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「菅直人」VS「執行部」VS「小沢派」の三つ巴権力闘争の行方
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1098.html
2011.07/24 日々坦々
3.11以降、一連の政府対応を見ると、常に後手後手である。
なぜそうなるのかと考えると、今までの考え方と同じ延長線上、つまり常に生産者、いわゆる業界団体や組織などを重視し、消費者を二の次、三の次にしているからだと思う。
今回のセシウム汚染牛問題でも、それが如実に現れている。
あと、気になるのは、内部被ばくを軽視している点で、これは、よく基準値を参照にしている原子力推進団体からの助成を受けているICRP(国際放射線防護委員会)が、そもそも内部被ばくを軽視していることからきているようだ。
国が事故後に定めた食品のセシウム暫定規制値は、1kgあたり500ベクレルとなっていて、他の国々と比べるとかなり緩い数値とのことで、たとえば、韓国や台湾は370ベクレルで、チェルノブイリの被害に遭ったロシアやベラルーシ、ウクライナは、130〜150ベクレルという厳しい数値ということだ。
ECRR(欧州放射線リスク委員会)では、年間の被ばく限度を0.1ミリシーベルトを超えない、とする厳しい勧告をしている。
放射性セシウムの基準値
http://blog-imgs-46-origin.fc2.com/e/t/c/etc8/kijyunti.gif
≪私たち人間の食べ物の暫定基準値は放射性セシウム場合、500ベクレルです。しかし、牛の餌として使われる”わら”の基準は、300ベクレルです≫(SAVE CHILDより))
このように、この4か月で見えてきたことは、国は国民がパニックを起こすとして情報を隠蔽し、予算がかかるとして、実態を矮小化してきたことだ。
やはり最後は、自分の頭で考え、信頼できる人の情報を元に自分で判断していくしかない。
今回の原発事故で、「もし記者クラブメディアだけの情報だったらどうなっていたんだろう」と思うことがある。
本来ならば、新聞やテレビも見ていれば正確な情報や、いかに政府が隠蔽しようとも、それを断罪し真実を追求していれば、ここまで混乱はしていないだろう。
東電などの記者会見でのフリージャーナリストの活躍は、その後の展開を見ても非常に大きいことがわかる。
逆に一部の記者クラブメディア、読売や日経などの記者は東電側に立ってフリー記者の追及を邪魔してきた。
原子力行政が、推進派のいいように進んできたことは、本来追及すべきメディアが、体制側、権力側のコントロール下にあったからであり、原子力のみならず、日本社会の全ての歪みの根本問題と根っこがそこにつながっているように思う。
参照
■読売、日経記者が飛ばす野次の背景に「選民思想」と上杉隆氏
http://www.news-postseven.com/archives/20110722_26377.html
経団連の夏季フォーラムで菅直人政権に対するブーイングが相次いだ、という記事がある。
浜岡原発を止めた時ごろから、大きなバッシングが始まり、「脱原発」を言い出したら、側近たちまで菅降ろしに走り出したことには、菅政権は好きではないが、この部分だけかなりの違和感を覚える。
記事では、首相が国会で「原発輸出の見直しに言及」したことに経営者らが大ブーイング。「日本がつぶれる」とまで言い出している。(ZAKZAK)
それだけ「原発利権」はものすごいものがあるということだ。
この財界からの圧力からか、菅首相を支えてきた、側近たちが「菅降ろし」にシャカリキになり、とにかく三法案をサッサと片づけて辞任してもらおうとしている。
≪岡田氏が合意を急ぐのは特例公債法案の成立を急がねば秋以降の予算執行がままならなくなることもあるが、それ以上に7月中に首相に退陣の道筋を示したいとの思いがある。8月に入れば、広島・長崎の「原爆の日」など首相が「万難を排して式典に参加したい」と意気込む行事が続く。それまでに退陣3条件をクリアしなければ、首相がまた延命を狙って「爆弾発言」をしかねないとの懸念もあるようだ。≫(産経新聞2011.7.22)
≪首相の退陣三条件のうち、第二次補正予算案は週明けに成立し、再生エネルギー特措法案も与野党の主張の隔たりは小さく、修正協議が進む可能性がある。公債法案だけ成立の道筋が見えない。≫(東京新聞)
そのためにはマニフェストも自公の注文通り「間違ってました」と謝罪し、国民に謝罪するとまで言っている。(毎日)
これに鳩山前首相が吠えた。
「岡田氏の発言はマニフェストを支持した有権者に失礼だ」
「命のように大切なものを投げ出してしまった。そもそも衆院選は何だったのかという話になる。納得するわけにはいかない。発言の撤回を求めたい!」
小沢派の声として次のように書いている。
「そこまで踏み込んで謝罪するなら解散しなければならない」
「党内議論は何もない。政権末期とはいえ放っておいてよいのか」
「われわれの存在意義を全否定された」
グループの中核「一新会」会長の鈴木克昌総務副大臣は、
「もう民主党じゃない…」
とため息をついた。(産経新聞2011.7.23)
本来の民主党執行部、特に安住国対委員長などのスタンスでは、「特例公債法が通らなければ、国民生活が大変なことになる。自公さん、それでいいんですか?」とやっていただろう。これが「菅降ろし」が入ったとたんに相手の言いなりで、土下座もいとわないとなる。
民主党は、既に政権党としては、、もちろんのこと、政党の体すら成していない。
最近菅総理は「犬死にだけはしないから」とよく口にするとのことだ。(産経情報だが…)
23日、都内のホテルで開かれた山口県立宇部高校の同窓会に約20分間出席して、気が置けない人たちを前に言ったという発言が、相当メディアを警戒していることがうかがえる。
≪「皆さんはマスコミから『菅は何を言っていたか』と必ず聞かれる。その一言がまた私のクビを危うくすることになるかもしれないので細かいことは申し上げない」≫
マスコミに対する敵対心とともに、まだまだ辞めずに頑張るという意志が感じられる。
そのあと次のようにも書かれている。
≪「『なでしこジャパン』に負けず、いくら得点されても逆転するために頑張り抜く」と政権運営への意気込みをここでも示した≫(産経新聞2011.7.24)
ということだ。
今の政治状況は語るだけの価値がないとして静観し原発関連のエントリーが多くなっていった。
3.11直後から原発擁護の立場がはっきりしてから、あれだけ毎週買っていた週刊ポストを全く買わなくなっていたが、先日、久しぶりに買ってみた。気になった小沢さん関連の記事と立ち読みで済ませていた「覆面官僚座談会」の記事があったからだ。
その小沢さん関連で、小沢支持派の有力議員が「親分の戦略」として次のように語っているとのことだ。
≪「ここで再び小沢さんが菅降ろしの号令を掛ければ、再び反小沢勢力を結集させてしまう。小沢さんは確実に政権を取り戻すために、支持はの若手議員たちに1人ずつ電話をかけて意見を聞き、グループの地固めをしているところだ。本人は出馬資格がないから意中の代表候補に出馬を打診し、代表選の準備を始めているが、まだ調整に時間がかかっている。
しかし、菅首相が粘るほどこちらにも時間ができるし、かつての菅支持派の亀裂も大きくなるから情勢は有利だ」≫
これに対してポストでは、「こんな国難の時期に、そんな悠長なことを言っていていいのか」、と叱咤激励して政治評論家の野上忠興氏に次のように言わせている。
≪「菅首相がかじ取りに失敗した以上、次の総理には代表選で互角の議員票を取った小沢氏が立つべき。執行部は代表選に立候補させないために党員資格停止処分にしたわけだが、早く首相を代えろというのは国民の意思なのだから、小沢氏はもう一度、退陣要求の先頭に立ち、処分解除を要求して自ら、代表選に出るのが与党政治家の筋ではないか」≫
そして「最後の御奉公」に踏み出す時だ、として小沢さんの決起を促している。
確かに一理はあると思う。
ただ、今は小沢支持派の有力議員が語っているように、特に菅支持派の分裂を見極めつつ、裁判で手足を縛られている状況では具体的に動けないのが現状である。
そして、もう一つ、「8月に広島・長崎の「原爆の日」で「脱原発依存」を国民に向けて発信し、解散などの爆弾発言を食い止めるために執行部は「菅降ろし」を急いでいる、との産経の見立てを紹介したが、仙谷、岡田、枝野、安住など幹部が急ぐ背景にはそれ以上のものがあると思っている。
それは、ただ一点、「小沢封じ」である。
それが如実に出ているのが、先日の党員資格停止処分の確定日である。
小沢さんが3月に不服申し立てをしていて、大震災があったとはいえ、それを却下した日が元秘書三人の論告求刑の日6月20日に、待ってましたとばかりに合わせている。(共同)
発表する上で最大の効果がある日を探り、それに合わせて印象操作ができる、この日を狙ったという、あくまでも小沢さんを貶めることを徹底していることでも背後に潜む意思≠ェわかるというものだ。
これは弁護士である仙谷あたりが考えそうなことだ。
マニフェストを否定した時点で、もう民主党にこだわる必要は全く無くなったが、ここはエネルギーと意識を復興と原発にむけつつも、政局についてはじっと静観しているほうが得策であるように思う。
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