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20日に検察が行った「陸山会事件」&「西松献金事件」の論告求刑。既にネットでは多くの人が、その内容について怒りに近い検察批判の声を挙げている。一方、あれだけ騒いだマスコミはどのように報道したのだろう。毎日新聞は論告の要旨を報道したが、他の新聞はどうだったのだろう。テレビニュースでは一部に論告求刑があったと報道したそうだが、筆者は本件に関するテレビ報道には全く接していない。
木曜日の本欄で述べた西松献金事件のことだが、毎日新聞の論告要旨には何も書かれていない。だが、論告では「小沢事務所は、談合における決定的な影響力を背景に、ゼネコンに対し、選挙の際の支援や多額の献金を要求していた」とか、「ゼネコンとの癒着が露見しないよう、実体のない政治団体を通じ西松からの献金を受けていた」と述べたらしい。(このニュースソースはネット内の投稿から)
しかし、「決定的な影響力」も「実体のない政治団体」も検察は立証してはいない。単に検察の憶測を述べただけだ。西松献金事件については、検察側証人として出廷した西松建設の元総務部長の証言(=検察が西松建設のダミーと主張した政治団体は、ダミーではない)を、検察は覆すことができなかった。これは検察が、その政治団体について調査・捜査もせずに、大久保元秘書を逮捕・起訴したことを示している。
本来、警察・検察は第三者から見て犯罪的行為が存在する場合、捜査をし、犯罪であれば犯人を捜し、逮捕・起訴すべきなのだ。処が、東京地検特捜部は事情聴取なしで大久保元秘書を逮捕した。逮捕後も補充捜査をせず、検察の描いたストーリーに従い政治資金規正法違反(=企業献金を政治団体と虚偽記載)で起訴した。これが、西松献金事件の本質であった。マスコミはこの事実に目をつぶっているのである。
では、陸山会事件の方はどう報道したかだ。論告を前にして、裁判所が38通の検事調書のうち11通を全面却下した。残りの調書も5通を除いて部分的に否定されていた。従って論告は、証拠に基づくと言うよりは、「・・を知らなかったはずはない」に始まり、「・・と考えられる」「・・とは到底考えられない」「・・としか考えられない」「・・と推認される」と推測に次ぐ推測のオンパレードであったようだ。
毎日新聞が報道しているのは論告要旨なので、上記のような微妙なニュアンスは全く伝わらない。しかも解説記事では、「会計責任者が不正を知らなかったはずはない」との推認を裁判官に求める形をとったと書いている。ジャーナリズムなら、検察論告は証拠に基づいて行なうべきだと解説すべきだ。刑訴法317条「事実の認定は、証拠による」を無視した検察を批判するのが、真のジャーナリズムと言うものだ。
毎日新聞の記事で、最もおかしいのが次の記述である。(以下引用)検察側は「小沢事務所の収入実態を世間から覆い隠した。政治とカネを巡る一連の事件で政治への不信感をまん延させた」と述べ・・(引用終り)。それは逆だろう。「政治とカネ」の問題を引き起こしたのは東京地検特捜部ではないか。そして「政治への不信感をまん延させた」のは、その検察と共犯者であるマスコミではないか。
何度でも同じことを書くが、西松献金事件から始まった一連の「政治とカネ」の問題は、全て小沢一郎総理を阻止したい既得権益者連合が行なっている「人物破壊キャンペーン」(K.v.ウォルフレン)の一環であった。そして1年余の間、約100人の検事を投入し、数度にわたって小沢事務所とゼネコンを家宅捜査した結果、何が出てきたのだ。出てきたのは20億円と言われる【検察の浪費】だけではなかったか。
マスコミに訊くが、あれだけ騒いだ「20億円の虚偽記載」はどこに消えたのだ。この検察論告の中に【20億円】という金額が一度でも出て来たか。毎日新聞は、検察の論告要旨とその解説を、総合面の四分の三ページ使って報道した。検察の論告はあくまでも有罪を目指す検察の言い分に過ぎない。従って、毎日新聞は8月に行なわれる弁護側最終弁論の要旨を、同じ様に報道する義務があることを忘れるな。
最後にネットで読んだ真実を端的に突いた印象的なコメントを二つ付記しておく。「そもそも陸山会関連の2つの事件は、実在する犯罪の冤罪ではなく、存在しない犯罪を捏造してまで起こした異常な事件です」と、「検察の論告の内容が事実であるかのような報道はおかしい。あくまでも有罪を目指す検察の言い分に過ぎない」。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=111287
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