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崩れゆく金看板 原理主義者が押した自爆ボタン
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110723/stt11072300360000-n1.htm
2011.7.23 00:34 産経新聞
民主党の岡田克也幹事長が平成21年衆院選マニフェスト(政権公約)の見直しを表明したことにより、民主党は大混乱に陥った。マニフェストを「金看板」に政権交代を果たしただけに見直しは自己否定に等しい。鳩山由紀夫前首相と小沢一郎元代表のグループはさっそく反撃ののろしを上げた。原理主義者の岡田氏は「自爆ボタン」を押してしまったらしい。(坂井広志)
「命のように大切なものを投げ出してしまった。そもそも衆院選は何だったのかという話になる。納得するわけにはいかない。発言の撤回を求めたい!」
鳩山氏は22日、衆院議員会館の事務所で怒りに震え、いつも以上に大きな目をギョロつかせた。
鳩山グループの正式名称は「政権公約を実現する会」だけに見直しは自己否定につながる。鳩山氏は衆院解散・総選挙についても「当然そういうこともあり得る」と言い切った。
鳩山グループは今月に入り、松野頼久元官房副長官を幹事長に起用するなど「親小沢」の面々で新体制を発足させ、小沢系グループ顔負けの攻撃性を帯びるようになった。
グループ幹部は22日午後、急遽(きゅうきょ)鳩山氏の事務所に集結し、それぞれが岡田氏への憤りをぶちまけた。
「岡田さんは先の衆院選で鳩山代表のもとで幹事長だったのを忘れているんじゃないか!」
松野氏らは国会内の幹事長室を訪れ、撤回を要請。岡田氏は「自分はまだマニフェストの旗を降ろしたわけではない」と苦しい言い訳を繰り返した。
一方、小沢系グループも同日昼、国会内に集まった。「そこまで踏み込んで謝罪するなら解散しなければならない」「党内議論は何もない。政権末期とはいえ放っておいてよいのか」「われわれの存在意義を全否定された」−。グループの中核「一新会」会長の鈴木克昌総務副大臣は「もう民主党じゃない…」とため息をついた。
最近は隠遁(いんとん)生活を続けていた小沢氏も議員会館の事務所に側近らを呼び対応を協議。岡田氏の発言は、小沢氏の心に再び火を付けてしまったようだ。
× × ×
鳩山氏らとは対照的に、閣僚たちの多くは岡田氏のマニフェスト見直し表明を高く評価した。
野田佳彦財務相は「与野党協議をしなければ政治が前進しない。適時適切な表現だ」と全面支持。玄葉光一郎国家戦略担当相(政調会長)は「マニフェスト作成時に財源の検討の甘さがあった。見直すべきところは見直すことが国民にとって正直な姿勢だ」と開き直った。
岡田氏がマニフェスト見直しを急ぐのは、特例公債法案など菅直人首相の「退陣3条件」を早期にクリアし、次期代表選の地ならしをしたいからだ。しかも早急に見直さなければ次期代表もまたマニフェストの呪縛を受けることになる。野田、玄葉両氏ら「ポスト菅」候補が称賛するのは当然だともいえる。
だが、ただ一人、いまや首相の数少ない相談役となった北沢俊美防衛相は異を唱えた。
「原理主義者が急に謝罪主義者になってみてもなかなか成果があがらない。彼が野党側と話をして成果があがったことはない!」
首相退陣への環境整備を急ぐあまり、自公両党にひざまずけば、ますます足元をみられ、民主党そのものが瓦解(がかい)しかねない。いくつもの政党の離合集散を見てきた老獪(ろうかい)な北沢氏はそう考えたに違いない。
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