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減税日本どころか“ゲンメツ日本” 名古屋/公約と違う公金私用、薬事法違反も
「しんぶん赤旗・日曜版」 2011年7月24日号 35面
「これでは『減税日本』ではなくて『ゲンメツ日本』」。名古屋市民の間で、こんな言葉が広がっています。3月の市議選で第1党になった、河村たかし市長が率いる地域政山兄「減税日本」。公約違反による議員辞職や薬事法違反などの問題が噴出しているのです。 田中倫夫記者
「はっきりいって不祥事続きで議員団のなかはグチャグチャ。河村市長もあまり名古屋市政に関心を持っていません。解散・総選挙になると、さっさと国政に戻ってしまうのでは…」
「減税日本」の名古屋市議が話します。
最初に不祥事が発覚したのは、河村市長の「側近」といわれる、「減税日本」市議団長の則竹勅仁氏(45)です。
同氏は、議会開会中に会議に出ると1日当たり交通費が1万円支給される手当・「費用弁償」を「報酬の二重取りだ」と受け取りを拒否、法務局に市が供託してきました。同制度は2010年3月に廃止され、則竹氏11年3月の市議選の選挙公報で「費用弁償廃止になりました。8年前から受け取り拒否!!」と“実績”を宣伝。「わしが推薦するでよ!」との河村市長コメントも載せていました。
ところが則竹氏は、市議選前の10年12月に、供託されていた7年分の「費用弁償」536万円をひそかに受領。大半を借金返済や市議選の費用に充てていました。政務調査費の不適正報告も発覚しました。政調費の報告書に実際と異なる領収書が添付されていたのです。市民をだます行為に批判が高まり、則竹氏は6月6日、市議辞職に追い込まれました。
このほか、「減税日本」では、▽未承認の効能を表示してマグネット製健康器具を公告したとして、男性市議(51)が薬事法違反で行政指導を受ける▽女性県議(47)も医薬品でないのに効能を宣伝し、肌用クリーム販売をおこない、同様の指導を受ける―などの事態も発覚しました。
河村市長の責任重大
関係者は―。
河村市長が進めた市議会リコール運動にかかわった名古屋市天白区の大田敏光さん(62)は「費用弁償は受け取らないというのが、“一枚看板”だったのに、全然違っていたわけだから、許されない」といいます。
「『減税日本』の姿勢も問われている。初当選以来、質問にも立たない議員が多々いる。『減税日本』の三大公約(@減税A市議報酬800万円化B地域委員会)すら、実行しようとしない議員さえいる」
則竹氏の地元で菓子店を経営する男性(52)は「なれあい市議会が変わると思って、河村さん、則竹さんに投票したのに、本当に残念です」と語ります。「名古屋市政も国政も、期待をあおるだけあおって、一気に裏切ることが続いている。有権者は気をつけて投票しないと…」といいます。
日本共産党の山口清明議員は6月29日の名古屋市議会本会議で、「有権者をあざむく許されない行為だ」と、河村市長の政治責任を追及しました。
山口議員が「供託をやめて金を下ろしたのを知ったのはいつか」とただすと、河村市長は「1月12日」と答え、「その時点ではまさか自分で使うとは思わなかった」と弁解します。しかし、この答弁は、公約違反を承知で、3月の市議選で公認していたことを示します。
「有権者をあざむいたという点では則竹氏と同じではないか」「党の代表として、市長として、最高の責任を取るべきではないか」と迫る山口氏。市長は「本当に泣ける思い」といいつつ、「ご理解を」というだけでした。
議会改革進める共産党
「減税日本の混乱の背景には、河村市長いいなりの議会をつくるため、議会が首長をチェックする憲法の『二元代表制』すら否定してきた問題がある」と話すのは、「名古屋市政の民主主義を守る市民の会」の世話人・大島良満さん(75)です。「議会のチェック機能と民主主義を破壊することが、さも議会改革であるかのようにやってきた。言っていることとやっていることがまるっきり違う。そのメッキがはげて実態が明らかになってきたのです」
他方、「減税日本」の混乱に乗じ、自民党、公明党などは、半減した議員報酬を元に戻そうと逆行する動きを見せています。
わしの恵子日本共産党市議団長はいいます。
「共産党は『費用弁償』の受け取りは早くからきっぱり拒否し、議員引退後は全額を市に寄付することを決めています。また、政調費の領収書公開など議会改革を実現してきました。いっせい地方選後の名古屋市議会は『減税日本』が自民、公明、民主の『オール与党』の仲間に加わり、チェック機能が低下しています。議会で市民の要求実現のために行動しているのは、日本共産党の議員
だけです。政調費のいっそうの透明化、『減税日本』も参加を予定しているムダな海外視察の中止など、さらに議会改革を進めていきます」
当選したら正反対は詐欺/落語家の立川談之助さんの話
落語の世界も、政治の世界も「言葉が命」です。昨今の政治の言葉はあまりにも軽すぎます。落語ならいいが、政治が「お笑い」になっては困ります。
われわれは公約を見て投票するんですよ。契約書が実際と違っていれば、詐欺で訴えられますよ。
国政でも地方政治でも、有権者には立派なことをいって、当選したら正反対では政治の詐欺そのもの。政治家は、言葉に責任をもってもらいたい。
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