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陸山会事件:弁護側、「苦しい論告内容」 元3秘書に求刑
図解http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110721k0000m040156000c.html
毎日新聞 2011年7月21日 0時12分(最終更新 7月21日 0時19分)
小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡って政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた元秘書3人に対する20日の東京地裁公判で、検察側は衆院議員、石川知裕被告(38)に禁錮2年▽後任の事務担当者の池田光智被告(33)に同1年▽元公設第1秘書の大久保隆規被告(50)に同3年6月を求刑した。閉廷後、弁護側は「検察の苦しさがみえる論告だった」と皮肉ったが、検察側は強気を貫いた。全面対決の公判は最終弁論を経て、9月26日に判決が言い渡される。
論告は、同会が04年に土地を購入する際、元代表から借り入れた4億円を「公にできない性質(の金)だった」と指摘。背景には、中堅ゼネコン「水谷建設」が04、05年に石川、大久保両被告に各5000万円の裏献金を提供した経緯があったとして、「土地購入の原資が取りざたされれば、現金受領が露見しかねないと懸念した」と主張した。
地裁は6月末に、石川、池田両被告が会計責任者だった大久保被告への報告を認める供述など捜査段階の検事調書の多くを却下。それを受けた論告に対し、被告側弁護人の一人は「特に(ほかの2被告と)大久保被告との共謀は推測の域を出ない」とコメント。別の裁判で公判前整理手続きが進む小沢元代表の弁護人も「残った調書をつなぎ合わせ、あとは想像で補ったような強引な印象を受ける」と述べた。
地検幹部は「供述以外の物証があるので(却下の)影響は感じない。3人はどうあっても無罪にはならない」と強調した。【野口由紀、山本将克】
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