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アルルの男・ヒロシです。
『日本再占領』の原稿を書きながら、ニュースをチェックしていると、自民党・参議院議員の浜田和幸氏が、復興担当政務官に起用されたとの報に接した。この人事を目論んだのは、国民新党の亀井静香代表であり、亀井自身も菅首相の特別補佐官として就任が決まった。
すでに、菅首相は、復興担当大臣として、松本龍防災担当大臣とその副大臣として小沢グループの平野達男参議院議員を起用することを決めている。亀井静香としては、菅内閣にとどまることで、復興挙国一致内閣を樹立すると前々から述べており、会期延長を実現した直後に早くも一手を打ち出したといえるだろう。
浜田和幸といえば、アメリカの国家戦略に関する様々な著書があり、最近もアメリカの国家戦略としてのTPPを徹底的に批判する本を書いている。私もハマカズの『アフガン暗黒回廊』などの著作を愛読してきた一読者である。ハマカズは著書の中で個人的に胡錦濤やアメリカのブッシュ政権でのアフガン大使となった、ザルメイ・ハリルザードとも親交が深いことを明らかにしている。また、彼は新日鉄に勤務した後、米戦略国際問題研究所(CSIS)、米議会調査局に勤務した経験がある。要するに、これは日本で初めて民間人国家戦略家が政権入りしたことになる。
アメリカに対する批判的な論陣を張っていた点や、他に利益団体を代弁していない点、残り5年の任期をもつ参議院議員である点(つまりしばらく改選がない)に亀井静香が注目したのだろう。亀井にしてみれば、自民にも民主にもハマカズが受け入れられなければ、彼は選挙区で当選しているので、最終的には国民新党のブレーンに起用するという思惑もあったに違いない。国民新党にとって重要な政策、立党の根拠がまさに「郵政民営化の阻止」である。この点についてTPPについても論陣を張れるハマカズはもってこいの人材だったはずである。
松本龍・復興大臣と松本優三「松本組」社長(下)
復興大臣には松本龍防災担当大臣が就任するが、副大臣には小沢一郎の側近の参院議員の平野達男が就任する。平野は震災直後の12日から現地入りしていた。裁判対策で身動きができない小沢の分身になっていたようである。平野と達増拓也・岩手県知事の連携が期待される。
平野達男(左)と盛岡選出の階猛議員(右)
松本大臣は、親族が福岡で最大のゼネコン「松本組」(松本優三社長・福岡県建設業協会長)を経営しており、この点でも瓦礫の撤去や復興計画などにリアリティのある提言・連携ができると亀井静香が判断したのだろう。松本の祖父は部落解放同盟の父である松本治一郎であり、その方面での取りまとめもうまくいくという綺麗事ではない判断もあったはずだ。震災直後から被災地で活動している神戸の山口組の活動にどのように対処するかという観点の判断もあったのだろう。
さらに、原発事故担当大臣には細野豪志が就任したのも適切な人事であると思う。細野はアメリカとの交渉役を行っている。
菅政権は復興対策に 震災後三ヶ月にしてようやく動き始めた感じである。官僚機構が指示系統をしっかりさせた「復興基本法案」を作れと要求したのも影響したのだろう。なかなか実際の政治はスムーズにいかないものである。
再生可能エネルギー法案の実現、第二次補正予算、公債特例法案の成立を菅首相は打ち出して、この実現を退陣の目処としている。この中には増税が含まれていない。意図的ではないかも知れないが、この点も亀井静香が配慮するようにアドバイスしたのではないかと思う。
菅直人の言っている「若い世代にバトンタッチ」の若い世代とは細野豪志のことだろう。
「コメント」
それなりに期待した松本元大臣だったのに!!!!
http://amesei.exblog.jp/13909153/
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