http://www.asyura2.com/11/senkyo116/msg/790.html
Tweet |
株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu244.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
--------------------------------------------------------------------------------
市民運動家、弁護士、松下政経塾等からの出身者は、組織とは別の世界で
生きてきた。政治指導者としての教育訓練が足らなかったのは明らかである。
2011年7月20日 水曜日
◆「(ドタバタ)民主党の本質」の研究 6月11日 青柳孝直
http://aoyagi-office.jp/blog/2011/06/post_329.html
千年に1回と言われる大震災に遭遇し、的確で迅速な施策を打ち出すべき
政権与党・民主党のドタバタが収まらない。
揉め事ばかりが先行し、物事はサッパリ決まらず、全てに関して何も進まない。
一国を司ってきた人物がその後任者を「ペテン師」とまでののしり、
「言った」「言わない」と、小学生のような内輪もめを繰り返す。
野党時代ならいざ知らず、日本の政権を担っている政党とは思えない無様な姿を晒している。
どうしてこのようになってしまったのか。
2009年9月の政権交代から2年も経っていない。
その間に3人目の首相が誕生しようとしている。
では「民主党失敗の本質」はどこにあるのであろうか。
野党時代の民主党にはハッキリした大目標があった。
「自民党政治の否定」である。
「1955年の保守合同から続いてきた自民党による支配体制を打破する」ことが
大命題であった。
09年の総選挙で民主党は大勝し政権を樹立した。
全くのラッキーパンチだったとは言え、懸案の「政権交代」は成ったのである。
ではそれから以降の目的となると、全く定まっていなかった。
かっての自民党のような「政権の座にいることが政権の目的」といった割り切りもなかった。
政権交代達成の後は“(全く)何もない”状態だったのである。
マニフェストも机上の空論、きれいごとのオンパレードだった。
マニフェストに掲げた政治主導の方針は是認できるにしても、
間違った理解で官僚を排除し、官僚組織を機能停止状態にしてしまった。
それが今回の大震災の対応が後手に回った大きな理由ともされている。
民主党の特徴として、
「幹部クラスに組織運営の経験がないメンバーが多い」点が上げられる。
市民運動家、弁護士、松下政経塾等からの出身者は、一般の組織とは全く別の世界で
生きてきた。
人前で解説・説明することは長けていても、「人を動かす」ための“機微”には疎い。
民主党が忌み嫌う“根回し”と言われる純日本的でアナログな手法も、時には必要なのである。
百歩譲って民主党が“若葉マーク”だとしても、リーダーとしての資質にも問題があると
言わざるを得ない。
自らの発言を方便と言ってみたり、引退すると言っては否定したり、
怒鳴り散らしてばかりいたり、独断専行を決めてしまったり…
政治指導者としての教育訓練が足らなかったのは明らかである。
菅首相は首相就任に際して「最小不幸社会」を目指すと高らかに宣言した。
しかし大震災以降の3ヶ月を振り返ると、無策ゆえの「宰相不幸社会」が実現している。
このままでは日本国の滅亡である。
とりあえず今のままの民主党に日本を任せられない。
政策ごとの部分連合、衆院解散・総選挙を見据えた期間限定の大連立など、
打つべき手は打つ時期ではある。
“一時凌ぎ”には違いないにしても…
◆596 :闇の声:2011/07/20(水) 11:11:19.18 ID:tJkmCe7P
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1310379364/500-600
政権交代の目的の一つに、その公務員制度の改革もあったと思う。
肥大する組織と権限強化、遅滞停滞する行政改革への怒りも込めての政権交代だったはずで
そのプロセスで自民党政治への検証作業が必須だったと自分は書いた。
だからご指摘の御考えは全部受け入れは出来ないにせよ一つの考えとして受け入れて
白紙に戻す意味での検証作業をすべきだった・・・
しかし民主党がやった事はそれとは違って、自分達で何でも出来るとの思い込みで
まず官僚の人事制度を破壊した・・・全ての権限を仙谷に集めた格好にしたが、仙谷とて
行政的な能力がある訳じゃない。
所詮アカ弁護士のアウトサイダーで本能的に官僚の言う事は受け入れない・・・
党中央には能力があります、これが民主党政権の前提だった。
しかし現実は、自公政権への検証の前に労組や市民団体上がりの悲しさで今までの意趣返しを
官僚相手に展開してしまった・・・
その一番ひどい例が赤松で、それが露呈したのが口蹄疫の時だったね。
鳩山は現実離れしたロマンティストで、行政手腕はゼロだった。
だから官邸に政治課題を持ちこんでも処理は出来なかった。
つまり、行政改革とは相当地味な、しかも行政と官僚機構両方に通じていないと
なかなか出来る事では無い。
天下り一つ取ってみても、官僚出身者は再就職出来ませんは人権侵害だと言っても
おかしな事じゃない・・・能力のある人はそれを活かす事が必須だし、民間への
天下りも、例えば技術職の様な場合は特に歓迎されている。
キャリアとノンキャリアを見ても、悪いのはどっちにもいる。
ノンキャリアに全てを任せれば彼らは彼らなりのやり方で権限強化を図るし利権確保もする。
一つのやり方は罰則規定の強化と民間からの出向を増やす事だろう。
その様な様々な方法を議論すべきが手順が滅茶苦茶だったと言う事だね。
(私のコメント)
セシウム入りの牛肉が出回るようになりましたが、政府の無為無策が被害を拡大させています。稲藁から汚染が広まりましたが、農家に放射能汚染の警告がなされていなかった。農林官僚たちは放射能汚染に対する対策が不十分であり、原発事故が起きたら直ぐにでも放射能汚染対策がなされているものと思っていましたが、農家には何の通知もされなかった。
政府も右往左往するばかりで、何をどうしていいのか分からなかったようだ。官僚たちも政府からの指示がなければ動けませんが、指示がなければ遊んでいてもかわまないのでしょうか。菅総理や担当大臣は知らなかったで責任逃れをしているし、官僚は政府からの指示もないと開き直っている。マスコミは記者クラブの広報機関化して、問題提言もない。
稲藁も屋内に置くようにしていれば放射能汚染も防げたのでしょうが、屋外に放置された稲藁が日本全国に広まってしまった。量としては一部に過ぎませんが、政府は全頭検査出来るまで出荷停止された。しかし出荷停止でも牛たちには餌をやらなければならないから農家は大被害だ。このように人災が起きると二次被害や三次被害と広がってきて収拾がつかなくなる。
それでも菅総理は辞めればいいんだろうと開き直ってしまって、いつ辞めるかはぼかして菅政権は続いている。問題は菅総理の後がいないから居座り続けることが出来る。青柳氏が書いているように、民主党幹部には市民活動家や弁護士や松下政権塾などの一般組織とは無縁の出身者が多い。口先は達者でも、それだけでは組織は動かない。
菅総理は他人の手柄でも平気で横取りするし、怒鳴りつければ言うことを聞くと思い込んでいる。責任が問われても「聞いていない」とか「言った」「言わない」で責任感がまるでない。これでは菅総理がいくらアドバルーンを上げたところで誰もついてこない。気の毒なのは海江田大臣のように梯子を外されることであり、こうなると菅政権は何もできない状態になる。
菅総理は30年間も国会議員をやっていながら、行政を動かすやり方が分からないようだ。総理大臣が言えば行政組織が動くと思っているのでしょうが、民主党内ですら意見が固まっていないような事を言っても行政が動くわけには行かない。消費税も然り、脱原発も然り、TPPもしかりで個人のスタンドプレーばかりが目立ちます。野党ならそれでもいいのでしょうが、官僚組織は野党ではない。
公務員制度改革は民主党が政権を取るための原動力になった公約ですが、先送りするばかりで、その他のマニフェストも絵に描いた餅になってしまった。政府が閣議決定すれば後は官僚が駆けづり回ってやってくれるとでも思っていたのだろうか。確かに自民党時代には、官僚丸投げ政治だったから官僚たちは野党議員を説得して回っていたのでしょうが、民主党が同じ事をしても行政府は動かない。
だから菅総理は自民党と同じように官僚丸投げでやろうとしたのでしょうが、「言った、言わない、聞いてない」と責任逃れをするような総理大臣では官僚は動かない。民主党政権は政権交代することが目標であり、政権を取ったら何をするかまで真剣に考えてはいなかったのでしょう。マニフェストもやろうと思ったら障害が多くて直ぐに立ち往生してしまった。
民主党に行政能力がないことは、口蹄疫の時にも感じましたが、行政府は専門組織があるにも拘らず民主党政権ではそれが活用できない。原発事故に際してもSPEEDIの存在を知らなかったり、住民避難を放置して原発事故対策に夢中になってしまった。総理大臣が現地まで飛んで右往左往しても邪魔になるだけであり、政府は住民避難対策に手を打つべきだった。そうしていれば牛肉汚染も防げたはずだ。
東日本大震災で行政府を動かした経験のある亀井氏を菅政権では使うことはありませんでしたが、「株式日記」では亀井氏で復興内閣を作るべきと提言してきた。連立政権内では大災害の時の政権運用で経験のあるのは亀井氏しかいなかったのですが、菅総理は総理を譲ってまで復興をやるつもりがなかった。
菅総理は所詮は市民運動家であり与党攻撃には強いが行政能力は素人だった。行政府には専門分野の専門家が沢山いるのですが、原子力安全保安院も原子力の専門家が沢山いた。その専門家は既にメルトダウンしていると発言したらポストを外してしまった。大災害の非常時には悪い事ほど公開して発表すべきなのでしょうが、菅政府は情報隠蔽のほうに走ってしまった。
政権には様々な分野から政策が提言されているのでしょうが、悲しいかな行政能力がないから身動きが出来ない。市民活動家や弁護士や松下政権塾では巨大組織を動かすことは未経験であり、国会議員の経験が長くても野党議員では大臣や政務次官の経験もつむ事が出来ないから素人なのだ。だから前原も枝野も仙石もどんぐりの背比べであり、岡田氏が通産官僚の経験があるくらいだ。
自民党にしても、世襲議員が多くなり、大組織を動かせる人材がいなくなり、官僚丸投げで政治をしてきた。それでは官僚が勝手なことをしだしても誰も止められなくなってしまった。民主党ならしがらみが無いから政治主導も出来ると思ったのですが、民主党自体に行政能力がなかった。民間から人事をスカウトして政策スタッフにすべきなのでしょうが、専門家が不足している。
アメリカでは民主党や共和党がシンクタンクを持っていて、行政をバックアップしてますが日本にはそのようなシンクタンクがない。その代わりに中央官庁がシンクタンクの役割をしていましたが、日本にも政党のシンクタンクを持つべきなのだろう。「株式日記」は無所属の一人のシンクタンクですが多くの政策を提言して来ている。特にエネルギー政策は以前から自然エネルギーの活用を提言してきましたが、原子力村に潰されてきた。
日本にもシンクタンクを名乗る組織は多いのですが、政党に政策提言できるようなシンクタンクはなく、企業から依頼された調査をするくらいだ。エネルギー政策にしても電力会社に依存していれば脱原発の政策提言も出来ないだろう。ソフトバンクの孫社長がエネルギー全量買取を提言していますが、私利私欲がからんだ政策だ。むしろ電力の自由化や送配電の分離が進めば電力の問題は解決する。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK116掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。