http://www.asyura2.com/11/senkyo116/msg/702.html
Tweet |
(ポスト菅の群像・野田佳彦研究) 財務相という足かせ、迫る決断の時 MSN産経 2011.7.17 20:15
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110717/plc11071720210014-n1.htm
「たまたま財務相ですが、本当は私、文部科学相をやりたかったんです」
財務相の野田佳彦は16日、横浜市内で開かれた日本青年会議所(JC)主催のフォーラムで本音を漏らした。戦後民主主義がないがしろにしてきた歴史、信仰、道徳を重視する教育を作りたかったのだという。
野田は首相、菅直人を支える立場にある。徒手空拳で国会議員になった経歴は同じだが「自衛官の倅(せがれ)」として市民運動家出身の菅に違和感を覚えてきた。
「菅さんより野田さんの方がいいなと思っている」
フォーラムで対談した自民党政調会長代理、林芳正は野田を持ち上げた。表情を変えず聞き流した野田は対談後、「菅内閣の一員なので『次』の話をしてはいけない。まあ、社交辞令ですよ」と記者団に語ったが、表情は真剣だった。
財務省の組織内候補
手勢は約30人の野田グループ(花斉会)しかなく、国民の認知度も低い野田が「ポスト菅」を狙うには財務相という肩書は足かせでしかない。
消費税増税の旗振り役を務め、「財務省の組織内候補」と揶(や)揄(ゆ)される野田は、平成23年度予算の裏付けとなる特例公債法案の担当閣僚として通常国会会期末の8月末まで菅に付き合わなければならないからだ。「保守」を売りに支持を拡大させる余地はない。
だが、菅の延命策に付き合うつもりはない。7日、経済産業相の海江田万里が重要法案成立後の辞任を示唆した翌日の記者会見で同調する考えを示した。
「重要な法案が通ったあとの判断を示唆したのだろうが、全ての閣僚が同じ頃だろう。(辞任は)会期末になる」
周囲はしきりと財務相辞任を勧めるが、首を縦には振らない。特例公債法案成立後を決断の時と思い定めている。
怨念の政治
野田は松下政経塾の後輩である前外相、前原誠司を意識し続けてきた。ともに5年の初当選だが、野田が1度落選したため当選回数は前原が1回多い。代表就任も入閣も先を越された。
次世代の筆頭格の前原は、外国人献金問題もあり出馬に慎重だ。次の代表選は野田にとり最後のチャンスかもしれない。
典型的な野田評は「堅実で、安定感がある」。逆に脇の甘さもある。国対委員長時代の18年に起きた「偽メール問題」は民主党に大きな傷を負わせた。人心掌握にも疑問符がつく。象徴的だったのが、小沢の無投票3選となった20年9月の代表選だった。野田は出馬を目指したが、花斉会は意見が分かれ、推薦人20人を集めきれなかった。
「誰かを除く話は不毛だ。一番超えなければいけないのは怨念の政治だ」
6月10日の会見で、野田はこう語った。最大勢力を率いる小沢に秋波を送ったのは明らかだが、花斉会の若手は「小沢さんと一緒にやるなら私は野田さんから離れる」と牽(けん)制(せい)した。
野田の決断力のなさゆえにたもとを分かった元国対委員長の樽床伸二、前国土交通相の馬淵澄夫も代表選に意欲を見せる。今度こそ足元を固めきれるのか。野田の力量が再び問われる。
=敬称略
(原川貴郎)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK116掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。