http://www.asyura2.com/11/senkyo116/msg/689.html
Tweet |
近聞遠見:「長州戦争」かもしれない=岩見隆夫
http://mainichi.jp/select/seiji/iwami/
毎日新聞 2011年7月16日 東京朝刊
「永田町はかんかん(菅菅)照りだな」
などと、自嘲ともジョークともつかないつぶやきが聞こえてくる。菅直人首相の<菅>ほど、流用範囲の広い名前も珍しい。鳩山由紀夫前首相は、鳩ポッポぐらいしかなかった。
それはともかく、民主党はポスト菅の代表選が迫っているはずなのに、動きが乏しい。名乗りを上げたのは小沢鋭仁元環境相(57歳・衆院山梨1区・当選6回)1人で、うわさの候補たちは音なしだ。
自民党も来年9月には谷垣禎一総裁の3年任期がくる。後継候補がそろそろスタンバイしておかしくない時期だ。
こちらも1人、林芳正元防衛相(50歳・参院山口選挙区・当選3回)だけが事実上の出馬表明をしている。昨年暮れのテレビ番組で、
「何年後に総理大臣を目指すか」
と質問され、林は即座に、
「3年後」
と答えた。また、今年3月出版した「国会議員の仕事」(津村啓介民主党衆院議員との共著・中公新書)では、
「山口という土地柄もあるのか、初挑戦の時から有権者に『総理大臣になるつもりはあるのか』なんて聞かれる。まだ無理だろうと思いながらも『将来は目指したい』と答えると、『それでいい』と。
ただ、長くやっているうちに『トップにならないとできないことがある』と気づいた。国にとって重要な事柄は、最終的に総理の決断で決まる。『この方向で行こう』というアジェンダ・セッティングも、基本的に総理の仕事だ。いまは本気で総理になりたいと考えている」
と語っている。6月27日、アジア調査会の講演でも、
「チャンスがあれば出る」
と決意を述べ、衆院へのくら替えもほのめかしたが、その後は一転、
「前例を打ち破り、参院議員でも総裁選に出たい。天命だ。逃げない」
と、<参院首相>への挑戦を語った。
林家は、芳正の父・義郎が元蔵相、祖父・佳介、高祖父・平四郎とも元衆院議員。つまり4世だ。
山口県には3世の安倍晋三元首相(56歳・衆院山口4区・当選6回)がいる。父・晋太郎は元外相、祖父・寛は元衆院議員、母方の祖父・岸信介は元首相。
不運の退陣から約4年、健康を回復し、最近は菅政権を手厳しく批判して、
<震災復興、私ならこうやる>
という論文を雑誌に発表した。政権への再登板を狙っているのは間違いない。
昨年春には超党派議員ら約90人で<創生「日本」>を結成、会長に就いた。<真・保守政策研究会>(故中川昭一会長)を継承したものだ。5月末発足した自民党の<増税によらない復興財源を求める会>でも会長に選ばれた。賛同者に森喜朗元首相、古賀誠元幹事長ら約50人が名を連ねている。
自民党、経済界に安倍待望論がじわりと増えてきた。側近は、
「政治情勢極めて流動的なので、慎重、控えめにしている。もちろん再起です。体調万全」
と来秋出馬に肯定的だ。党内には、石破茂政調会長、小池百合子総務会長、河野太郎元副法相らを推す動きもある。
菅首相の進退、衆院解散含み、政界再編の流れ、と流動要素が多いなか、民主、自民両党の党首選びがはずみになればいい。
「自民はひょっとしたら、安倍、林の<長州戦争>になるかもしれない。それもいい。平成維新らしくて」
という声も聞いた。(敬称略)=毎週土曜日掲載
◇
「女帝」に出世した小池百合子がポスト谷垣の一番手らしい
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/11912
2011年07月17日(日) 永田町ディープスロート :週刊現代
「解散・総選挙? やってもらおうじゃない。やっつければいいのよ」
脱原発解散≠匂わせる菅直人首相に対抗して主戦論を唱えるのは、自民党の小池百合子総務会長。最近、ことのほか鼻息が荒く、百合子節は絶好調だ。
例えば、菅首相の退陣示唆発言を揶揄して、「菅さんも謎の鳥になったのかな? またサギが出てきた」。政界再編の話題になると、「缶(菅)切り、栓(仙)抜きよ」といった具合。「ポスト谷垣(禎一・総裁)の一番手に浮上した」(中堅議員)という声があがるほどである。
小池氏浮上の理由は敵失=B次世代の主役として登用された石原伸晃幹事長と石破茂政調会長の失速だ。石原氏はベテラン勢の茶坊主であることが明確になって、中堅若手から総スカン状態。政策通とされる石破氏も、「酒とは言わないが、食事にすら誘わない面倒見の悪さ」(若手議員)がたたって、党内人気は下落の一途なのだ。
女帝の座を争っていた野田聖子元郵政相の出産による長期離脱も、追い風となった。自民党「女子会」はいまや、小池氏の牙城だ。
また、東京・練馬にある自宅、通称「エコだハウス」も人心掌握の貴重なツールになっている。太陽光発電はもちろん、グリーンカーテン、地中熱利用など徹底的に省エネを実現したこの自宅に、中堅若手議員をたびたび招待し、手料理を振る舞う。そこではこんなライバル評も飛び出す。
「私と石破さんの違いがわかる? 石破さんは小沢一郎ノー、でも私はノーじゃない。本気で連立する気なら、あらゆる可能性を残さなきゃね」
確かに、男どもよりずっとしたたかそうではある。
「週間現代」 2011年7月16・23日号より
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK116掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。