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脱原発「私個人の考え」 首相答弁に閣内の不満爆発
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110716/stt11071608130002-n1.htm
2011.7.16 08:11 産経新聞
「原発に依存しない社会」−。13日の記者会見でぶち上げた構想は、菅直人首相にとって起死回生の一発だったはずだが、完全に裏目に出た。内閣から不満が噴き出し、民主党内から即時退陣を求める声は強まるばかり。信用力を失った首相に政権崩落を食い止めるすべはもはや見つからない。(小島優)
「閣僚は脱原発依存社会の話など聞いたことがない。首相に真意を説明していただきたい。内閣の考えなのか。それとも首相個人の考えなのか」
15日午前、国会内で開かれた閣議後の閣僚懇談会。普段はダジャレばかり言っている中野寛成国家公安委員長が珍しく硬い表情で首相に迫った。
「国民に方向性や自分の決意を述べておく時期ではないかと考えた。私個人の考えだ」。首相がすましてこう答えると、中野氏は憤りをあらわにした。
「首相があのような形で言えば閣僚に諮った政府の見解だと受け止められる。それを意識して行動してほしい!」
首相の「思いつき」発言への閣内の不満は臨界に達した。野田佳彦財務相は「短兵急に進める話ではない」、与謝野馨経済財政担当相は「エネルギー政策が論じられる中で脱原発が位置付けられなければならない」と述べ、「脱原発」が政府方針でないことを強調した。玄葉光一郎国家戦略担当相は「首相は8月末を待たずにお辞めになるのでは」と早期退陣への期待感を示した。
ところが、首相に反省の色はない。15日午後の衆院本会議で「脱原発」を「私の考え方を申し上げた」と答弁しながら、直後の参院本会議では「政府として原発依存度を段階的に下げていく」と意気込んだ。全民主党議員には、記者との質疑部分を割愛した13日の「記者会見全文」を配った。ある議員は一見して吐き捨てた。「紙のムダだ…」
× × ×
「脱原発」発言は民主党内の「菅降ろし」を加速させた。
15日昼、民主党中堅・若手の「国益を考える会」が国会内で開いた決起集会には衆参32人が出席。「首相の下では大震災の復興や福島第1原発事故の早期収束は実現不可能だ」として即時退陣を求める決議を行った。
もはや再生エネルギー特措法案の成立など退陣3条件が整うのを待つ空気はない。長島昭久元防衛政務官が「首相は内閣の一体運営の基本原則を壊した。一日も早く退陣してもらわねばならない!」と気勢を上げると万雷の拍手。「集団離党を突きつけて首相と刺し違えてもよい」。そんな声も上がった。
中堅・若手の動きに前原誠司前外相はほくそ笑んだ。
「これからどんどん退陣を求める動きが進んでいくぞ…」
前原氏は今月上旬、鳩山由紀夫前首相に党代表経験者がそろい踏みで首相に退陣を迫る構想を持ちかけた。鳩山氏は難色を示したが、前原氏はまだあきらめていない。「最後に鈴を付けるのは代表経験者だ」
ただ、15日の決起集会に小沢一郎元代表を支持するグループは同調しなかった。長島氏らの背後に仙谷由人官房副長官の影がちらつくからだ。「ポスト菅」を念頭に置いた主導権争いはすでに始まっており、それが首相の延命に有利に働いていることは間違いない。
× × ×
「特例公債法案を成立させなければ次の人になっても1、2カ月は混乱する。それでは気の毒だろ? 俺のクビと引き換えにしてでも通すつもりだ」
14日夜、東京・赤坂の日本料理店で民主党若手らと会食した首相は、焼酎グラスを傾けながらこう語った。地位に恋々としないことを強調したかったのか。それとも特例公債法案を退陣条件に掲げる自民、公明両党への牽制(けんせい)が狙いなのか。民主党は猫の目のように変わる首相の発言になお振り回されている。
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