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与謝野馨と云う男は何者? 原発推進、消費税増税のシンボルマーク
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2011年07月16日 | 日記 :世相を斬る あいば達也
与謝野馨が目一杯“開き直り”をみせているようだ。先ずは、時事の記事を読んでいただこう。
≪「反省ないと思ってもらって結構」=原発リスクで与謝野経財相 与謝野馨経済財政担当相は15日の閣議後会見で、原発のリスクへの反省がないのではとの質問に 「そう思っていただいて結構だ」と語った。福島第1原発事故後も繰り返し原発推進の立場を強調していることに関する質問に答えたもので、「居直り」と取られかねず、波紋を広げそうだ。
与謝野経財相はさらに、反省なしに原発推進を言うのは不適切ではないかと問われると、「原子力だけに着目して議論せず、社会や生活、経済活動の在り方、他国への資源依存度など全てを考えた上で物事を判断するのが適切だと言っているだけ」と反論。最後は「別に原子力がなくなったからと言って生活レベルが落ちていくだけで、痛くもかゆくもない」と述べ、原子力がなければ現在の経済水準は維持できないとの持論を展開した。≫(時事通信)
与謝野馨の経歴を眺めれば、今さら“原発依存からの脱却”すら、口にすることが出来ないのは自明だ。東大法学部卒業後、中曽根康弘の紹介で日本原子力発電に入社。その後、あのナベツネを通じて、中曽根の秘書になるのだから、ズブズブの“原子力村”の中枢に存在する唯一の現職閣僚だ。尚、旧電力村の労組出身の民社党委員長にもなった故佐々木良作とも懇意であり、文人一家と云うより、電力人生と言っても過言ではなようだ。こうして調べてみると、自民党と野党との関係が、電気を通して裏で強く結びついていた実態が見えてくる。
与謝野馨にしてみれば、時代に翻弄されながら、今さら引き返せない“原発推進論者”なのだろう。或る意味で不器用な部分もある。石原慎太郎の器用さに比べ、愚直といえば愚直な部分もあるが、あまりに与謝野は“変われない”人物像が浮かんでくる。良くいえば、信念があるように見えるが、困ったことに、この“信念”が悉くピント外れで、時代背景を無視する“化石”のような“信念”だ。
今回の発言の最後に「別に原子力がなくなったからと言って生活レベルが落ちていくだけで、痛くもかゆくもない」と文人らしい言い回しで、愚民を恫喝している。この辺が、彼が文人ではない証左だと言えるだろう。 既に多くの知識人は“原発から徐々に脱却しても、電力不足は起きない”は定説であり、今さら統計と云う嘘を知識の如く披露するのは、老化以外のなにものでもない。この人が、“社会保障と税の一体改革”の見出しだけを閣議決定して、ニコニコ笑っていたのだが、国会を通過する見通しはゼロである。
与謝野馨が永田町では“政策通”と云うことになっているのだが、この人が政策通となると、国会議員の殆どは知能指数がないのではないかと不安になっていしまう。 自民党においては、旧通産省のドンとして利権に塗れ、科学技術にも顔を出し、旧文部省にも顔を出している。原発関連の省庁ばかりなのが面白い。この人が急に財政通だと言い出したのは、小泉内閣における変節が注目に値する。小泉の郵政民営化に突如協力的になり、国際金融組織の一員になったような振舞いが目立ち始める。2005年の第三次小泉改造内閣で金融・経済財政 政策担当大臣に就任、竹中平蔵を嫌に親切に補佐した。相当にキナ臭い。麻生内閣では財務大臣に就任している。
この人の後ろを歩くと、常に金のニオイが残っている。そして前方に“金のなる木”が生い茂っているのは偶然とは思えない。財界との人脈も豊富、言い換えるなら癒着も激しく、“経団連右翼”の元締めではないかと、疑いたくもなる。 そう言えば、安倍晋三の通信傍受法の成立には並はずれた尽力に徹した。しかも、簡単に自作でPCを組み立てたり、OSを組み込んだり、ネットに対する知識も大変豊富なのだ。このように考えると、与謝野が“経団連右翼”のネット版における総指揮を闇の世界で行うことも充分能力的には可能だろう。
思い出せば、安倍政権時に安倍の入院後、官房長官として「与謝野官邸」と揶揄されながら、幹事長だった麻生太郎と結託、「麻生クーデター」と疑われた時期もあった。あの好々爺とした風貌で周りを騙し、国民を騙すあたり、インテリジェンス(諜報活動)としての機能を持つ人物と云う側面もあるのかもしれない。
そう言えば、与謝野馨は政治家としての看板を外すと、与謝野鉄幹・晶子夫妻が拓いた文化学院の院長であり、文人として、政治の世界での穢れを洗い流す側面を持つなど、いよいよもって小説並に怪しいのである。(笑)日本BS放送(ビックカメラ連結)との関係も深く、ルポタージュするに相応しいキナ臭さが、あらゆる場面に散見する事が出来る。この人、相当危ない尻尾が見えるのだが、なんとかかんとか切り抜けてきている。
まぁ、あまり心配には及ばないのは、この人物が関わった課題の多くが、途中で胡散霧消頓挫する傾向があり、彼の予想は悉く外れると云うオマケがつく。ただ、何故菅直人が与謝野馨を三顧の礼で政治バランスを欠くような行動に出たのか、不思議な感も否めない。狂っているから仕方ないとも思うし、本気で消費税を上げようと思っているのかもしれないし、仙谷に唆されて閣内に取り込んだのか、現時点では定かでないが、今さらどうでも良いか、と云う気分でもある。
菅総理の原発依存社会からの脱却発言が与野党のブーイングにあって、私的見解風になったとマスメディアは報ずるが、首相官邸で開いた記者会見が、私的見解になろうはずもない。あれは公式の会見だ。まぁ菅のいつもの死んだふりだろう。それにしても、何処か今の民主党は仙谷外しと、小鳩マニュフェストを必死で死守している部分もみられる。噂菅直人は小沢の命令で動いていると云う噂話の一部が、証明されているような状況も垣間見える。真偽のほどは判らない。
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