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「菅退陣」へ政局は急転する だがこの政治混乱はまだ2カ月続く
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2011/7/15 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
エネルギー政策の延命利用が逆に決定的な命取りになりそうな愚かな結末
--脱原発を口にした最後のバクチは逆目裏目に出たという見方が強まっている
何も具体性がないことから、大新聞にも「単に思いつきで大ブロシキを広げただけ」と酷評されている空き菅首相の「脱原発依存」会見。居座り首相は一発逆転を狙って最後の勝負に出たつもりだろうが、案の定、効果なしだった。評論家の塩田潮氏がこう言う。
「いま原発に対する世論は、大半が段階的な脱原発の実現です。だから菅首相は同じことを宣言すれば、世間にウケる、支持率が回復すると考えたのでしょう。政権与党からの支持はなくても、国民の支持があればなんとか政権を維持できる。そう思っているのです。でも、菅首相がいくら脱原発を言っても、それで評価が上がるということはない。支持率は上がらない。退陣表明を無視したことで国民に全く信用されなくなり、脱原発を持ち出したのも延命のためと、魂胆が見透かされてしまっているのです」
支持率は上がるどころか、菅が腰を抜かすほどの急落中だ。14日に発表された時事通信の世論調査は、支持率が9ポイント減の12%。逆に不支持は71%までハネ上がった。黄信号点滅から、完全に赤信号に変わった。森喜朗内閣や麻生太郎内閣の末期と同じだ。菅が何を言おうとやろうと、もう国民は見捨てたのである。
◆解散カードも封じられた
これは重大だ。菅退陣に向けて、政局が一気に動く気配になってきた。国会はおろか、政権与党内でも菅は総スカン。支えているのは江田法相、北沢防衛相、亀井補佐官など数えるほどだ。しかも人気回復の切り札にした菅の脱原発発言や再生エネルギー法は、ナーンも世間に評価されない。独裁者のつもりになって、悪いことは全部大臣のせいにし、いいとこ取りをしてきた菅だが、手元のカードは全部なくなり、万策が尽きたのである。
「もう、解散で脅して党内や国会を従わせるのも難しくなりましたよ」と、政治評論家の山口朝雄氏は言った。
「もともと菅首相に衆院を解散するだけの力は残っていない。菅首相がマネしている小泉元首相は、党内に反対はあったが、世論の支持があったから郵政解散をやれた。しかし、菅首相には何もない。いくら常識が通用しない総理だといっても、これだけ四面楚歌では解散で延命はあり得ません。ジ・エンドですよ」
塩田潮氏(前出)の見方も同じだ。
「ずっと総理の座にしがみついていたい菅首相にとって、残された最後のカードが脱原発解散。しかし、脱原発の菅路線がまったく支持されないのだから、踏み切りようがない。解散カードは封じられたのです」
一か八かの賭けに出た最後のバクチが、逆目裏目に出たのである。
◆菅辞任しても後釜選びで空白と混乱が延々と続く
「脱原発」宣言も裏目に出て、スッカラ菅の終わりが見えた。じゃあすぐに辞めるのかというと、そう単純ではない。
退陣条件の3法案のうち「2次補正」は今月22日の成立にメドがついたものの、14日審議入りした「再生エネルギー特別措置法案」は、自公が修正を求めているからスンナリ通らない。「特例公債法案」に至っては、審議入りすらできない状況だ。自公は子ども手当や高速無料化など「4K」全ての撤回を要求し、民主党政権の土台まで揺さぶる気だから、8月末の会期末までゴタゴタするのは間違いない。
その間、東北は置き去りだ。原発事故は依然収束せず、ポンコツ汚染水処理装置は故障を繰り返し、放射能と汚染水をまき散らしている。被災地はいまもガレキが山積みで、沿岸部は巨大バエが大発生。それなのに無能政権による政治空白が続き、自公は「解散するなら菅首相のままの方がいい」との思惑で駆け引きをしているのである。
3法案成立が会期末までズレ込めば、死人同然の菅が、それまで居座り続ける。民主党執行部はここへきて「代表選は9月に先送り」と言い出したが、これから2カ月もこんなばかな政治混乱が続くなんて、「いい加減にしろ!」だ。そのうえ、たとえ菅退陣が固まっても、次は、後釜選びで民主党内がメチャメチャになるのは確実だ。
「代表選はどういう展開になるか全く見えません。『野田だ、枝野だ』とこれまでいろいろな名前が出ましたが、どれもひ弱で頼りなく、適任者がいない。一方で、いつまで政権政党でいられるか分かりませんから、代表=総理になれる残されたチャンスと、候補者が乱立するでしょう」(政治ジャーナリスト・野上忠興氏)
◆小沢排除が失敗の始まり
「ポスト菅」でまっ先に名前が挙がった財務相の野田は、暴力団関連企業や脱税で摘発された会社からの献金発覚で影が薄くなった。官房長官の枝野と国家戦略相の玄葉は、ポストにしがみつき、菅降ろしを決断できない卑怯者。前原は外国人献金問題が尾を引き、樽床と小沢鋭仁は推薦人の20人さえ集められるかどうか分からない。農相の鹿野は地味すぎて選挙の顔にならない。
そのうえ大マスコミは、衆参100人以上を固める小沢グループに主導権を握られては困ると、「小沢一郎に手詰まり感」などと報じ、混迷に拍車をかける。代表選が終わるまで、モグラたたきの長い長い政治空白が続いていくのである。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「菅首相とそれを支えてきた執行部には、もともと政策も理念もない。地位とポストを得て、党内の権力を掌握したいから、最大実力者の小沢さんの排除だけを目的にしてきたのです。彼らは小沢さんを“政局男”と批判してきたが、彼らの方がよっぽど『政局屋』。『小沢排除』を目的にまとまってきただけなので、それがなくなれば政権は崩壊同然です」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
そんな仙谷以下の烏合の衆に担がれた菅が、歴史に残る無能で狂人の権力亡者。かつてこれほど醜悪な政権があったか。この政治混乱があと2カ月も続くのかと思うと、国民は怒りで震えが止まらなくなるのである。
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