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民主に渦巻く“大怨念”菅ハメた仙谷の陰湿シナリオとは…
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110715/plt1107151601005-n1.htm
2011.07.15 夕刊フジ
★鈴木哲夫の永田町核心リポート
菅直人首相の居座りに堪忍袋の緒が切れた民主党中堅・若手議員が15日昼、国会内で「菅首相に即時退陣を求める決起集会」を開催。背後には、再び「菅降ろし」を狙う仙谷由人官房副長官の存在があるという。民主党内の怨念渦巻く内幕に、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が迫った。
首相官邸に民主党の中堅・若手中間派の勉強会「国益を考える会」11人が13日夕、菅首相の即時退陣を求める「要望書」を手に押しかけた。
菅首相は直後の午後6時から「脱原発依存」を打ち出す記者会見をしたが、直前に退陣を迫られたわけだ。実はこれ、周到に仕組まれた「菅降ろし」だった。シナリオを描いたのは仙谷氏だ。
同日午前、会の代表格である吉良州司衆院議員からメンバーらに、「きょうの夕方、菅首相の退陣と、新エネルギー政策の申し入れに行くから時間を空けておいてほしい」と連絡があった。
1回生議員は「いきなり退陣とは…」と戸惑ったが、時間は午後5時過ぎ。会見直前であり、菅首相に時間などないことはハナから分かっていた。そこで応対したのが仙谷氏だった。
仙谷氏「いやあ、待ってたよ。よう来たなあ」
吉良氏「申し入れを持ってきました」
吉良氏はメンバーと並んで要望書を読み上げた。すると仙谷氏は、文書の表現などについて「もっとこうしたほうがいい」と細かくアドバイス。吉良氏は「ああ。そうでしたね」と答えた。
2回生議員は「『そうでしたね』の言葉で、仙谷さんと吉良さんが事前に打ち合わせていたことが分かった」という。
仙谷氏は「君たちの気持ちは分かる」「こういう動きは大事だ」といい、「首相が最近会ってくれないから『こんな文書がきましたよ』と持っていけば、私も久しぶりに会えるよ」と皮肉たっぷりに笑ったという。
吉良氏は以前、小沢グループに属していたが、側近らの忖度(そんたく)ぶりに嫌気がさして抜けた。そして、「市民派保守」という理念が共通する仙谷氏と気脈を通じるようになったとされる。前出の2回生議員はいう。
「菅さんがまた思いつきで『脱原発依存』会見をやるという。仙谷さんは、これをマヌケなものにしようと直前に退陣要求の動きを演出した。夜のニュースでは、菅さんが脱原発依存を宣言したものの、その足元では退陣要求が出るなどグラついていると報じられた」
仙谷氏の策略はこれだけではない。
同じ13日の毎日新聞朝刊に、内閣官房参与の前田匡史氏のインタビューが掲載され、「直ちに脱原発が可能だというのは無責任」と、菅首相をポピュリズムと言わんばかりに暗に批判し、参与としては異例の警鐘を鳴らしたのだ。
前田氏は国際協力銀行出身だが、仙谷氏が招いたブレーン。菅首相の会見当日というタイミングの良さに加え、仙谷氏は官邸に押しかけた11人に「これはいい記事だぞ」といい、コピーを配ったという。
「二の矢、三の矢」はまだある。
仙谷氏は11日、海江田万里経産相と2人だけで会った。海江田氏は原発対応をめぐって菅首相との間に怨念が横たわっている。仙谷氏は「あなたを1人にはさせないからな」と話しかけた。
一緒に菅首相を追い詰めようというエールだ。仙谷氏はもともと、「原発は必要だ」という考えで、海江田氏や経産省との連携を強めていた。事実、東電の賠償スキームなどは、経産省が仙谷氏に相談して原案を作り、これに激怒した菅首相が閣議決定を延ばしたという裏もある。
自民党の石破茂政調会長が提起している「内閣不信任案を会期内にもう一度出せる」という論陣にも、仙谷氏は親しい民主党議員らに同調するよう指示しているという。
菅首相について、旧知のNPO代表は「常に敵を作って、自分は正義側を演じ地位を高めるタイプ」と分析する。小沢一郎元代表の後、いまは仙谷氏を徹底的に敵に仕立てている。
「松本龍前復興担当相が暴言問題で辞任した後、仙谷さんに就任を打診したのも、断ることが分かっていたから。つまり、『協力しない仙谷は悪』という形を作りたかった」(官邸スタッフ)
最近、首相会見に副長官が同席していない。異例のことだが、菅首相が前々回から事務方にこう指示したという。
「仙谷さんは足を組んで感じが悪い。参加させるな!」
そこまで嫌いなら副長官の任を解けばいいが、それはやらない。「傍に置いておかなければ、敵と戦う自分が演出できないから」(同)
菅首相と仙谷氏の怨念バトル。彼らにとっては、「脱原発」も「新エネルギー」も、政争の具でしかない。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、東京MXテレビ編集長などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など多数。
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