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今では数少ない菅首相の支持者である北澤防衛相が12日の記者会見で、菅首相の退陣をめぐる閣僚の発言について、「首相に任命された閣僚が、首相と意思疎通せずに外に向かって退陣時期についてとやかく言うのは極めて不見識」と述べた。確かに一見正論だ。なんでも、文芸春秋のインタビュー記事で、玄葉国家戦略担当相が菅首相の早期退陣を求めたことを念頭に不快感を示したのだそうだ。(毎日新聞より)
閣僚に限らず、菅民主党代表に指名された党役員も、菅に辞めろと言うからには、辞表を出して辞任を求めるのが筋だろう。特に、岡田幹事長と安住国対委員長は、6月2日の菅の辞意表明詐欺までは菅政権の中枢に座り、菅と一体となって政権を運営してきたのである。そして、内閣不信任決議案に賛成投票した松木ケンコウ議員を除名し、棄権した田中真紀子議員など7名に党員資格停止の処分を下した。
わずか2〜3週前に「菅辞めろ」との意思表示したこれら処分を受けた議員の方が、岡田や安住よりはるかに先見の明があったことになる。政治家にとって、先見の明があるかどうかは、非常に重要なことだ。それだけでも彼らは党執行部から身を引くべきだ。最低でも、岡田ら党執行部は自らの不明を詫びて、処分を取り消すべきだ。
処で、同じ12日に発行のサンデー毎日に、玄葉氏のほかに、既に辞意を洩らした海江田経産相に続いて大畠国交相が、会期末に辞表を提出すると予測している。菅首相は大畠国交相と相談もせずに、「お盆のころまでには希望者全員が仮設住宅に入居できるようにしたい」と国会で方針を打ち出した。だが、これは誰がみても不可能だ。だから菅は国交相に責任転嫁するので、大畠氏は辞任するだろうというのだ。
12日の国会(=衆院震災復興特別委員会)でも、自民党谷議員が仮設住宅への入居率が未だ50%にも達していないと指摘した。おそらく「盆明け」国会では、首相の責任が追及されるからあり得る話だ。また11日の同じ委員会で平野復興相が、小沢氏について「(震災の復興に)活用することが国難を乗り切る上でプラスと判断されるなら、党内事情は一時棚上げ、取り消しは当然あってしかるべきだ」と答弁した。
菅がどう受け取ろうが、国会でこのようなことを言う閣僚が現れた。このことが重要だ。さらに、同じサンデー毎日に、昨年12月に小沢氏の党員資格停止処分を決めた土肥元常任幹事会議長が、「今の民主党をまとめ上げ、挙党一致体制を築けるのは豪腕の小沢氏以外にいない」と語っている。土肥氏は、もともとは菅グループの重鎮。その彼が「長年支えてきたグループの声すら聞かない」と菅直人を切り捨てている。
このように菅包囲網は徐々に狭まって来た。マスコミは菅を降ろした後は誰にするのかと言うが、後任は【小沢氏】でいいだろう。そしてその環境は次第に整ってきた。陸山会事件公判で、石川氏などと小沢氏の共謀に係わる調書には証拠能力が無いとされたと言うことは、検察は論告求刑で「小沢氏の共謀」を主張できないことになる。また、検審起訴による公判は、常識的に考えれば公訴棄却である。
さて、一見正論を述べた北澤氏に尋ねる。他紙には、「自らの政治信条に沿わなければ辞任する決意を示せばいい」とも述べたともある。北澤氏を防衛相に任命したのは鳩山前首相だったが、貴殿は前首相の「最低でも県外」に協力したと言えるのか。ルース駐日大使に脅されかどうかは知らないが、鳩山前首相の下で、岡田外相(当時)と力を合わせ、辺野古移転に動いたではないか。それをどう説明するのだ。
玄葉氏は公然と意思を示した。だが、北澤氏は面従腹背で、そして鳩山前首相と沖縄県民を裏切った。防衛省の10万の自衛官が震災復興に尽力したことは高く評価されるが、それは誰が防衛相であろうが変わりはない。だが、平野元官房長官と会談し、菅の辞意表明詐欺に手を貸したのは北澤氏に間違いない。その責任をどう取るのだ。貴殿こそ「約束が違う」と言って、一番初めに辞表をだすべきなのだ。そして小沢内閣が誕生すれば、以って瞑すべきだろう。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=110831
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