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2011年7月14日 (木)
原発利権複合体が嫌悪する脱原発世論の拡大
7月11日、午後6時から、東京平河町の都市センターホテルで、
「森裕子を応援する有志の会」主催
森裕子「講演会・懇親パーティー」
が開催された。
私も、懇親パーティーでスピーチをさせていただいた。会の模様については、ジャーナリストの山崎淑子氏がブログで紹介くださっているので、ぜひご高覧賜りたい。
政権交代実現からまだ2年も経過していない。しかし、政権交代実現時に沸騰した民主党への熱い期待はしぼみ、国民の大多数が菅首相の一刻も早い辞任を求める情勢に転じている。
民主党が国民の支持を失った理由は、民主党の政策が国民の期待を裏切ったからではない。昨年6月に権力を不当に強奪した菅政権が、民主党本来の政策を根本から踏みにじる行動を取り続けてきたことによっている。
自民党は、この機に乗じて、菅内閣に民主党が2009年総選挙マニフェストで示した政策を全面放棄することを求め、それを条件に、赤字国債発行根拠法を成立させるなどとうそぶいている。
2009年9月の政権交代には、単なる政権交代以上の意味と意義があった。普通の国の普通の政権交代という意味だけではなく、日本政治の基本構造を刷新するとの意味が込められていたのである。
それは、米国、官僚、大資本による日本政治支配の構造を根本から刷新しようとするものだった。この政治刷新を実現するうえで、大きな課題が具体的に提示もされた。
普天間基地の県外移設、官僚天下りの根絶、企業献金の全面禁止などである。官僚利権に使われていた予算を根本的に見直し、国民生活を第一に位置付けることが具体的に示された。この具体策こそ、子ども手当、高校授業料無償化、高速道路料金無料化、農家個別所得補償などの施策である。これらの政策方針は決して間違っていない。「国民の生活が第一」の基本方針こそ、主権者国民が支持した政策方針である。
ところが、菅内閣は、米国の言いなりに普天間基地を辺野古に移設しようとし、官僚の天下りを温存し、大資本による政治支配の構造をまったく変えようとしていない。天下り利権を切らないから、政府支出の無駄は温存され、「国民の生活が第一」の政策を実行できない状況に追い込まれている。
菅内閣同様に、対米隷属、官僚利権温存、大資本による政治支配維持を旗印に掲げる自民党に、民主党本来の「国民の生活が第一」の基本方針を捨て去ることを強要されつつあるのだ。
昨年6月のクーデターにより、民主党の実権は、民主党内対米隷属勢力、菅−仙谷−岡田−野田−前原−枝野−玄葉−渡部の悪徳8人衆を中心とする「民主党悪党」に乗っ取られた。この「民主党悪党」が民主党の基本政策を踏みにじり、民主党への主権者国民の支持を散逸させ、民主党を破壊し、事実上の民主党の自民党化を推進しているのだ。
これが、民主党の党勢急落の理由である。国政選挙、地方選挙で、民主党は連戦連敗を続けており、このまま進めば、民主党のメルトダウンを確実な情勢だ。
事態を打開するには、まず、菅直人氏を退場させ、「民主党悪党」に乗っ取られた民主党を、「民主党正統」が掌握する状況に転換しなければならない。
菅直人氏が発表した「脱原発宣言」は基本的に正しいものだと私は考える。「白い猫でも黒い猫でもネズミを捕まえる猫は良い猫だ」との考え方はある。
しかし、「森裕子議員講演会・懇親会」で話をされた民主党の川内博史議員は、
西郷南洲翁遺訓から、
「何程(なにほど)制度方法を論ずる共、其人(きじん)に非ざれば行はれ難し。」
を引用し、どんなに制度や方法を論議してもそれを説く人がりっぱな人でなければ、うまく行われないことを説かれた。
マスゴミが菅直人氏の「脱原発宣言」に対して、批判的な伝え方を示しているのは、マスゴミ自身が原子力利権複合体の一角を占めているからである。
利権複合体は、福島原発事故を踏み越えて、なし崩し的に原発推進に、世の中の駒を進めようとしているから、ストレステストも「脱原発宣言」も邪魔者でしかない。
しかし、3.11以降、世界は変わったのである。新たな時代に新たな考え方を取り入れてゆかなければ、生きてゆくことができない。
「変わらず生きてゆくには変わらねばならない」
のだ。
ただ、うそつき総理、ペテン師総理では、誰も人がついてゆかない。いまからわずか3週間前、6月19日には原発安全宣言、原発再稼働要請を海江田経産相とともに唱えていた人物が、突然、脱原発を叫んでも、説得力がない。
「カナダde日本語」の美爾依さんが、
「原発推進派による菅直人バッシングが始まった」
と題する記事を掲載された。
@菅直人氏が人間として信頼できないこと
A原発推進勢力である利権複合体は脱原発攻撃を続けていること
Bしかし、「脱原発」の方針は正しいこと
の三つが入り組んでいるから、この三つを頭の中で、しっかりと区別して考える、「考える力」が大切だと思う。
川内博史氏が指摘するように、「脱原発」は新たな指導者が誘導するべきことがらであるが、菅直人氏への評価と、「脱原発」への評価とは、明確に区別することが必要である。
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