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政治をダメにした張本人は大マスコミ 誰が民主党を無力にしたか
(日刊ゲンダイ2011/7/12)
今になって「政治を悲観する」などと書いている無責任は万死に値するぞ
-せっかく実現した「政権交代」以後の民主党政権の中心にいた小沢一郎を犯罪者の如く寄ってたかって大叩きし追放したときから今の混乱が始まっている
-その小沢の犯罪はどうやらデッチ上げの疑いが濃くなってきているが一体大マスコミはこの責任をどう取るつもりなのか
このところのあまりにヒドい政治の現状を見せつけられ、多くの国民が「いったいあの政権交代は何だったのか」とガッカリしている。
大マスコミもしたり顔で民主党政権のふがいなさを書いているが、国民が嘆くのと大マスコミがそう書くのとは全然違う。国民の政権交代への期待をぶっ壊し、民主党政権を潰したのは、他ならぬ大マスコミだからだ。小沢一郎元代表の「政治とカネ」の疑惑をデッチ上げ、脱小沢にのめり込むスッカラ菅首相を持ち上げたのはどこのどいつだ。その結果が、狂人首相の居座り、居直り政治なのである。そんな大マスコミが今になってこの混乱を憂えるような顔をする。このエエかっこしいは何だ。むしずが走るというものだ。
例えば、朝日新聞(10日)の「ザ・コラム」はこんなふうに書いていた。
〈民主党政権のありさまは、単に政権交代への幻滅をもたらしているだけではない〉〈政権交代のある政治を目指して営々と重ねられてきた「政治改革」の20年そのものに対する徒労感や疑念すら語られている〉
常軌を逸した小沢批判をしてきた朝日が、「20年間の徒労感」とは本当によく言う。自分たちが加害者のくせに、この仰々しい被害者意識。胸クソ悪くなる書き方だが、これぞ大マスコミなのだろう。自分たちの無責任はタナに上げて、エラソーに大所高所から“嘆く”のだ。この偽善者ぶりがイヤらしい。
◆大本営発表のタレ流しからずっと同じ
そういえば、10日の毎日新聞「反射鏡」にも違和感を覚えた。民主党の無責任体質を“(旧)社会党病”と呼び、拙速な10%の消費増税に反対することも「社会党病」と切り捨て、〈新首相が誕生しても足の引っ張り合いを始めるだろう〉〈私は「菅首相後」の政治についても、かなり悲観的になっている〉とか“嘆いて”いた。
何が「悲観的……」ではないか。小沢を排除させて、その小沢の無罪がほぼ確定したのに、スットボケている大マスコミが政治を悲観するなんて、お笑いだ。ご高説には恐れ入るが、大新聞社はいつもこうだ。
自民党を批判しておいて、民主党が政権を取ったら、手のひら返しで民主党潰しに精を出す。経産省や電力会社の原発推進に協力しておいて、事故が起きたらシレッと立場を変えてしまう。もちろん自分たちの非は認めない。その自分勝手と揺るぎない自信、厚顔はスッカラ菅といい勝負だ。
「大新聞は戦争中、大本営発表をタレ流し、国家権力の犬になった。ところが、終戦後、同じ記者が民主主義を訴えていた。大新聞の無責任体質はずっと変わっていないのです」(九大名誉教授・斎藤文男氏=憲法)
メディアが腐っているから、政治も腐る。大マスコミが無責任だから、首相がペテン師になるのである。
◆これだけ大ウソを報じて誰も責任を取らないのか
民主党政権がかくもあっさりとメルトダウンした理由は何か。大マスコミはああだこうだと解説するが、本質は党内最大の実力者、小沢一郎を排除したことだ。
もちろん、煽ったのは大マスコミで、その結果、今の民主党は青二才集団と化し、菅ごときがのさばる状況になったのである。
この間の小沢報道は、ヒドイの一語だ。09年11月、共同通信が報じた「水谷建設からの裏金1億円」や、2010年2月の「4億偽装『小沢氏了承』」の読売報道など、主要“スクープ”はみんな根底が崩れている。情報源は検察だが、その検察が調書をデッチ上げていたからだ。
こうして巷にあふれた小沢=極悪人報道が世論を動かし、その世論に便乗した民主党内の反小沢勢力が小沢切りに血道を上げ、魔女狩り裁判のような手法で、小沢を“永久追放”したのである。
それが今の民主党政権の惨状、政治の大混乱を招いているのに、無責任な大マスコミは訂正、謝罪記事のひとつも出さない。小沢にしてみれば、「ふざけんな!」だろうが、小沢が何も言わないのをいいことに、大マスコミは誰も責任を取らない。取らないどころか、コラムニストがエラソーに民主党政権を嘆くのである。
ジャーナリストの魚住昭氏はこう言う。
「検察情報の尻馬に乗った大マスコミの報道は批判されてしかるべきです。でも、彼らは絶対に訂正しない。実際に『小沢氏に報告した』という石川調書はあるからです。当時はそれに基づいて報じたと強弁するでしょうね。そうやって、検察と一蓮托生でやってきたのがこの国の大マスコミなんですよ」
恐ろしいことだ。これじゃあ、戦前と同じじゃないか。軍部と結託したベッタリ報道体質が今も厳然と続いていることになる。
◆大マスコミも菅内閣と一緒に解散しろ
「こうした報道姿勢は、原子力政策でも同様でした。大マスコミの記者が原子力ムラの中にいて、安全神話をタレ流してきた。それが今になって、急に態度を変え、安全性に疑問を投げかけたところで誰が信じますか。民主党政権に対するスタンスも同じです。国民はこうした大メディアのいい加減さ、うさんくささに気づいている。気づいていないのは大マスコミだけです。大新聞・TVも一度、鏡に自分の姿を映してみるといい。そうすれば、自らの醜態を自覚できるはずです」(評論家・佐高信氏)
民主党政権が崩壊した今、多くの国民が政治に絶望している。この国で政治が機能しないのは、間違いなく大マスコミのせいだ。無責任なタレ流し報道しかできないくせに、エラソーにふんぞり返り、権威を振りかざす破廉恥には、アキれてしまう。内閣や民主党だけでなく、大マスコミも、とっとと解散した方がいい。それが国のためというものだ。法大教授の須藤春夫氏(メディア論)が言う。
「この国の大マスコミは一体、何をしたいのでしょう。『自民党に任せられない』『マニフェスト重視で選挙をしろ』と散々煽ってきたくせに、一転、マニフェストにこだわる民主党政権を批判する。それじゃあ、どう正したいのか。それがさっぱり分からない。おそらく、メディア自身も分かっていなくて、だから、政局報道に終始せざるを得ないのです。こんな報道が国民の政治不信を招いているのに、メディアはその政治不信をまた嘆く。事件・事故報道でも当局の情報に頼りっぱなしで、客観的に事実を検証し、主体的に報じたためしはない。だから、小沢報道のようなことになる。メディアがこれでは政治は成熟しないのです」
大メディアの罪は万死に値するのではないか。ここが変わらない限り、日本の政治は変わらない。新聞社の上層部は全員パージした方がいい。
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-3397.html
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