http://www.asyura2.com/11/senkyo116/msg/455.html
Tweet |
菅ニヤリ…“改革派クビ官僚”が海江田つぶしの切り札に?
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110711/plt1107111141003-n1.htm
2011.07.11 夕刊フジ
★鈴木哲夫の永田町核心リポート
大胆な霞が関改革を提唱してきた経済産業省の改革派官僚、古賀茂明氏(大臣官房付)が突然、退職勧告を突き付けられた背景が分かってきた。菅直人首相と海江田万里経産相が激しく牽制する原発問題が深く関わっていたのだ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が知られざる核心に迫った。
空転していた国会がようやく正常化した5日、古賀氏のもとに経産省の松永和夫事務次官から「話がある。夕方に時間をとっておくように」と連絡があった。
古賀氏といえば、昨年秋の臨時国会で参考人として民主党政権の公務員改革を批判。当時の仙谷由人官房長官に恫喝された人物だ。みんなの党の渡辺喜美代表が自民党時代に着手した公務員改革を審議官として支えたが、「天下り規制強化」などに熱心なあまり官僚から総バッシング。大臣官房付という窓際に追いやられた。
この「自発的に退職を促す異例のイジメ人事」(経産省官僚)に対しても古賀氏は粘った。マスコミなどを通じて公務員改革を訴え続け、5月に出版した『日本中枢の崩壊』(講談社)では、原発事故への政府対応を批判し20万部のベストセラーとなっている。こうした古賀氏の活動は、霞が関にとって「内部に爆弾を抱えているようなもの」(同官僚)だった。
こうした中、松永次官は6月24日、「7月15日をもって退職するように」と肩たたきをした。古賀氏は職務上の違反などしておらず、退職勧奨の理由は「あなたにふさわしいポストはない」というものだった。
5日夕、再び松永次官に呼び出された古賀氏は、何か新展開でもあったのかと期待したが、松永次官は前言を繰り返しただけ。古賀氏の期待は見事に裏切られた。
古賀氏への自主退職勧告は本来、強制力のないものであり、通常は一度だけやってあとは本人の出方を待つものだ。ここにきて松永次官が焦るように再び迫ったのには大きな理由があるという。
「ズバリ原発です。古賀さんが省内にいては、経産省にとってまずいことになるんです」(経産省の現職官僚)
たしかに古賀氏は、著書で原発の救済スキームや電力会社への天下りなどを批判している。
「国会はこれから東電の賠償法案の審議に入りますが、東電救済に異議を唱えるみんなの党や自民党が、参考人として古賀さんを委員会に呼ぶ計画であることが分かりました。古賀さんは発送電分離などいろんな考えを持っており、委員会で古賀さんがその意見を言ってしまうと省内・政府内の不統一ということになる。東電を守り、原発回帰しようとする経産省にとって、大変なことになるわけです」
「官僚の場合、参考人で呼ばれると相応の理由がない限り必ず出席しなければならない。しかし民間人は、委員会の理事会などで出席の可否を検討できる。民主党が多い理事会で呼ばないようにすることもできるのです。そのため、本格議論の前に古賀さんを民間人にしておけということなんです」(同)
経産省は原発回帰に向けて手を打っているが、世論は「脱原発」に傾きつつある。電力会社や原発ともたれ合いの中でやってきた経産省には困った事態だ。それをさらにかき回しそうなのが古賀氏というわけだ。
本来、古賀氏への人事権は海江田万里経産相にある。だが、海江田氏はまったくの傍観状態。なぜなら海江田氏は、すでに原発回帰を目指す経産官僚に取り込まれており、「古賀氏を守るどころか危険人物と思っている」(民主党中堅議員)という。
古賀氏は今週にも海江田氏に会い、「自分は官僚として仕事をしたい」と訴えるという。これは海江田氏、そしてそのバックで操る経産省へ突きつける踏み絵である。古賀氏を切るようなことがあれば、官僚主導の悪しき政治が復活することになる。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、東京MXテレビ編集長などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など多数。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK116掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。