政府、早期警戒衛星の導入検討　防災にも有効と （共同47ニュース 2011/07/10 02:02）
http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011070901000769.html
　政府は９日、弾道ミサイルの発射を噴射熱源で探知する米国製の早期警戒衛星を導入する方向で検討に入った。東日本大震災を受け山林火災など防災にも有効と与野党に説明し、早ければ２０１２年度予算での取得費計上を目指す。複数の政府関係者が明らかにした。ただ衛星の管制や探知情報を活用する地上システム整備の議論は後回しとなっており、早急な導入に慎重論も出ている。
　政府の宇宙開発戦略本部は大震災を受け、衛星利用測位システム（ＧＰＳ）を補強し通信機能も持つ準天頂衛星システムの実用化を既に検討。２期目以降の準天頂衛星と同時に、早期警戒衛星を打ち上げたい考えだ。
（引用おわり）

◇
以前から懸案となっていたことですが、このたび「防災に＜も＞有効」、というところに、いかにも火事場ドロボー的な本音がよくあらわれています。

あとは、日本のカネで米国製を買い（自主開発の話はどこかに消えた）、誰がどう運用して誰に役立てるか、という問題です。
　　↓

平成２３年度以降に係る防衛計画の大綱について
　　平成２２年１２月１７日　安全保障会議決定・閣議決定
http://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2010/1217boueitaikou.pdf

（別紙）平成２３年度以降に係る防衛計画の大綱
�W　我が国の安全保障の基本方針
２　同盟国との協力
　・・・こうした日米同盟の意義を踏まえ、日米同盟を新たな安全保障環境にふさわしい形で深化・発展させていく。このため、弾道ミサイル防衛における協力、・・・
　

コメント
01. 2011年7月10日 14:42:41: BSZLL2M15c 　火事を起こしてるのは、政府自身だぞ。 わかってるとは思うが。
02. 2011年7月11日 05:37:49: BDDFeQHT6I 火災程度の熱源を感知するセンサーは相当探査密度を高く（探査範囲を狭く）しなければ無理、アメリカの早期警戒衛星でもロケットの噴射などの超高温熱源を補足できるだけだ。 それより米軍に握られているＧＰＳ機能を日本独自で維持出来る衛星ネットワークを構築する方が優先順位が高い、今のままでは米軍がＧＰＳ情報を遮断したり虚偽の情報を流せば自衛隊の兵器は完全に無力化されてしまう。
03. 西田幸彦 2011年7月12日 11:38:33: VbxQpeB7pQuOU : xvkmtqceQk 準天頂衛星QZSSの機数が少ないと中途半端で役立たずと考えていたが。弾道ミサイル発射検知のセンサもつけ、北朝鮮の危ない遊びをしっかり監視できるなら一石二鳥ではないか。どうせなら、8の字軌道のやつに搭載したい。ところでQZSSは地域だけのGPSなら他の国にも利用してもらえる商売が拡がらない。今後、複数打上げるなら軌道もグローバルに意味のあるものにせよ。

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