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近聞遠見:「刺し違え」を巡って=岩見隆夫 (毎日新聞) 
http://www.asyura2.com/11/senkyo116/msg/406.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 7 月 10 日 08:25:11: igsppGRN/E9PQ
 

近聞遠見:「刺し違え」を巡って=岩見隆夫
http://mainichi.jp/select/seiji/iwami/
毎日新聞 2011年7月9日 東京朝刊

 政治家の本質を改めて問いたくなる昨今だ−−。

 謀略家の見本として歴史に名を残すジョゼフ・フーシェ(1759〜1820)は、フランス革命の時代、革命議会の一員として権力闘争を生き抜いた。ナポレオンの施政下では右腕となる。

 かつて、政界遊泳術にたけていた川島正次郎元自民党副総裁を<江戸前フーシェ>と呼んだこともあった。政界は権謀好きだ。

 のちにオーストリアの作家、シュテファン・ツバイクがフーシェの伝記を書く。酷評した。

 <天性の裏切り者、いじましい策謀家、ぬらりくらりとした爬虫(はちゅう)類的性格、職業的な変節漢、下劣なデカ根性、みじめな背徳者……>

 なぜ、そんな人物の伝記を、と思うが、ツバイクは、

 <卓越した人物が万事を決定することはめったにない。もっと立ち回りのうまい種類の人間が決定しているのだ。フーシェの伝記こそ、そうした政治的人間の類型学に寄与するものでありたい>

 と書いている。

 いずれ菅直人首相の伝記も出るだろうが、目下の菅は連日、フーシェさながらの面罵を浴びせられながら、平然と受け流してきた。内心、平静のはずはないが、もはや言葉に不感症のように映る。

 菅は明らかに孤立している。与野党の反菅勢力はそれでも首を取れない。過去、首相に退陣を迫る場面は何度かあった。

 代表例は1979年秋、大平正芳首相に辞任を求める政敵、福田赳夫との40日抗争だ。ヒザ詰めで迫る福田に大平は頑として応じない。業を煮やした福田の師匠、岸信介は、

 「刺し違える覚悟でやれっ!」

 とけしかけるが、ラチがあかなかった。

 刺し違え、は相手を刺して自分も死ぬ。今回も退陣時期を示そうとしない菅首相に対して、それらしい動きがあった。

 6月15日の民主、自民、公明3党幹事長会談で、民主党の安住淳国対委員長が、

 「私と岡田(克也・幹事長)さんで『菅降ろし』をする。できなければ2人とも辞表を出す」

 と述べたのが発端で、その後、玄葉光一郎国家戦略担当相(政調会長)が自民党の石破茂政調会長に抗議辞任の決意を伝え、仙谷由人官房副長官(代表代行)も同じ意向だったという。

 ところが、自民党の石原伸晃幹事長が講演で、これらの刺し違え説を暴露したこともあって話がこじれ、立ち消えになった。

 石破は<内密の話>として、石原に耳打ちしたのに、それを明かされて不快感を示したが、あとの祭りだった。石破にはその前にも苦い経験がある。

 麻生政権末期の09年7月、衆院解散断行にはやる麻生太郎首相を抑えるため、石破農相と与謝野馨財務相は、

 「首相を辞めてもらうしかない。2人が大臣の職を賭して直談判しよう」

 と辞表を懐に首相官邸に乗り込む。しかし、麻生は、

 「そんなこと言ったって後の総裁を一体誰がやるんだ。おれの後なんて誰もいないじゃないか」

 とまったく耳を貸さなかった。辞表を渡そうとしたが、

 「持って帰ってくれ」

 と一蹴され、2人は懐に戻してすごすご引き揚げている。

 刺し違えの成功例は少ない。しかし、岡田、仙谷、玄葉、安住が辞めれば、与謝野、石破が辞めれば、首相の首をすぐ取れないにしても、流れは変わっていた。

 だれもが、それぞれにフーシェ的だ。(敬称略)=毎週土曜日掲載

 

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コメント
 
01. 2011年7月10日 09:11:41: eJcwQUA9aU
謀は蜜なるを以てよしとなす、の諺もわきまえず口の軽い石破や石原も何をか言わん。岡田が与野党協議で決めた50日案を総理に拒否された時に即辞任すれば済んだことである。口ではかっこよく刺し違えを仄めかすだけである。

02. 2011年7月10日 10:05:11: xgQrEp1sYs
「刺し違える」なんて声高にホザク奴の「邪な願い」。すべてこの一点で「刺し違える」ことが出来ないということなのだ。
海江田にしろ、東電−原発関連重工−通商産業省官僚の「甘言」にのり、「原発再開」に乗り、玄海町長が原発関連で億の売り上げをしている岸本組の関係者、佐賀−古川知事とて九電関係者、ヤラセメールの九電と、「原発再開劇」のズサンナ「筋書き」。これじゃあ、こども抱えて全国の「放射能安全地帯」を探して必死に逃げ惑うおカァちゃん達のみならず、一時は福島原発の如く「一炊の夢」を追い求めた二葉町、大熊町の住民の苦悩を佐賀県民、玄海町民にもたらす。
岩見みたいな潰れる寸前のマスゴミボロ新聞毎日の記者アガリの官房機密費をタラフク頂戴したにちがいない「引きずり−ヨタカ評論家」は権力劇の陰謀の過程だけが面白いに違いない。しかし、国民にとってはそんなことはどうでもいいのだ。
ロンドン−モスクワの石破が何をホザこうとも、「障子破らず」「棹立たず」の森伊蔵の箱積みの倅がホストクラブの売れっ子よろしく格好をつけても、なんの関心はないのだ。
日本の原子力事業の父−ポダムー正力を戴くゴミ売りグループがテレビで新たな発電事業などを拡張員のデマカセよろしくチンボー・ズロースあたりにほざかせているのだ。福島原発事故の根本原因を米海軍リコーバーに原子力艦船の推進動力の安全性で肘鉄をくらったGEの沸騰水型原子炉をGE救済と自らの利権のために「御輿を担いだ」ことを隠すかのように騒ぎ捲る。
夜盗自民党−公明党−創価学会は既存の原発利権の「復興」のために必死になっているのも、佐賀県知事や玄海町長の野望と一心同体なのだ。カンから菅の「原発ストレステスト」で淡い野望が吹き飛んでしまうのも、自らの原発政策の「蜜の味」に酔いしれているからだ。福島原発の現状−実情がいかに深刻なものであるかは、一儲け企んで福島現地に出向いたヤーさんの下請け組が「ビックリ仰天」逃げ帰ってきているという現状をご存知なのか。よく考えて見るがよい。「ストレステスト」もせずに原発再開を決める日本の政治−技術水準が全世界の笑い者、否、糾弾の的となる事を。
こどもへの放射線の影響にうろたえて「ホットスポット」を避けるべく全国を逃げ惑うお母ちゃんたちが、図書館で七百ページもある「人間と放射線」何ていう本に列を成し、反原発の立場からものす岩波の世界が毎月売り切れ、原発推進を喚きまわる文言春秋が本屋への「押し本」でづ゜ッと売れ残っていると言う事を。
なべ底の米粒をかきとって全国を逃げ惑うお母ちゃんたちが、夜盗自民党−公明党−創価学会の主張する「こども手当ての廃止」に「はい、そうですか」と従順に従うとでもおもっているのだろうか。

03. 2011年7月10日 11:34:50: j0U4Gv8Lic
01 表現も非常にわかりやすいです!そのとうりですね〜

04. 2011年7月10日 11:41:16: BSZLL2M15c
岩見の文章なんか載せるな。
なんに役にもたたんだろうが。

05. 2011年7月10日 12:14:51: 3LluuxRM0w
なんかイヤミの一見もっともらしく
いっているけど
くだらない!
詰まんない駄文かかせるなら
トウフやの件について書かせろ!
毎日新聞よ
資源の無駄だ!

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