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支払いまでに 多大な犠牲と果てしない戦い 東京電力の賠償逃れ を許してはならない (週刊・上杉隆)
http://www.asyura2.com/11/senkyo116/msg/331.html
投稿者 純一 日時 2011 年 7 月 07 日 21:23:42: MazZZFZM0AbbM
 

http://diamond.jp/articles/-/13022

【第182回】 2011年7月7日

東京電力、福島第一原発の事故は日本人の生活様式を大きく変えた。とりわけ福島県の人々の場合は、その生活観どころか、人生設計、人生観そのものに大きな変更を与えている。

 ようやく建てた一戸建てマイホームを苦渋の思いで、永遠に遠に手放さざるを得なくなった家族、楽しみにしていた友人らとの新学期をバラバラに過ごすことになった子どもたち、豊かな食材を使って料理することを楽しみにしていた主婦――。

 こうした何の罪もない、実に多くの者たちが、一企業の人災と、政府の無策と、マスコミの怠慢によって、見えない放射能の脅威と一生戦わざるをえない状況に叩き落されたのである。

 それは、決して金では償えない。だが、当面、償うとしたら金しかないのも事実である。


■第二次仮払金はわずか30万円で調整中  過去には原子力事故で泣き寝入りも

 今週、海江田万里経済産業大臣は、原発事故による第二次仮払金の額を一人当たり30万円で調整していることを発表した。

 すでに東電から住民に対しては一世帯あたり100万円の賠償金が支払われていた。ところが、世帯あたりの配分は不公平だとして不満が渦巻いていた。当然すぎる不満である。

 そこで、政府・東電は、ひとり当たり30万円の支給に踏み切ったのだが、そもそも、それでもあまりに低額にすぎる。

 放射能で家を汚染され、平和な生活を奪われ、自らの身体も低線量被曝と戦わなければならない住民からすれば、物理的にも精神的にも、到底、納得のいく金額ではないだろう。

 原子力損害賠償法では、大地震や戦争など、未曾有の震災などに対しては事業主の免責が認められている。仮に、免責となった場合、総額1200億円の支払いで済んでしまう可能性もあるのだ。

 東電はそうした賠償逃れを企てているふしがある。なぜそういえるのか。それは、「原子力ムラ」にはれっきとした前科があるからだ。

 1999年、茨城県東海村のJCOの放射能漏れ事故の際、東海村やその周辺自治体の住民には一時見舞金が支払われた。一世帯あたり100万円、今回と同じである。

 ところが、その後、損害賠償交渉は遅々として進まず、結局、そのままお茶を濁されている住民が多いという。風評被害で商売を奪われた当時の茨城県民は、結局、泣き寝入りを余儀なくされているのだ。

 そのうちのひとり、茨城県常陸太田市で商売を営む女性経営者のひとりはこう嘆く。

「ちょうど新規事業を立ち上げた直後にあの事故に見舞われました。常陸太田は、放射能被害がまったくなかったにもかかわらず、風評でやられました。客は途絶え、結局、その後、不渡りを出すことになりました。損害は数億円に上りますよ。途方に暮れたものの、それから10年懸命に踏ん張ってきました。その間、支払われた賠償金は、最初の100万円だけ、たったの100万円ですよ。そしてようやく借金を清算できたと思った矢先にまた原発事故。本当に死ぬことも考えましたよ」

■金では解決できない 健康被害への賠償

 損害賠償請求はこうした経済的被害に留まらない。むしろ、深刻なのは健康被害に対する賠償の方だ。

 過去の公害裁判などでもわかる通り、賠償金支払いまでには長い年月と、多くのものを犠牲にする果てしない戦いが待っている。その戦いに傾ける労力は膨大なものになる。

 そして、賠償金を得るにはうんざりするような長い戦いが待っているにもかかわらず、納得のいく結果を得る住民は皆無だといっていい。

 なにより、健康被害への賠償は金で解決できるものではない。とくに子どもたちに発生する放射能障害への賠償は、何億円もらおうと親としては納得できるものにならないのだ。それは、普通の人間ならば当然の感覚といえる。

 内部被曝の恐怖は日に日に拡大している。福島の住民は、決して晴れることのない不安を抱えながらの生活を余儀なくされている。

■福島の母子たちの心配、不安、絶望の声

 現地取材を繰り返し、自由報道協会のメンバーでもあるフリーランスの田中龍作氏は自身のブログ「田中龍作ジャーナル」に次のように書いている。

〈子供の体調を心配する母親の思いが東京まで足を運ばせた。東電・福島第一原発の事故により被曝した子供たちのための健康相談会が23日、港区芝公園で行われた(主催:こども福島情報センター)。

 母親と子供たちを福島から招いたのは「アースデー東京タワーボランティアセンター」。母親に手を引かれた子供18人(ゼロ才〜8才)が医師の問診を受けた。

 母親たちの心配は尋常ではない。事故発生以来、3ヵ月以上経つが、事故収束のメドは立たず、原発からは絶えず放射性物質が撒き散らされているのだから。文科省が校庭の放射線の許容量を20mSv/年としたことも親たちの不安と怒りを掻き立てた。

 不安は溜りに溜まっているのだろう。問診は短くて15分、長い母子は40分にも及んだ。

 福島市内でも最高レベルの線量が測定される小学校に子供(小3)を通わせる母親に話を聞いた―。

「目の下のクマが気になる。先月末に鼻血と下痢があった」。母親は問診前、我が子の体調をこのように話した。

 小児科医の問診を受けること、20分あまり。母親は目を赤く腫らしていた。「医師からは『(福島に)戻るな』と言われた。『住み続けると19才までに発ガンする可能性がある。早ければ1年後に発症する』と言うことだった」。

 すぐにでも避難したいところだが、この母子には簡単に福島を去れない事情がある。夫(父親)は地方公務員で家のローンが残っているからだ。

 家族ぐるみで他県に移り住めば収入はなくなる。夫が福島に残れば、家族は離れ離れになる。「もう絶望的」、母親は肩を落とした。多くの家庭は同様の事情を抱えている〉
http://www.janjanblog.com/archives/44310

 良心的な小児科医たちは、25年前ソビエトで起こったチェルノブイリ事故の教訓に従い、できるだけ真実を伝えようとしている。それが、一時、母親を悲しませると知っていてもだ。

■親は子どものために何ができるか? ―― 小児科医からの助言

 そのうちのひとり、子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表の山田真医師に、筆者がMCを務める番組「ニュースの深層」(朝日ニュースター)の中で聞いた。

 果たして、子どもたちの口に入る食事はいまのままで安全なのか。政府やマスコミの謳う「地産地消」については、福島県も同様に受け止めていいのか?と。親たちに自己防衛の方法はあるのか?

 山田氏の回答は、きわめて簡単なものだった。

「福島の子どもたちには、できるだけ福島から遠い産地のものを食べさせるようにしてください。汚染されている可能性のある飲み物、食べ物は60歳以上の大人が食べるようにしてください。そして3月11日からの行動記録をできるだけ詳細につけてください」

 この発言はけっして大袈裟なものではない。福島第一原発の事故を受けて、チェルノブイリの現実を知っている者ならば、誰でも同様に講じている措置にすぎない。

 とくに最後の記録保全は、母子の健康を守るための必須事項だと山田医師は強調した。それはこれから始まるであろう長い賠償金裁判のための最強の武器にもなるだろう。

 「とにかく記録を残すこと」、それがまず、親が子どもたちのためにできる最低限の事項である。

 

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コメント
 
01. 2011年7月07日 22:31:04: fQJUcfOlTk
一時見舞金が支払われた。一世帯あたり100万円は、東電の見せ金です。●東電は.御託を並べて見舞金・保証金の支払いを遅延していきますから****それが彼等の手段ですから●20-30年ぐらいの引き伸ばしは.覚悟して下さい。●被害者は.酷い目に会うでしょう。裁判所も政府も財界もマズゴミ〔機密費欲〕もネット右翼〔清和会の子分〕もグルですから****抗議して正論を言ったら●待ってましたとばかりに●検察・警察は捏造しての不当逮捕です。理不尽な事は.日常茶飯事です。どいつもこいつも黒も白と言って放射能を誤魔化します。本当にお気の毒です。悪党の頂点検察だ!テレビ新聞も悪党ですから。一刻も早く小沢先生が総理になれば●イカサマは.出来ないから被害者は.地獄からすくわれますが****あきらめて下さい。

02. 2011年7月08日 03:50:10: cQfJ8864aE
九電、再稼働賛成メール送信指示…一般市民装い
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110706-OYT1T00926.htm?from=top
原発番組でヤラセ、県民装い運転メール要請
http://www.sanspo.com/shakai/news/110707/sha1107070503000-n1.htm
玄海再稼働「支持」九電やらせメール 社長が謝罪
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/07/07/kiji/K20110707001161190.html
「原発安全神話」をふりまくために莫大なカネを使って国民を洗脳してきた電力会社。
レベル7の大事故が起きたにもかかわらず、それに懲りず、
また、国民をだまそうとした。

極めて悪質だ。東電のみならず電力会社はすべて解体せよ。
こんな悪質な連中に電力を独占させてはならない。
発送分離で、競争原理を働かせるしかないな。
■8兆円もある!東電が持つ「売れる資産」
●送電設備で5兆1400億円 関連会社で2兆5000億円
そもそも東電の資産は13兆円もあるのだ。
東電など電力会社が加盟する電気事業連合会(電事連)は、資源エネルギー庁あてに
「東電だけでなく、国も賠償責任を果たしていくべきと考えます」なんて要望書を出しているが、
ブクブク膨れ上がった東電の資産や子会社を温存しておいて、国民にも責めを負わせるなんて冗談じゃない。
全国各地にある豪華保養所も含めて、一切合財の資産を売ってからでなければ、
国民はビタ一文払う必要はない。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-000145390/1.htm

■東電はパンツ一丁になっても賠償金を支払え
■資産6000億円売却案は大甘だ。
■子会社169社、 関連会社89社を擁し、送電設備も含めると資産14兆円とも言われる大帝国に、血税投入は必要なし
独占事業で得たカネで買った豪華な服を脱ぎ去り、パンツ一丁になってでも賠償金を支払う---。
東電が罪を贖うには、すべての財を吐き出す覚悟が必要だ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7669

■10年前に東電が政治力で潰した「発送電分離」案が電力業界を大変革する
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2392

■緊急レポート 電力会社の利権を奪えば「脱原発できる!」
■「ニッポンの自家発電」はすでに原発60基分!
●送電分離による託送料の廃止
●電気メーター(配電)の自由化
●電気料金の内訳の可視化
これらを実現できれば、電力不足などありえない。脱原発への道も大きく開けることとなる。
あるPPS事業者が言う。「発送電分離と配電の自由化によって、
『原発の電気は安くても買わない』という選択が可能になる。
発送電を分離して初めて、国民が意思表示をできるのです」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7655

■積立金3兆円!!「原子力村」天下り団体は今こそ、カネを吐き出せ
●トップの理事長は元東電役員 これを損害賠償に使うべきだ
東電がこれから支払う巨額の損害賠償を捻出するために、「電気料金の値上げは必至」といわれるが、ちょっと待って欲しい。
“原子力村”の天下り団体が、使用済み核燃料の再処理に備えて、3兆円を超える積立金を持っているのだ。
このうちの4割は東京電力の拠出金。これを損害賠償に使うべきだ。
団体名は「公益財団法人 原子力環境整備促進・資金管理センター」。
使用済み核燃料をリサイクルして使う「核燃料サイクル事業」の推進を前提に、
法律にのっとって、放射性廃棄物の再処理と最終処分のための積立金を電力会社から集め、管理している。
10人いる評議員のうち8人が電力会社役員や原発関連団体理事長といった原子力村の出身者。
12人の役員には経産官僚OBの名前もある。トップの常勤理事長は、元東電執行役員(原子力・立地本部副本部長)だ。
団体が管理する資金(10年度末運用残高見込み)は、再処理等積立金が2兆4416億円、最終処分積立金が8374億円。
核燃料の再処理で作るリサイクル燃料(MOX燃料)には危険なプルトニウムが含まれる。
事故を起こした福島第1原発の中でも、3号機はMOX燃料を使っていた。
だからなのか、狂ったように水をかけ続けたのは記憶に生々しい。
以前から核燃料の再処理に反対してきた自民党の河野太郎衆院議員は、ブログでこの団体と積立金を取り上げて、こう書いている。
「これだけの事故を引き起こして、まだ新規立地を進めるのか。再処理を進めるのか。
絵空事を言う前にきちんと損害賠償を行わせるべきだ」
できもしない再処理のために巨額の資金を積み立てておく必要はないだろう。
http://news.livedoor.com/article/detail/5480619/

■“原発埋蔵金”を賠償に/天下り団体の積立金3兆円/民間研究所提言
東京電力は福島第1原発事故で避難住民らに、賠償金の仮払いとして1世帯あたり100万円の支払いを決めました。
農畜産業や観光など被害は広範囲に及び、賠償額は巨額にのぼるとみられ、
増税や電気料金という形で国民に新たな負担を求める動きも出るなか、
原子力関連法人の「『原発埋蔵金』を充てるべきだ」という声があがっています。…
この3兆円にのぼる積立金を原発事故の賠償に充てるべきだと主張しているのは、
代替エネルギー研究で知られる「環境エネルギー政策研究所」(飯田哲也所長)です。
5日に発表した提言「3・11後の原子力・エネルギー政策の方向性〜二度と悲劇を繰り返さないための6戦略」のなかで、
補償にあたっては、同センターの積立金を優先して充当することをあげています。
また、「原子力関連の独立行政法人や公益法人を徹底精査し、補助金を全面的に引き上げるとともに、
積立金等がある場合、それを充当する」ことを求めています。
http://news.livedoor.com/article/detail/5511437/

■原発関連法人に眠る3兆円…これで賠償しないのか? 東京新聞
http://twitter.com/shizuo_ishii/status/59208200926408704


03. 2011年7月11日 18:09:46: FUviF2HWlS
東電は潰して一旦国営化してから売却し、その売却金を被災者への補償に充てろという主張がある。(<<02のコメントに引用されているhttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/7655

一見もっともだが、国営化の後に外資への売却というシナリオが隠れている場合がある。
東電国有化・発送電分離を唱える方々の中に、小泉政権下の規制改革会議の元メンバーや、外資系コンサルタント会社勤務経験者が、含まれることに注意しよう。


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