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首相、松本氏の任命責任認めるも、辞めると言っていないと開き直り
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110707/plc11070700060002-n1.htm
2011.7.7 00:05 産経新聞
菅直人首相は6日の衆院予算委員会で、松本龍前震災復興担当相が岩手、宮城両県知事への発言問題で引責辞任したことについて「任命責任は私にある」と陳謝した。ただ、「私は『辞める』という言葉を使ったことはない」と開き直り「満身創(そう)痍(い)、刀折れ、矢尽きるまで力の及ぶ限りやるべきことをやっていきたい」と続投に意欲も表明するなど、首相の政権への執着だけが際だっている。
「被災地の皆さんに対して、不快な発言があったことをおわびしたい」
民主党の郡和子氏に、松本氏辞任の責任を問われるとこう答えた首相だが、しおらしかったのはここまでだった。野党の質問に移ると一転、いつもの首相らしさを取り戻した。場当たり的にごまかし、責任転嫁し、突き放す。
「菅内閣は内閣としての体をなしていない。責任を持って復興に当たることのできる態勢ではない」
自民党の石原伸晃幹事長が断じると、首相はすました顔で答えた。
「これからもやらなければならないことは、担当している限り、責任を持って全力を挙げて進めたい」
東日本大震災の復旧・復興を大義に延命を図ろうとする首相は、平成23年度第2次補正予算案、特例公債法案、再生エネルギー特別措置法案の3案件成立が退陣の「一定のめど」と繰り返すだけで、この日も時期は明言しなかった。
浜田和幸参院議員を自民党から引き抜いて総務政務官に起用した人事への批判に対しても「最終的には政治家本人と有権者の判断」と自らの責任を棚上げ。「内閣法の改正に協力いただけないのは、復興を進める上で非常に大きな障害になっている」として、復旧・復興の遅れの責任を、閣僚枠を3人増やす内閣法改正案に反対する自民党に転嫁した。
今や野党だけでなく民主党でさえもそっぽを向き、「裸の王様」となった首相に怖いものはないのか。
5日夜、認証式のため訪れた皇居で首相は、松本氏の辞任を受け、後任に任命された平野達男震災復興担当相と山口壮内閣府副大臣に言った。
「あと1カ月か、1カ月半の勝負だから、手伝ってくれ。よろしく頼む。一緒に頑張ろう」
8月上旬か中旬の退陣示唆とも取れる首相の発言。だが、党内からも「ペテン師」のレッテルを貼られ、求心力を失った首相の言葉を信じる者はもういない。(小島優)
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