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「日々担々」資料ブログ
(日刊ゲンダイ2011/7/6)
検察調書ことごとく却下
[裁判所も認めた!世紀の謀略小沢事件全内幕]
「裁判官が特捜部を信用しなくなったという点でこれは画期的出来事なのです」
◆あまりに小さすぎるメディアの扱い
小沢一郎元代表の秘書3人が起訴された陸山会事件は、検察側が証拠申請していた供述調書38通のうち、12通が却下された。残る調書も肝心な部分は証拠採用されず、東京地検特捜部はメンツ丸潰れだ。この事態を専門家はどう見るのか。検察に詳しいジャーナリストの魚住昭氏に聞いた。
「新聞は『調書の一部が却下された』と小さく報じただけですが、これは大変な事態です。これまでの裁判では、いくら法廷で被告が『自白を強要された』などと主張しても、検察側が否定すれば水掛け論で、真相は藪(やぶ)の中。裁判所は検察官の言い分を信用する傾向が強かった。しかし、今回はICレコーダーの録音という動かぬ証拠があり、さすがに裁判所としても検察側の言い分をうのみにすることができなかったのです」
昨年5月、すでに陸山会事件で起訴されていた石川知裕議員は、再聴取に応じた。その5時間にわたるやりとりを石川はICレコーダーに収めていたのだ。
「石川議員のレコーダーには、特捜部の検事が脅迫めいたことを言って、供述維持を迫る様子が克明に記録されていた。裁判官は“こんな取り調べをしていたのか”と驚いたのでしょう。その結果、供述調書の任意性は認められず、大量に却下された。郵便不正事件で大阪特捜部の証拠改ざんが社会問題になった影響も大きいと思います。裁判所が、これまで盲目的に信用していた検察官の調書を疑うようになった。そういう意味で、これは画期的な出来事です。郵便不正事件の村木裁判に続き、陸山会裁判でも検察は敗北したということです」
却下された中には、秘書が「虚偽記載を小沢一郎元代表に報告し、了承を受けた」とする“最重要”調書も含まれている。
「小沢の共謀」を立証する材料は、石川らの供述調書しかないのに、事件の“核心”が裁判所に却下されてしまった。
「この事件は、そもそも無理筋でした。単なる政治資金収支報告書の“期ズレ”の問題を、検察は悪質な贈収賄に見せようと躍起になった。しかし、前提となる水谷建設からの裏ガネが立証できないのに、その上にストーリーを構築していけば、ほころびが生じるのは当たり前。検察にとっての“本件”である小沢氏本人の検察審裁判も同じで、大前提の部分が崩れてしまった以上、捜査は失敗だったのです。いったい小沢事件とは何だったのか。壮大な虚構だったと言わざるを得ません。今回の件で、これまでのような特捜の捜査手法がもう通用しないこともハッキリした。特捜部のあり方を見直す機運はますます高まってくるでしょう。検察の暴走を抑えるには、やはり取り調べを全面可視化するしかありません」
この2年間、永田町を揺るがし続けた小沢事件。それが根底から覆されたというのに、小さなアリバイ記事で終わらせている大マスコミの存在意義とは何なのか。
2011-07-06(20:35)
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