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【政論】
首相は「百害あって一利なし」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110706/plc11070601300001-n1.htm
2011.7.6 01:28 産経新聞
どこまで続くぬかるみぞ−。松本龍震災復興担当相の辞任で、ただでさえ遅れている東日本大震災の復旧・復興はさらなる遅滞が懸念される。被災地が菅直人首相に向ける視線も険しさを増すが、首相は周囲の諫言(かんげん)にも国民の批判にも耳を貸さない。権力を私物化したあしき首相の実例として、望み通り「歴史に名を残す」ことだろう。
「百害あって一利なし」
民主党国対役員室に一時期、退陣表明後も居座り続ける首相を揶(や)揄(ゆ)するこんな「書」が張り出された。仙谷由人官房副長官の自筆だとされるが、首相の実態を端的に表している。
振り返ってみてほしい。昨年6月の菅政権発足以降、国家国民にとって歓迎すべきことがどれほどあっただろうか。
「市民派は自分たちが好きなことはやるけれども嫌いなことはやらない」
市民運動家出身の首相は、かつて雑誌インタビューでこう自己分析している。首相就任後もその通り、好き勝手に振る舞ってきた。
消費税増税、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、熟議の国会、クリーンな政治の実現…と次々に手を出しては言いっ放し。財政危機を強く訴えていたにもかかわらず、平成23年度予算は一般会計が92兆円と、過去最大を更新した矛盾も気にしない。
今年1月に「政治生命を懸ける」と大見えを切った税と社会保障の一体改革も、財源とする消費税引き上げの時期はあいまいで、閣議決定も見送った。
外交面でも中国漁船衝突事件、ロシア大統領の北方領土訪問、韓国閣僚の竹島訪問…と失態続き。米国の世論調査でも、「アジアで最も重要なパートナー」の座を中国に奪われた。
大震災発生時には福島第1原発事故への対応しか頭になく、「被災者支援は10日遅れた」(省庁幹部)。その原発事故対応でも、6月の国際原子力機関(IAEA)報告書で、何でも報告を求める首相の姿勢が「いたずらに時間が浪費された」と批判されている。
それでいて保身だけにはたけ、「一定のめど」という「詐欺まがい」(鳩山由紀夫前首相)の手口で国民も民主党議員もけむに巻く。国民への説明責任からは逃げ続け、松本氏辞任についても口をつぐむ。
「小学生が宿題をしない理由として『一定のめどがついたら』と言っている」
6月28日の党両院議員総会で阪口直人衆院議員はこう指摘した。もはや菅政治の弊害は経済、外交、教育と日本社会全体に蔓(まん)延(えん)している。まさに「百害あって一利なし」であり、何の成果も実績もない。だから、何か成果を挙げるまで政権を維持したいのだろうが、執着心がさらに弊害を生む悪循環に陥っている。
「権力をかさに着た成り上がり者の大言壮語や、権力に溺れたナルシシズム、ようするに権力崇拝ほど、政治の力を堕落させゆがめるものはない」
これはドイツの社会学者、ウェーバーが100年近く前に述べた言葉だ。今の首相の姿を予言したかのように思えてならない。(阿比留瑠比)
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