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先週、『小沢&亀井の「脱・仙谷&自民連立」「菅孤立」
作戦が着々と進行中!? 』という記事を書いたのだが・・・。
mewは、この週末に色々な報道記事を見ていて、菅首相と
小沢派の距離がどんどん縮まっていることや、上述の作戦が
まさに着々と進行しているのを改めて感じるところがあった。(@@)
もちろん、小沢一郎氏は今さら菅首相とまともに手を組む気は
ないと思うのだが。
ただ、菅首相が、小沢氏と組んでいる国民新党の亀井代表らと
の連携をどんどんと深めているのは事実だし。
小沢氏らが、菅首相をサポートする形をとりながらうまく利用
して、まずは仙谷ルート潰しをはかると共に、自分たちが新たな
体制を築くための準備を進めようとしているのは確かだろう。(・・)
先週は、プチ内閣改造や民主党の両院議員総会が行なわれたの
だが。菅首相は内閣改造で小沢派に一定の配慮を示し、小沢派も
「菅おろし」の動きを控えて、菅首相の続投をアシストしている
ことからも、そのことがわかるように思えた。(・・)
* * * * *
菅首相は、8月末までの国会の延長が決まったこともあり、
少なくとも(?)それまでは続投して、何とか二次補正、特例公債
法案、そして再生可能エネルギー買取法案(以下、エネルギー
特措法)を成立させることに強い意欲を示しているのだけど。
でも、自民党&公明党などの野党や、仙谷氏が中心となって
動いている前原・野田G(以下、仙谷陣営)などは、何とか7月
中か8月初旬までに菅首相を辞任させようと考えて必死になって
いる。^_^;
というのも、彼らは、脱原発路線につながる&電力関連企業や
経団連などが強く反対しているエネルギー特措法の成立を何とか
阻止したいと考えているし。(特例公債法案も、小沢4K公約、
特に子ども手当てを廃止しない限り、協力したくない。>
また、菅首相が8月末まで続投した場合、解散カードを切るの
ではないかと強く警戒しているからだ。^^;
<さらに、9月には首相の訪米&日米共同声明の発表が予定されて
いることから、彼らは8月中にも新首相を選出&自民党と連携して
親米保守タカ派政権を樹立し、新内閣の下で日米の安保防衛に
関するお約束を決めて(米国への経済支援もかな?)、新たな形
で日米外交を進めたいと考えている人たちも多い。(ーー)>
* * * * *
しかも、菅首相は、会期延長の問題で、岡田幹事長らの執行部
とも対立し、党内でどんどん孤立化することに。
ここで、小沢・鳩山派なども、「菅おろし」の動きに加われば、
菅首相は完全に窮地に追い込まれ、早期退陣をせざるを得なかった
のではないかと思われるのだが・・・。^^;
政治の世界は、まさに魑魅魍魎で、つい1ヶ月前には、菅首相を
不信任案可決で引きずりおろそうとしていた小沢派が、今度は
菅首相をサポートする状況になっているのだ。(@@)
小沢氏が、菅首相とオモテ立って手を結ぶことはないと思うし、
よほどのことがない限り、直接会ったり、連絡をとったりすること
もないと思うのだが。
その代わり、近時は、亀井静香氏が菅首相に堂々と会ったり、
電話をしたりして、菅首相をサポート。
また、菅首相に近い議員では<かつて小沢氏の盟友であった>、
民主党の石井一氏(現副代表、選対委員長)が亀井氏と連携して
おり、例の自民党議員の引き抜き工作などでも協力して動いて
いることがわかった。(・・)
<さらに自民党の元衆院議員の村上正邦氏や、野中弘務氏も
亀井氏に協力して、背後で動いていると報じられていた。^^;>
毎日新聞には、こんな記事が載っていた。
『「あなたはどうせもう辞めるのだから、最後に誰と一緒にやる
のかよく考えたほうがいい」。亀井氏らとともに引き抜き工作に
あたった民主党の石井一選対委員長は27日午前、電話で首相を
鼓舞していた。<毎日新聞6月29日>』
実は、mewは、先月28日に行なわれた両院議員総会で、
小沢派の議員が、どのような言動をするのか注目しているところ
があった。(**)
小沢派の議員は、震災前から「菅おろし」を実現するために、
両院議員総会の開催を主張。開催を求める署名を集めたり、鳩山氏
や田中真紀子氏らと会合を行なって、総会で菅代表の辞任要求を
行なう計画を立てたりしていたからだ。^^;
<関連記事・『小沢派の連立相手は公明党?!+今後の鍵を握る
鳩山のインタビュー』
『小沢派が両院総会&不信任案の署名集めに動く・・・』>
その意味では、今回の総会は小沢派の議員にとっては、待ちに
待っていた総会開催であるわけで。
もし小沢氏がここで菅首相を追い詰めたいと思えば、ここで
代表解任の緊急動議を出すことだって可能だっただろうし。
<事前に根回しをしておいて、可決することもできたかも知れ
ないし。可決せずとも、菅首相にダメージを与えることはできた
だろう。>
もっと菅批判を行なって、総会を紛糾させ、菅首相への逆風
を強くすることだってできたはずだ。(@@)
しかし、実際のところ、総会は思ったほどには荒れず。1時間半
ほどで、無事に閉幕することになった。^^;
<総会での各議員の発言要旨を、More部分*1にアップ。>
菅首相が改めて続投に強い意欲を示す挨拶をしたのに対して、
もっと各議員から不満や批判が出てもいいかなと思ったのだけど。
<前日に、自民党議員の引き抜き事件(?)があったので、その
辺りもかなり批判されるかと思ったんだけどね。^^;>
もちろん首相や執行部への批判はそれなりに出てはいたのだが、
激しく糾弾するようなものもなく、会議が紛糾して収拾がつかない
ような感じになることもなく、結局、わずか1時間半で終了する
ことになったのだった。(・・)
<小沢氏に近い議員では、ベテラン(?)勢では、原口一博氏が
自己アピールのために発言したぐらいだし。あとはチョコマカ。
菅首相が1時間出席した後、公務のために総会を退席しようと
した際に、川内博史氏が「逃げるのか〜」などと怒鳴っていた
けど、何だかご愛嬌のパフォーマンスのようにも見えて、周囲も
笑ってスル〜している感じだった。^_^;>
* * * * *
総会翌日の産経新聞には、『解散の恐怖…小沢系「カン無視」
作戦不発』と題する記事が掲載されており、その中にこんな記述が
あった。
『両院議員総会に先立ち、小沢系グループ「一新会」「北辰会」
の約60人は国会の会議室に集まり、「完無視」ならぬ「菅無視」
作戦を練っていた。
「辞めることが決まっている首相をあえて追及しないという作戦
はどうか…」
一人がこう提案すると一新会副会長の福田昭夫衆院議員が「無視
して窮地に陥らせる…。いいアイデアだ」と称賛。追及の矛先は
岡田克也幹事長ら執行部にだけ向け、首相を孤立させることに
なった。<産経新聞6月29日・全文は*2に>』
産経新聞は、『そもそも「菅無視」戦術という奇策に出たのは、
両院議員総会で代表解任などの緊急動議を出しても可決される
可能性が皆無だったからだ。選挙基盤が脆弱な民主党の中堅・
若手にとって、それほど「解散風」は効果絶大なのだ』という
分析をしていたのだが。
mewは、小沢グループの幹部は、小沢氏orその周辺の意向
を受けて、今回の総会は軽く流すことを考えたのではないかな〜
と思う部分が大きい。(・・)
その総会の前日には、内閣改造の発表があったのだが・・・。
菅首相が、小沢氏に近い議員に一定の配慮を見せていたことも、
小沢氏側に、歩み寄りを示すようなメッセージとして伝わっていた
のかも知れない。(・・)
亀井氏は、菅首相に「小沢氏も納得するような&大幅な内閣改造
を行なった方がいい」と進言していたのだけど。結局、プチ内閣
改造をするにとどまった。
ただ、菅首相は、小沢氏に近い議員として、細野豪志氏を原発
担当大臣に任命。細野氏はまだ39歳(衆院4期)だし、副大臣
をやっていたわけでもなかったので、かなりの大抜擢だったと見る
ことはできるだろう。(**)
<菅氏自身、もともと若い議員の中では、細野氏を評価していて、
首相補佐官に起用していたのだけど。>
また、菅首相は、亀井氏に副総理として入閣することを要請して
いたとのこと。
<亀井氏はポスト狙いだと言われるのは本意ではないとして要請を
受けず、首相特別補佐官として協力することに。>
さらに、後日になって、小沢氏の側近である山岡賢次氏に入閣
を要請していたという報道も出ていた。(・o・)
* * * * *
『菅直人首相が27日に閣僚人事を断行した際に、民主党の小沢
一郎元代表に近い山岡賢次副代表に閣僚入りを打診していたことが
わかった。小沢グループを含めた「挙党一致」を主張していた国民
新党の亀井静香代表の助言を受け入れた形だが、実現しなかった。
首相の唐突な打診には執行部、反執行部の双方の側から「首相は
人事が下手」との声があがっている。
首相に近い党幹部や小沢グループ幹部によると、首相側は亀井氏
を通じ、入閣を前提に「人事の話で会いたい」と打診したが、山岡
氏は「小沢元代表に相談する」として回答を保留し、最終的に
断ったという。「小沢グループとの融和を図るなら、人事は小沢
さんに推薦してもらうべきだ」(グループ幹部)と、手法に疑問を
投げかける。亀井氏の顔を立てるため、形だけ打診した可能性も
ある。<毎日新聞1日>』
この「小沢グループとの融和を図るなら、人事は小沢さんに推薦
してもらうべきだ」という発想は、いかにも昔、自民党がやって
いた派閥推薦型の組閣をイメージさせるところがあって、「う〜ん」
と思ってしまったとこもあったのだけど・・・。(~_~;)
それはさておき、形だけかどうかはわからないが、菅首相は
小沢氏側にそれなりの配慮を示していたわけで。
両院議員での小沢派の対応と合わせて考えても、両者が
一時の激しい対立状態から脱して、とりあえずの休戦モードに
はいっていることが伺えるのではないだろうか?(・・)
* * * * *
小沢氏は亀井氏とは連携しているのは確かなのだが。果たして、
小沢氏が石井一氏や元自民党議員たちと、どこまでつながって
いるのかは、正直なところ、まだわからないところがある。^^;
ただ石井氏も、もし小沢氏との関係が改善していれば、小沢氏
と菅首相のパイプ役になり得る存在だし。また、小沢派が代表選
で候補を擁立することになれば、強力な選対スタッフとして、
票の取りまとめ&切り崩しの力を発揮することだろう。(**)
<石井氏は小沢氏と自民党〜新進党で行動と共にした盟友。一時
関係が悪化するも、民主党内では、沢氏が代表の頃、選対委員長
を任されるなど信頼されていた。ここ1〜2年はまた関係が悪化。
石井氏は、昨年9月の代表選で菅氏側の選挙対策の責任者として
票をとりまとめて勝利に導き、菅首相も一目置くようになった。>
また、今の自民党の執行部を快く思っていない&同党の長老派
や様々な議員とつながりがある村上氏や野中氏が、小沢&亀井氏
に協力しているのだとすれば、仙谷陣営と自民党との連携を崩す
ことにも貢献し得るし。
小沢派が実権をとった後、自民党の一部を引き入れて、政界再編
を促進し得る可能性もある。(・・)
・・・というわけで、ここからの「政局」をウォッチする際には、
菅首相がどのような形で小沢&亀井氏と連携して行くのか、また
石井氏らがどのような動きをするのかにも注目してみたいと思って
いるmewなのだった。(@@)
THANKS
http://mewrun7.exblog.jp/15054444/
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