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mewは、6月半ば頃から、小沢一郎氏や亀井静香氏が、菅首相
と「脱仙谷」で組むのではないかという記事をいくつか書いて来た
のだけど。<できれば、小沢氏と菅氏が「脱原発」で組んで欲しい
という願望もあったんだけどね。(~_~;)>
【関連記事・・・『菅ー小沢が手を組んで、「脱仙谷」&「脱原発」
路線の逆転技もあり』
『小沢が連夜の会合&次の一手を模索+菅のお遍路、次は「延命寺」』
『菅の強気のウラに、小沢側近&亀井の支持あり+脱仙谷&8月末続投で協力か?』】
/
ここに来て、何とな〜くながら、小沢氏の戦略が見えて来たよう
な感じがある。
小沢氏は、もちろん(?)、自らがオモテに出る形で、菅首相と
組んだり、支援したりすることはないと思うのだけど。
でも、当分は「菅おろし」の動きは控えめにして。<小沢派は、
昨日の両院議員総会でも、菅批判を控えるように打ち合わせて
いたという話がどこかの記事に出ていた。>
そして、盟友の亀井氏や側近などを使う形で、8月中旬から
下旬までは、菅首相の延命をはかり、その間に、仙谷陣営の
計画や勢い&自民党との連立話を潰そうとしているのではないか
と思うのである。(**)
* * * * *
小沢氏も、菅首相をおろしたいのはヤマヤマなのだが。もし
菅氏が首相を辞任しても、仙谷氏&前原・野田Gが党内の実権を
握る形で自民党と「菅、小沢抜き」の連立or連携をすることに
なれば、小沢氏は実質的に排除されてしまう可能性が高い。(-"-)
もしそうなれば、亀井氏&国民新党の存在も軽視されること
になる上、同氏が悲願としている郵政民営化見直し法案も廃案
にされるおそれが大きい。(~_~;)
それを考えたら、近い将来、退陣せざるを得ない状況にある
菅首相はとりあえず延命させておいて。首相が辞任する前に、仙谷
陣営&自民党との連立話を潰すことを優先すべきだと考えている
のだろう。(・・)
近時、亀井氏が菅首相をやけにサポートしているのも、菅首相
が執行部と対立することになったのも、自民党の参院議員を一本
釣りして自民党との関係悪化を招いたのも、その他アレコレも、
そのように考えると、妙に納得が行くところがあるのだ。(@@)
<ただし、小沢氏らは、菅首相が完全に復権するのも困るので、
菅首相が執行部や閣僚などと対立し、どんどん孤立化&弱体化
して、遅くとも8月末までに、決して解散総選挙などはせずに
スンナリと辞めるような形を作ろうとしているようにも思える。>
* * * * *
小沢氏は、今年にはいってから、何とか早く菅首相を辞任させ
ようとして、鳩山氏や中間派を巻き込む形で、党内で「菅おろし」
を実現すべく、アレコレ画策していたのだが。
<菅内閣は、予算関連法案が通せる見込みもなかったことから、
「3月危機」説も強かったしね。^^;>
ところが、3月11日に東日本大震災が起きたことから、オモテ
立っての「菅おろし」は一時ストップせざるを得ないことに。
しかも、その間に、何と仙谷官房副長官が自民党の大島副総裁と
組んで、「菅、小沢、自民長老抜き」の連立を画策し始めたこと
から、小沢氏は劣勢に立たされることになった。(~_~;)
そこで、小沢氏は、仙谷陣営を制して、自分が主導権をとる形
で「菅おろし」&自公との連携を行なうために、自民党の長老派と
組んで不信任案の可決を行なうことを考えたのだが。<本当は、
5月中に実行したかったらしい。>
しかし、6月2日の不信任案議決の当日になって、鳩山由紀夫氏
が急に菅首相と会談を行ない翻意したことから、計画が失敗に
終わってしまった。(-"-)
<自民党側が裏切るとの情報があったので、それも警戒して、
小沢派は自主投票に変えたという話もある。^^;>
そして、仙谷氏らは、小沢氏が不信任案可決に失敗したのを
契機に、ここは一気にカタをつけたいと思い、すぐにでも菅首相
を辞任させて、野田佳彦氏など前原&野田Gの幹部を代表に選び、
自民党との連立or連携を実現しようと、どんどんと激しい動き
をするようになって来た。(ーー)
でも、今度は小沢氏が、それを横目でチラチラ見ながら、
相手の動きを少しずつ潰しにかかっているのである。(@@)
菅首相は、もともと党内基盤が弱い。<菅Gは、他グループの
ように派閥的な結束が強くないし。党内で力があるのは、江田五月
氏ぐらいしかいないしね。^^;>
昨年6月&9月の代表選で勝てたのも、反小沢派の前原・野田G
の支持があったからであって。仙谷氏を含め前原・野田Gが、
「菅おろし」に動けば、もう頼るべき基盤はないに等しいだけに、
精神的な打撃も大きいし、早々に退陣に追い込まれるものだと
見られていた。(~_~;)
<『もう誰が首相になろうと、民主党政権がどうなろうと、ど〜
でもいいかも〜って感じ?』などにも書いたけど。そもそも、
ほとんど政治的に考えが合わない&脱小沢路線を強く主張する
前原・野田Gに担がれて首相になったこと自体、ムリがあるわけ
で。参院選で過半数をとれなかったのも痛かったとはいえ、
だから、自分の思うような政治もほとんどできず。しかも、今
みたいにハシゴを外されたら、すぐに窮地に追い込まれること
になっちゃうのよね。(x_x)>
しかし、そこは超・負けず嫌いの菅氏ゆえ、簡単には仙谷氏ら
の裏切りには屈せず。亀井氏らのサポートもあって、驚異の粘り
を発揮。
さらに、一部マスコミから仙谷批判が強くなったり、首相候補
の野田氏などに関する不利な報道が出たりするようになり、
仙谷陣営の動きがやや鈍って来ているようにも見えた。(・・)
*****
しかし、仙谷陣営は、すぐに巻き返しをはかって来た。
今度は、岡田幹事長らの執行部や内閣の幹部を巻き込んで、
自民党の執行部と協議を重ね、新たな「菅おろし」の作戦を
展開しようとしたのである。
彼らは菅首相の同意を得ずに、自民党の執行部との間で、合意
文書を作り、それを菅首相に呑ませるべく説得する<追い込む?>
手に出ようとしたのだ。(@@)
<ちなみに、この協議に関っていたのは、岡田幹事長のほか、
前原Gの仙谷官房副長官、枝野官房長官、安住国対委員長、
前原氏と松下政経塾で同期の玄葉政調会長、そして小沢氏
側近の輿石参院会長である。^^;>
岡田幹事長らが作った合意文書は、「会期延長が50日間、二次
補正と特例公債法案の成立、再生可能エネルギー法案は(成立では
なく)審議&採決、三次補正は新首相の下で」というものだった。
菅首相は、岡田氏らに対して、8月末までの続投に加え、特に
「エネルギー法案は絶対に成立させたい」という意向を強く伝えて
いただけに、この合意文書を見せられて激怒したという。^^;
そこで助け舟を出したのが、亀井氏と小沢氏の側近である輿石
参院会長だった。(**)
* * * * *
亀井氏は、早期退陣の要求には応じないように&小沢氏も納得
行くような内閣改造を行なうように進言。
輿石氏は、会期延長を70日間にして、エネルギー法案の成立
を主張して、「思うようにやったらいい」と提案し、菅首相は
周囲に「意外な人に支持してもらえた」と喜んでいたという。
ついには、近くで支えてくれていた岡田幹事長や枝野官房長官
にも見放され、麻生元首相いわく「ドス黒いまでの孤独」を感じて
いたかも知れない菅首相には、亀井氏や輿石氏の言葉は、心に
しみるものがあったかも知れない。^_^;
<注・麻生首相が、09年に大学生との討論会の中で「首相はドス
黒いまでの孤独に耐えられないとだめだ」と発言してたのよね。>
これで強気を取り戻した菅首相は、結局、自分の要求を通す
ことに成功したのだが。このことで、岡田幹事長らとの関係が
悪化。そして、自民党と民主党の執行部との信頼関係も悪化して、
どんどんと修復不可能な状態に陥りつつある。(・・)
党内で、すっかり孤立化しつつある菅首相は、もはや亀井氏ら
に頼るしかないだけに、彼らの要望も感嘆には拒否できない
状況にあるように見える。^_^;
もし彼らの提案を拒んで見放されたなら、2次補正もエネルギー
特措法も通すことができないまま、退陣せざるを得なくなるのが
オチだし。
おそらく菅氏自身、仙谷氏らに負ける形で犬死のように辞任する
ことになって、簡単にエネルギー特措法や脱原発政策を潰される
のだけは絶対にイヤだと思っているのではないだろうか?(**)
そこに、亀井氏がダメ押しの一発となる話を持って来た。
自民党の参院議員である浜田和幸氏を一本釣りして来たので、
政務官ポストを与えるようにという話である。(・o・)
ゴタゴタした状況が続く中、自民党の議員から「菅首相が辞任
しても、民主党との連立は困難かも知れない」という声が少しずつ
出るようになっていたのだけど。
この浜田氏の一本釣りの件は、尚更に自民党を怒らせ、古賀誠
氏や伊吹文明氏などの派閥の長からも、連立に否定的な意見が
次々出るようになっているし。(*1)
菅首相と執行部の溝はますます深まることになり、亀井氏と
しては「しめしめ」というところなのではないかと察する。(・・)
* * * * *
亀井氏は<たぶん菅首相にも、そう言って納得させたのだろう
けど>、昨日の記者会見で、「浜田氏が(与党側に)来たことで、
公明党と自民党が反対しても、参院で成立するようになる」と、
今回の一本釣りがエネルギー特措法を成立させるための「究極の
一票」を得るためだと説明。(*2)
さらに、「批判だけしてる党にいたって、支持者が許してくれ
ない。だから浜田議員が離れた」「間違いなく第2、第3の浜田
議員が出てくる」とも語って、自民党をけん制していたという。
(*3)
mewは、今回の浜田氏の件に、小沢氏が絡んでいるのかどうか
はわからないのだけど。
ただ、小沢氏らが以前から、参院のねじれ解消&安定した民主党
政権を作るために、参院で、自民党などの議員を引き抜いたり、
公明党などと連携したりすることを模索していたのは事実だし。
<そう言えば、昨年、小沢幹事長(当時)が一本釣りしたのも
浜田氏の同じ鳥取選挙区にいた田村耕太郎参院議員だったっけ。
確か鳥取県連のTOPは石破茂氏だと思うのだけど。何かうまく
行かない要素があるのかしらん?^^;>
近時、亀井氏らが引き抜き工作に動いていたのも、エネルギー
特措法のためというより、自分たちが実権をとった時に、自民党
との連立をしなくとも政権運営をできるような環境を調えるため
であることは言うまでもないだろう。(・・)
<自民党と組んだら、亀井氏は郵政民営化見直し法案を成立させる
ことが難しくなるし。小沢氏は、4K公約の廃止、見直しを要求
されることになるからね〜。(~_~;)>
* * * * *
というわけで・・・菅首相は順調に(?)ん孤立化&弱体化して
行っているし。仙谷陣営は思うようにコトが運ばず、だんだんと
打つ手がなくなりつつあるし。自民党は、民主党との連立を考え
ないという方針に傾きつつあるし。
何だか小沢氏の作戦は着々とうまく進行しているように見える
今日この頃・・・。
あとは、菅首相が意地になって、脱原発解散を敢行するのを
できるだけ阻止したいところなのだが。
もし解散したらしたで、小沢派も自分たちなりに、うまく「脱原発」
を武器にして戦う準備もしつつあるし。<前原Gや自民党は
急激な原発推進or急激な脱原発に反対している。>
このあと解散総選挙が行なわれたり、政界再編の動きが出たり
した時のことまで、色々な手を考えているのではないかな〜と
思うmewなのだった。(@@)
THANKS
*1
『自民党の古賀誠元幹事長は28日夜、BSフジの番組に出演し、菅直人首相が退陣した後の民主、自民両党の大連立の可能性に関し「タイミングを逸した。これだけ政策の違いがあれば、大連立は難しいだろう」と述べ、否定的な考えを示した。
自民党の伊吹文明元幹事長は、同じ番組で「首相が自民党なら結構だが、もともと大連立には賛成ではない」と述べた。<時事通信28日>』
*2
『国民新党の亀井代表は29日の記者会見で、自民党参院議員を総務政務官に起用した人事の狙いについて、菅首相が退陣の条件に掲げた再生可能エネルギー特別措置法案の成立をにらんだものだったと説明した。
亀井氏は、再生エネルギー特措法案に対し、野党内では共産、社民両党の賛成が見込めると指摘。この場合、参院では計算上、民主、国民新の与党(109人)、共産(6人)、社民(4人)、与党系無所属1人を合わせ120人と、過半数(121)にあと1票不足するが、亀井氏はこの1票差を埋めるために必要だったのが自民党の浜田和幸氏の一本釣りだったとした。
亀井氏は「浜田氏が(与党側に)来たことで、公明党と自民党が反対しても、参院で成立するようになる」と語った。<読売新聞 29日>』
*3
『国民新党の亀井静香代表は29日の記者会見で、菅直人首相が自民党の浜田和幸参院議員を総務政務官に起用した人事に自民党が反発していることについて「批判だけしてる党にいたって、支持者が許してくれない。だから浜田議員が離れた」と自民党を批判した。「間違いなく第2、第3の浜田議員が出てくる」とも語った。<日経29日>』
http://mewrun7.exblog.jp/15037535/
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