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6月最後の日、パリは底抜けの好天に恵まれ、心地良い涼しい風が吹き抜ける日和であった。
そして、さりげなく、いいニュースが見つかった。
風が、変わりそうな気配になって来た。
▶元秘書らの調書一部不採用=「共謀」認める供述など―陸山会事件公判・東京地裁(時事見出し)
>小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた衆院議員石川知裕被告(38)ら元秘書3人の裁判で、東京地裁の登石郁朗裁判長が30日、検察側が証拠申請していた元秘書3人の供述調書のうち、元公設第1秘書大久保隆規被告(50)との共謀を認めた調書など、一部を不採用とする決定をしたことが、関係者の話で分かった。
>検察側にとって、不採用とされた調書は大久保被告の事件への関与を立証する重要証拠で、判決に影響を与える可能性がある。
>検察側はこれまで、石川、大久保両被告と元私設秘書池田光智被告(33)の供述調書計三十数通を証拠請求していた。
>関係者によると、却下されたのはこのうち、少なくとも十数通に上るとされる。全文が採用されなかったものと、一部のみ不採用となったものがあるという。
>不採用の調書には、石川被告または池田被告が逮捕後の調べに、「収支報告書の虚偽記載を大久保秘書に報告し、了承を受けた」という趣旨の供述をしたとする調書も含まれるという。これらの調書については、供述が任意でなされたことに疑いがあると判断されたとみられる。
【時事通信/7月1日(金)2時35分配信】
徹底的に「小沢叩き路線」に明け暮れて来た『時事通信』であればこその、極めて地味な表現であるが、是はじつに重要な出来事である。
この、不明確な記事の文面だけから判断しても、事件自体の存在そのものを否定する事になりかねない、朗報である。
西松事件全体が、余りにも辻褄の合わない「ムリ筋」のでっち上げである事は、社会の趨勢に敏感な人々に取っては、自明の事では有る。
しかし、裁判自体が「検事」と「判事」とがグルになっての出来レースであると思われていたにも関わらず、検察の「有罪に持ち込みたい為」の証拠を、判事が却下した訳だ。
驚きの、『新たなる第一歩』と言えよう。
このまま、「証拠不十分」等では無く、『公判の無効』を宣言する所まで、行って欲しい。
『証拠不十分による無罪』等になれば、あくまで小沢を屠りたい一部狂信者たちは、「検察が証拠を固めきれなかったから無罪になっただけで、決して真っ白では無い」あくまで限りなく黒に近い灰色だ、などとへ理屈を言い出すに決まっている。
「証拠不採用」が多出した事の不合理性を追求し、公判の無効を勝ち取って欲しいと、切望する。
取り敢えず、新たな展望の開ける端緒についた事が、喜ばしい限りである。
▶<陸山会公判>元秘書の調書半分不採用 東京地裁決定(毎日見出し)
>東京地裁(登石郁朗裁判長)は30日、検察側が証拠請求していた3人の供述調書計約40通のうち約20通は証拠採用しないことを決定、残る調書の多くも部分的に却下した。
>3人はいずれも捜査段階で虚偽記載を大筋で認めていたとされるが、弁護側は「検察官の作り話や誘導によるもの」と主張し、調書を証拠採用しないよう求めていた。今回、地裁が却下決定した調書には任意性が問題となったものが含まれている可能性がある。
【毎日新聞/6月30日(木)23時58分配信】
欣快に極み。
上記の記述通りに解釈すれば、検察が主張する「被告の自供」のほぼ総てが、検察側の作為であった事が、公にされた事と言って良いであろう。
▶検察側請求の供述調書、十数通却下…陸山会事件(讀賣見出し)
>却下された十数通の中には、石川被告の後任の池田光智被告(33)が逮捕後の取り調べで、元会計責任者・大久保隆規被告(50)との共謀を認めた調書も含まれ、任意性が否定された。石川被告の複数の調書も却下されたという。
【讀賣新聞/7月1日(金)3時10分配信】
任意性が却下。
当然と言えば当然であるが、これで『西松事件』自体の存在も、多いに疑問視される事とならねばならない。
何にせよ、今までに無かった風を感じる。
登石郁朗裁判長の「公平な判断」に、敬意を捧げたい。
▶<小沢元代表>事務室に脅迫文書届く(毎日見出し)
>民主党の小沢一郎元代表の議員会館事務室(東京都千代田区)に30日午前、千枚通し(全長約20センチ)が入った封書が届いたことが警視庁麹町署への取材で分かった。
>同署によると、封書は小沢元代表宛て。A4判の便箋1枚に、小沢元代表と菅直人首相の辞任、民主党と自民党の大連立などを求める文面が手書きで書かれていた。
>要求を受け入れない場合は危害を加えるという趣旨の文言もあり、末尾には「赤報隊」と記されていた。消印から6月28日に大阪府内の郵便局に投函(とうかん)されたとみられる。
【毎日新聞/6月30日(木)21時34分配信】
▶「警告に従わないと処刑」 小沢一郎元代表に脅迫文(産経見出し)
>郵便物は小沢氏本人あてで、便箋(びんせん)1枚の手書きの文書と、長さ約20センチの千枚通しが同封。小沢氏や鳩山由紀夫前首相を名指しして「一刻も早く政界を引退しろ」「政権は被災者そっちのけ」などと書かれていたほか、「警告に従わないと処刑する」と記されていたという。
【産經新聞/6月30日(木)18時49分配信】
そして、状況はとうとう、ここまで来てしまった。
この『赤報隊』を名乗る誰かは関西に居るらしいが、一個人の単純な「馬鹿」とも考えられる。
しかし、その筋からつながる「闇の」力かもしれない。
もし、そうであれば、狂犬の如くに跳ね返って「脅迫」をして来る程に、敵勢力は追い込まれている。
それだけ、小沢復権が近い事を、彼等は実感している訳だ。
一度流れが起これば、一気呵成の奔流となる筈である。
それだけ、祖国は、病み、疲れ切り、瀕死の状態に喘いでいる。
いまだ流れが起きないのであれば、皆で流れを作らなければならない時に、至っている。
▶馬淵前首相補佐官、小沢元代表に「あいさつ」(讀賣見出し)
>民主党の馬淵澄夫前首相補佐官は30日、小沢一郎元代表の都内の個人事務所を訪れ、小沢元代表と会談した。
>馬淵氏は会談後、記者団に「補佐官退任のあいさつだ。(小沢元代表からは)東京電力福島第一原子力発電所事故について、またいろいろ話を聞かせてくれと言われた。党代表選の話はしていない」と述べた。
【讀賣新聞/6月30日(木)23時45分配信】
政府高官が、党員資格を停止されている人物に、退任の「あいさつ」をしに来る事自体が、小沢の存在の意味を表していると言えよう。
この馬淵という人は、消費税増税論の流れに「どさくさ紛れ、断固反対」と言う立場を取っていた。
八ッ場ダムには、「中止にこだわらない」という立場で有ったが、少なくとも首相補佐官の立場に有りながら、『財政一体改革』に非を唱えた。
その意味で、菅直人政権内に遇ったとは言え、多少なりとも「本来の」民主党の心を失っていない様に、思われる。
▶小沢氏「大変だったね」 退任の馬淵氏をねぎらう(産経見出し)
>民主党の馬淵澄夫衆院議員は30日、小沢一郎元代表を都内の個人事務所に訪ね、首相補佐官の退任あいさつをした。小沢氏は福島第1原発事故の対応に当たってきた馬淵氏に対し「大変だったね」とねぎらった。
>馬淵氏は、菅直人首相の後継を決める民主党代表選への出馬を検討している。党内では代表選をにらみ、小沢氏との連携を模索する動きとの見方が出ている。
【産經新聞/6月30日(木)20時51分配信】
小沢は、頼って来る人物には腕を拡げる。
その代わり、後足で砂をかけて出て行く人物にも、公然と非難したりもしない。
やはり、上に立つ人物の器である。
その事が分っている党員達は、固い団結を保っている。
その流れが、徐々に太くなり、是までの経緯を越えて、再び接近して来る議員達が、是から増々増えて行く事だろう。
何しろ、菅直人には、早く見切りを付けないと、大変な事になるのだから。
無責任に解散でもされた日には、大半の民主党議員たちは、再び議席を得る事は難しい状況である。
その事は、誰しも分っている。
真の実力者に再び回帰して、状況を挽回したいと思うのは理解出来る。
去る物は追わないが、くる物は拒まない。
「国民の生活が第一」に恭順を示すのであれば。
その意味で、党内にも党外にも、新しい流れが生まれているのだ、と信じたい。
裁判に早く切りを付けて欲しい。
日本の全てを、変えなくてはならない。
報道機関を、手直しして欲しい。
何の責任も取らないマスコミが、国の命運を左右する様な重大事を、作為を持って世論誘導する様な、そんな「似非報道機関」は、それ相応の報いを受けるべきである。
変えよう。
日本を、日本の国民一人一人の幸せと安全が保てる様な国に。
官僚が、国民の為では無く、省益と官僚自身の為に働く様な制度を、変えよう。
一部大企業だけが、巨額の利益を蓄積し、その陰で大衆が結婚も出産も出来ない様な貧困状態に置かれる様な日本を、変えよう。
アメリカの財政赤字を埋め続ける、対米隷属姿勢を、変えよう。
国民の生命を無視して、アメリカを中心とする国際企業の為に、医療食料エネルギー総ての分野での、国民を騙し続ける様な官僚と政府を、変えよう。
米軍の無償補給廠の様な立場を、変えよう。
その為に何を成せば良いかを、再度考えよう。
上記した変革を打ち出して、失脚させられた人物こそが、上記の利益誘導組織の敵だった訳である。
その人物に、力を与えよう。
その人物の周りに、再び国民の力を結集しよう。
小沢一郎が求められている。
そして、その流れが徐々に始まっている様な気配を感じる。
風を感じる。
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