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菅は解散などできない 菅首相を待ち受ける哀れな頓死
(日刊ゲンダイ2011/6/30)
血迷って脅しをかけているつもりだが死に体の今、もうそんな力は全くない
--来年9月までとなりふりかまわず延命を狙ったが万策は尽きた
菅首相は「脱原発解散」に踏み切るつもりだ――。政界で一気に解散説が高まり始めている。「9月11日投票」と具体的な日程まで飛び交い、「菅 解散一直線」とデカデカと報じるメディアまで現れた。
解散説が広まったのは、自民党の山崎拓前副総裁が「8月末に首相が『原発か非原発か』という国民投票的な衆院解散・総選挙を断行する可能性がある」と、国民新党の亀井静香代表から聞いた話を派閥総会で披歴したのが発端だ。
菅首相が一昨日(28日)民主党の両院議員総会で「エネルギー政策をどの方向にもっていくかは、次の国政選挙で最大の争点になる」と、わざわざ国政選挙に触れたことで、さらに解散説に拍車をかけ、「菅首相ならやりかねない」と、にわかに解散説が強まっているのだ。
首相本人も「菅降ろし」を牽制するために意図的に「解散」をにおわせている。
しかし、本当に解散に踏み切れるのか疑問だ。スッカラ菅に解散などやれるはずがない。政治ジャーナリストの泉宏氏が言う。
「総理大臣は、自分の手で解散したいと誘惑に駆られるものです。しかし、解散するのは簡単ではない。相当なパワーが要る。かつて三木首相が党内の『三木降ろし』を打開するために解散に打って出ようとしたが、党内の抵抗にあって結局断念しています。海部首相も『重大な決意』と口にしながら、閣僚が解散詔書への署名を拒否するという動きが広がり、解散できず、そのまま退陣に追い込まれている。党内基盤が強い総理でないと解散を打つのは難しい。レームダック化した首相に、解散を打つ力が残っているのか疑問です」
◆「脱原発選挙」なのに福島県民が投票できない
そもそも「8月解散 9月選挙」は、実施するには障害が多すぎる。
まず被災地の東北3県は、選挙の体制が整わない。9月11日に岩手県知事選が行われ、28日には仙台市議選が実施される予定なので、被災地でも選挙は可能という声がないわけではない。しかし、津波の被害を受けた三陸地方は、住民の多くが自宅を離れ「有権者名簿」を確定することだって難しい。どうやって選挙をやるのか。
福島原発の周辺住民も、全国各地に散り散りバラバラになっている。
「菅首相は脱原発を掲げ、『原発の是非を国民に聞いてみたい』と解散に突き進むといわれています。しかし、8月の解散では、原発事故の被害を受けた肝心の福島県民は、まだ避難中で選挙どころではないという大矛盾が起きますよ。原発の是非について一番訴えるべき人たちが落ち着いて一票を行使できない。8月に解散しようとしたら、被災地から『いったい誰のための選挙なのか』と批判が噴出するはず。常識で考えれば、8月解散、9月選挙なんか出来ませんよ」(泉宏氏=前出)
それでなくても、現在の「300選挙区」の区割りは、一票の格差が広がり、全国の裁判所で「違憲状態」の判決が次々に下されている。解散するなら違憲状態を解消してからだという指摘が相次いでいる状態だ。
なにより、民主党が大惨敗するのは目に見えているのに、負けると分かっている選挙をやれるはずがない。「解散」は、張り子の虎もいいところだ。
◆もはや「張り子の虎」の解散しかカードがない
やれもしないのに、菅首相が「解散」をチラつかせているのは、要するに早期退陣を迫る党内を「だったら解散するぞ」と脅す材料に使っているにすぎない。
それもこれも、スッカラ菅が追いつめられた裏返しだ。
一日でも長く総理をやりたい首相は、なりふり構わず延命策を繰り出してきたが、もはや万策尽きつつある。
「首相が延命を図る最後のチャンスは、『内閣改造』と『自民党議員の引き抜き』でした。もし、あっと驚く内閣改造や、自民党議員の大量引き抜きに成功していたら、潮目が変わる可能性があった。しかし、結局2つとも不発に終わっている。もう、首相には『菅降ろし』を跳ね返すカードは残っていない。あとは『解散するぞ』と脅すしか策がないのが実態です。わざわざ両院議員総会で『解散』をにおわせたのも、手持ちのカードがなくなり、苦しくなっている証拠です」(政治評論家・山口朝雄氏)
これまで首相が「一定のメド」などと曖(あい)昧(まい)にしてきた退陣の「条件」について「第2次補正予算案」「赤字国債発行法案」「再生エネルギー法案」と、ハッキリと明言したのも、政権が弱体化し始めたからだ。退陣の基準を示さなければ、8月31日までの国会を乗り切れないと危機感を感じたのだろう。
大新聞までが「ささやかれる 脱原発解散」と報じ、解散権は首相の専権事項ともっともらしく解説しているが、ちょっと考えれば、“死に体”首相に解散権を行使できるはずがないのだ。
◆なぜ民主党幹部は首相と刺し違えないのか
なのに、民主党議員は、「解散するぞ」というスッカラ菅の脅しにビビって、いつまでも菅首相にトドメを刺せないのだからどうしようもない。
そのうえ、自民党までが「菅首相と対決し、復旧が進まないと自民党が批判される」などと、狂人首相のペースに乗せられているのだから話にならない。
「どう考えても、菅首相に展望はありません。解散も打てず、被災地の復興も出来ず、戦後最低の首相として名を残すことになるでしょう。ところが、日本の政治は『退陣表明』した菅首相ひとりに翻弄され、与党も野党も身動きが取れないのだから異常です。このままでは退陣表明した首相が会期末まであと2カ月もつづくことになる。なぜ、こんなバカなことが起きているのか。最大の理由は、民主党幹部に刺し違えてでも首相を退陣させるという覚悟がないからです。執行部が全員揃って辞表を出せば、さすがに政権はもちませんよ。なのに、ポストは手放したくないというスケベ心があるから、誰も捨て身にならない。これでは菅首相に足元を見られるのも当然です」(山口朝雄氏=前出)
千年に一度の震災に直撃された日本は、三流国に沈むかどうかの瀬戸際に立たされている。震災倒産も続出し始めた。いまが正念場だ。有害無能の狂人首相に悪あがきをさせている余裕はないはずだ。
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