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今も昔も変わっていない?菅居直りの原点
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20110629/ecn1106291033000-n1.htm
2011.06.29 夕刊フジ
森岡英樹の金融スクープ
自民党などとの大連立の話が出ているが、民主党内では、「仮に連立したとしても総理ポストは、民主党から出すことは譲れない」との意見が大勢を占める。「自社さ」連立時には、少数政党であった社会党に総理ポストを自民党が譲った過去の事例があるが、今回の場合、そこまでの信頼がなく、もしも自民党に総理ポストを譲り、解散権を行使されては元も子もないと考えているようだ。
また、内閣不信任案の採決を巡るゴタゴタについては、コミュニケーション不足だとの指摘が根強い。当初、首相周辺では、菅辞任カードを切るにしても、それは特例公債(赤字国債)発行法案成立とのバーターであるとの思いがあったが、党内の分裂回避に腐心する鳩山由紀夫前総理は、党内分裂を回避のために、拙速にも菅辞任カードを切ってしまった。そして退任時期の明言を避ける菅首相を「ペテン師」と批判した。
このボタンの掛け違いが、その後の迷走を決定付けた印象が強い。結局、特例公債発行法案の成立と相打ちで切ることになっていた菅辞任カードは温存され、菅首相はこの期に及んで辞める気は全くないようだ。
民主党内には、「菅首相で引っ張って解散総選挙の直前に、総理を交代させれば支持率も上がり、選挙も大負けしない」(民主党関係者)との考えがある。2009年夏の衆院選直前に、小沢一郎氏から鳩山氏に代表を代え、選挙に大勝した成功体験が尾を引いている。また、大震災による被災地選挙民のデータ喪失や、1票の格差の問題もあり、すぐさま解散・総選挙を行うのは現実問題として難しいとの読みもある。
いまなお首相ポストに恋々とする菅氏。その原点とも言える市川房枝氏との関係について、菅氏の人間性が見て取れる文書がある。
市川房枝氏の「私の国会報告」(1977年7月発行第4号、国会図書館所蔵)だ。この中で、市川氏は菅氏について次のように記している。
「江田三郎氏が主唱した社会市民連合は無所属ではなく政党だが、その市民の側として私の(昭和)49年の選挙の際、事務長をしてくれた菅直人氏が『参加民主主義をめざす市民の会』の代表として参加し、東京地方区から立候補した。私は右の会にも関係なく、社会市民連合への参加や立候補について菅氏から何の相談も受けていないし、他の人たちと同様推薦応援はしないことにしている。菅氏は昨年12月5日の衆議院選挙の際、東京都第7区から無所属候補として立候補した。この時は立候補を内定してから私の応援を求めてきた。彼等の意図は理解するが、衆議院の無所属は賛成できないので推薦応援はしなかった。然し50万円のカンパと、私の秘書、センターの職員が手伝えるよう配慮し、『自力で闘いなさい』といった。
ところが選挙が始まると、私の名前をいたる所で使い、私の選挙の際、カンパしてくれた人達の名簿を持っていったらしく、その人達にカンパや選挙運動への協力を要請強要したらしく、私が主張し、実践してきた理想選挙と大分違っていた(後略)」
世論の集中砲火を浴びながら、辞任を先延ばしする菅首相の原点は、今も昔も変わっていない。
■森岡英樹(もりおか・ひでき) 1957年、福岡県出身。早大卒。経済紙記者、埼玉県芸術文化振興財団常務理事などを経て2004年4月、金融ジャーナリストとして独立。
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