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延長国会早くも暗礁 自民「一本釣り」に猛反発 与党から首相への恨み節続々
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110628/stt11062823260017-n1.htm
2011.6.28 23:24 産経新聞
菅直人首相が内閣改造に伴い、自民党参院議員を政務官に「一本釣り」したことを受け、自民党は猛反発、延長国会は早くも暗礁に乗り上げた。本来ならば今週中に国会審議が再開するはずだったが、いまだに見通しは立たない。首相の独断専行に民主党執行部の憤りは募るばかりだ。(佐々木美恵)
「昨日のことはわれわれも驚いています。申し訳ありません!」
民主党の安住淳国対委員長は28日、国会内で自民党の逢沢一郎国対委員長と会い、自民党の浜田和幸参院議員を総務政務官に一本釣りしたことを陳謝した。
だが、逢沢氏は「会期が決まった以上、中身のあるものにしようとしていた矢先に手を突っ込んできてはね」と冷ややかに一(いち)瞥(べつ)。安住氏は「今日は坊主にしてこようと思ったんですが」とすがったが、最後までとりつく島もなかった。
浜田氏の一本釣りを受け、自民党は28日の党役員会で、震災復興に向けた協調路線を撤回し、菅政権と徹底対決する方針を確認した。谷垣禎一総裁は総務会で「政権はもはや暴走状態にある。自民党の協力はいらないと宣言したに等しい。それによって停滞が生じたとすればそれは政権の責任である」と宣言した。
公明党の山口那津男代表も28日の記者会見で「首相は協調的な機運をぶち壊した」と語り、自民党に同調する構えを表明した。
民主党は7月中旬の平成23年度第2次補正予算案の提出までに、原子力損害賠償支援機構法案の成立と再生エネルギー特別措置法案の審議入りを目指してきたが、両法案の審議日程は吹き飛んだ。今週中の審議入りで与野党が合意しつつあった支援機構法案も先送りが確実な情勢となった。
23年度予算の国債発行に不可欠な特例公債法案についても、自民党は徹底抗戦する構え。民主党が子ども手当など「バラマキ4K」の見直し方針を正式に決めるまで絶対に採決に応じるべきでないとする強硬論も浮上している。
それだけに民主党執行部の失望感は大きい。平田健二参院幹事長は「内閣人事は参院民主党には非常に迷惑。大山鳴動してネズミ一匹というか逆効果だったのではないか」と不平たらたら。国対幹部は怒りを込めてこう漏らした。
「こうなれば野党が首相の顔を見たくなくなるまで予算委員会集中審議を続けたっていい」
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