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「小物大臣」と「新米議員」の登用から透けて見える邪な首相の本音 - {近藤駿介 In My Opinion - BLOGOS(ブロゴス)}
http://news.livedoor.com/article/detail/5667128/
菅首相は27日、復興基本法施行に伴って新設された復興対策担当相に松本龍環境相兼防災担当相を、同じく新設の原発事故収束・再発防止担当相に細野豪志首相補佐官を起用する閣僚人事を正式に発表した。
この人事で注目されるのは、政治的に強いリーダーシップが必要と言われて来た復興対策担当相に、「小物」の松本環境相を起用したこと。今回の閣僚人事のねらいについて菅首相は記者会見で「目的は震災に対する復旧・復興を進めることと、原子力発電所の事故の再発を防止する態勢をつくること。この2つに尽きている」と強調したが、その発言と矛盾するかのような「小物人事」から想像されることは、復旧・復興に関して「本気でない」か「暫定」を前提としているということ。
もう一つの注目点は、復興担当の政務官に自民党に離党届を提出した浜田和幸参議院議員を起用したこと。自民党浜田参議院議員を総務政務官に起用した理由に関する菅首相の説明は、「浜田議員が是非とも震災からの復旧・復興にみずからの力を発揮して貢献したいという思いを強く持っていると私にも伝わってきたので、是非とも一緒に携わってほしいと位置づけた」と殆ど意味不明の説明。菅首相にとっては、思いが伝われば誰でもよかったということのようだ。
2010年の参議院議員で初当選し、まだ国会議員として何の実績も挙げていないどころか、国民に全く認知されていない浜田氏を、「震災からの復旧・復興にみずからの力を発揮して貢献したいという思いを強く持っていると私にも伝わってきた」という曖昧な理由で政務官に登用するのは、政党間の「禁じ手」であるか否かは別に、世間の常識からは信じ難い人事である。
「復旧・復興を進める」と宣言しつつ、「小物大臣」と、自民党を離党した「新米議員」を災害復興の中心人物に任命するのは、復興にアクセルとブレーキを同時に踏むような行為でもある。自らは復興を叫び、それを実行する部隊に「小物」と「実績の無い議員」を起用するこうした行動から、復興に時間を掛け、出来る限り長く首相の座に座り続けたいという菅首相の邪な本心が透けて見えるようである。
もう一人菅首相の大きな期待を受けて新設の原発事故収束・再発防止担当相に就任することが決まったのが、「菅首相と同じ位原子力に詳しい」といわれる細野豪志首相補佐官。「細野大臣には、原発事故の再発防止の青写真を作る責任者を務めてもらいたい」と菅首相は大きな期待を掛けるが、彼が担当する福島第1原子力発電所事故収束は、未だに「循環注水冷却」の本格稼働も出来ていない状況にある。今日も僅か1時間半程の短い稼働時間で循環システムの漏水が見つかり、あえなく停止。「工程表」に掲げた目標を全く達成出来ていない人物の為に原発事故収束・再発防止担当相を新設し、「原発事故の再発防止の青写真を作る」ことを任せるのも理解に苦しむところ。
「平成の開国元年」「最小不幸社会」そして「不条理を正す政治」。これが、今年の年頭に当たって菅首相が掲げた3つの理念である。それから半年。現在の日本は、「開国(TPP議論)先送り」「多数の避難・転居者(11万2405人:6月26日現在警視庁まとめ)」「不条理だらけの政治」と、菅首相が年頭に掲げた理念と正反対の状況にある。さらに今回、自らの延命の為に自民党の浜田参議院議員を閣内に取り込むという「禁じ手」を使ったことで、菅首相が目指した「熟議の国会」も更に遠のく結果となった。
これだけ成果を上げられない首相を替えない理由は何処にあるのだろうか。「政局」と言われようが、これ以上「国益」を失わない為には首相交替が必要条件である。
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