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−おぞましい三流菅ホラー劇場。「真夏の夜の悪夢」で済めばいいけれど…−
「東日本大震災の復興対策本部設置」にかこつけた、「菅の菅による菅のための」閣僚人事が27日決まりました。復興担当相に決まった松本龍防災担当相が環境相との兼務を固辞し、新たに原発担当相を設けたこともあり、玉突き的な人事手直しが必要となりました。
結果新規の原発担当相には細野豪志総理補佐官を起用。代わって蓮舫行政刷新相が新総理補佐官に就任しました。これによって行政刷新相には、枝野幸男官房長官の兼務となりました。
松本新復興担当相が兼務を固辞した環境相は江田五月法相が兼務。蓮舫と並ぶ総理補佐官に、副総理格での入閣要請を断わった亀井静香国民新党代表が就きました。
今回「奇策」だったのは、自民党の浜田和幸参院議員を引っこ抜いて総務政務官に就任させたことです。これは元から政界に人脈なく、総理就任後決定的に人望を失った菅直人発案ではもちろんなく、亀井静香と昔の「参院のドン」村上正邦元参院議員会長つながりによる工作だったようです。
亀井、村上両氏の思惑が那辺にあるのか、複数の自民党参院議員に極秘で接触し、離党を働きかけていたといいます。その結果、自民党幹部が「前からポストにつられやすい人だったからね」という1年生議員の浜田1匹だけを辛うじて釣り上げた格好です。
最近本当に何の思惑からか“にわか菅シンパ”に変身した亀井静香は、早期退陣論突破のために大幅改造を進言したといいます。それには小沢一郎元代表や同グループの入閣しかなく、狭量の菅直人の出来る芸当ではなく、結局仲間内のたらい回しでいくしかなかったのでしょう。
亀井という御仁はさすが「政界寝業師」です。今回の一件で私個人の“亀井株”は相当下落しました。今後総理補佐官としてしょっちゅう官邸に出入りしては、菅延命のための助言をせっせとしていく算段なのでしょう。
26日夜「岡田幹事長を慰労する会」と称して都内料理店に、岡田克也幹事長、輿石東参院議員会長、枝野幸男官房長官、仙谷由人代表代行、玄葉光一郎政調会長、安住淳国対委員長6人が、菅首相を外す形で集結。その席で6人は、2次補正案と特例公債法案の成立、再生エネルギー法案の採決をめどに菅退陣を求めていくことを一致して確認し合ったとのことです。
輿石氏はその前日の25日宇都宮市で記者会見し、「次の(民主党)代表にバトンタッチするための“バトンゾーン”が(延長分の)プロセスという意味だ。それをはみ出すとリレー自体失格だ」と踏み込んだ発言をしています。
党幹部の発言は一応の筋論としても、その前に「全員辞職のつもりで首相早期退陣を迫っていく」と言っていた“発言責任”はどうなったの?全員留任のままの慰労会?そんなんだからペテン師の菅に心底を見透かされて、するりするりと延命されてしまうわけです。
6幹部のプランでは8月のお盆前には退陣の条件が整い、お盆過ぎには党代表選を行い新代表選出の運びとなりそうです。それはしょせん絵に描いたモチ、とにかくやることなすこと期待外れな幹部連中、およそ当てにはなりません。
6幹部束になっての「今会期中退陣論」を、菅直人はまったく意に介していないようです。それが証拠に今回の閣僚人事を受けて、見たくもない疫病神の悪相を国民にさらして久しぶりに記者会見し、菅首相は自らの退陣時期について「2011年度第2次補正予算案の成立、再生エネルギー特別措置法案、特例公債法案の成立が、一つのめどになると考えている」と述べています。
再生エネルギー特措法案をめぐって、6幹部の「採決」に対して菅は「成立」と大きな違いを見せているのです。
やはり菅首相が突然言い出した、再生エネルギー法案の扱いが今後の大きな鍵になるようです。さすがは延命嗅覚の鋭いペテン師のこと、これが延命にとって絶好の切り札になることを見抜いていたものなのでしょう。
記者会見の中で、同法案に関して「野党の協力が得られない場合、衆議院の解散・総選挙に踏み切る考えはあるか」の記者の質問に、「何としても私の内閣の責任で成立させたいと考えている」と言ってのけ、解散の可能性を否定しなかったのです。
浜田和幸参院議員の引き抜きで、手を突っ込まれた格好の自民党幹部らは、当然のことながらカンカンに怒っており、今後の国会運営に影響が出るのは必至です。民主党幹部も「今以上に国会運営を大変困難なものにする」と頭を抱えるほどです。
しかしこれはペテン師菅の思う壺ではないでしょうか?自民党に反発させ与党幹部を困らせてしまえば、各法案の審議はなかなか前に進まなくなります。菅直人にとってあっさり各法案を成立されては、退陣時期がそれだけ早まるわけですから。
仮に国会が二進も三進もいかなくなれば、その時はドイツのメルケル首相に続けとばかりに、8月6日の原爆忌あたりに脱原発を宣言して「脱原発解散」に打って出る。そうすれば世界中がオレに注目してくれる。勝利できればこの先4年間も政権を維持できる。仮に100議席減らしても第一党は死守でき、メンツが立つ形で勇退できる。何より憎っくき小沢グループを壊滅できるし、ウッシッシッ…。
そんな狂人的夢想が働いているのかもしれません。
(大場光太郎・記)
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