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それでも重い腰をあげたわけだから、それはそれでよしとしていたら、あってはならない小細工をしようとするから、いよいよもって民主党ってダメなんですね、という、言いようのない嫌悪感が胸をかすめているのである。遅きに失したとはいえ、民主党はようやくにして、28日に党両院議員総会を開催する。
「ようやく」と言っていいだろう。なにせ、惨敗した4月の統一地方選を総括すべきだとして、小沢一郎元代表の支持グループなどがそのころから開催を求めていたのだから。ほぼ2カ月にわたりうっちゃっていたわけだ。菅直人首相が2日に退陣表明をしたにもかかわらず、その座に居座り続けている不逞な振る舞いを目の当たりにし、岡田克也幹事長らかつての支持者との亀裂が深刻化した「変化」が、開催に向けた流れを決定づけたのであろう。
事の経緯はともかくも、総会を開き、大いに意見をぶつけ合ったらいい。ことのほか、小沢グループには、言いたいことが山のようにあるだろう。統一選の総括に限らず、目を覆いたくなるような首相の厚顔ぶりは大いに質してほしい。参院側にしても、退陣表明は衆院議員による代議士会の場だったから、さぞ憤懣やるかたない思いであったのではないか。どしどしやってもらいたい。
そこでのやり取りを通して、さらなる混迷に入るかもしれないし、閉塞状況にある政府・民主党の現況に風穴が開くかもしれない。ただの「ガス抜き」で終わってしまい、事態に何ら変わりはないかもしれない。しかし、いずれにせよ、そうした民主党の空気が皮膚感覚で国民に伝わる大切な場なのである。
ところがどうだ。非公開が検討されているというから、のたうちまわりたくなるほどの憤慨を覚えるのである。伝えられているところでは、開催を正式に決めた24日の常任幹事会で、石井一副代表が切り出したというではないか。
その狙いたるや、分かりやすすぎる。首相と「反菅」勢力による内輪もめを「公開」しては、内閣・民主党支持率ともに下降すること請け合いであるし、何よりも孤立する首相が際だってしまえば、延長国会で野党の追及材料となり、それでなくとも厳しい国会運営なのに、打つ手なしで立ち往生してしまう。よって「非公開」がいい、といったところであろう。
「情報公開は民主主義の最も重要な課題」−。首相はかつて、選挙応援でこんな考え方を口にしている。この原則は、何も霞が関ばかりに厳格に適用するのではなく、党運営にも当てはまる。それに民主党は、こういう原則こそを声高に唱えてきた政党でもある。民主党が隠蔽体質をむき出しにし、総会を非公開にする挙に出たら、今いる熱烈な支持者からさえも見放されるだろう。
http://hmatsumoto.iza.ne.jp/blog/entry/2335088/
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