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国会は会期延長をめぐって空転を重ねたあげく、70日の延長が決まった。
参議院では今朝の本会議はなんとか開催されたが、午後に予定されていた本会議も各種委員会も、そしてすべての調査委員会も、ことごとく取りやめとなる異常事態に突入。
中止となった委員会の数は25に及んだ。
「災害対策」、「震災復興」、「予算」、「決算」、「拉致問題」、「外交防衛」など、全部が取りやめ!
そのため、午後の議員会館には「お知らせ致します。xx委員会は都合により取りやめになりました」という館内放送が繰り返し流された。
これでは国会は「脳死」状態と言われても仕方がない。
そんな中、明日、6月23日、沖縄では「慰霊の日」を迎える。
1945年、沖縄戦の終結にちなんだ記念日で、祖国復帰前は休日とされていた。
毎年、この日には糸満市の平和記念公園で「沖縄全戦没者慰霊祭」が執り行われる。
菅総理も出席し、挨拶をする予定となっている。
その都合で、明日も国会は開かれない。
今週火曜日にワシントンで開かれた日米安全保障協議委員会(通称、2プラス2閣僚会合)で合意された、米軍普天間飛行場移設問題(滑走路形状をV字案の決定)について、菅総理がどのような説明を行うのか気にかかる。
小生、学生時代から「沖縄に日の丸を送る運動」に係わり、佐藤政権下で合意された沖縄の祖国復帰案の下敷きを作った「日米京都会議」などを手伝ってきた。
沖縄には強い思い入れがある。
実は、米海兵隊の航空機が放射能汚染下で作戦行動に参加したのは、今回の「トモダチ作戦」が初めてだった。
しかも、その海兵隊所属の航空機25機は放射能汚染の除染に1か月かかったという。
特に圧縮空気をエンジンに送り込む部分の周辺が「ホットスポット」となり、ヘリの回転翼の汚染が目立ったとの報告がなされている。
(トモダチ作戦での米軍の様子)
一方、わが自衛隊や警察、消防、医療関係者など現場で働く人々の放射線量の検査や健康状態については、情報開示が遅れているようで心配である。
総理には沖縄で慰霊祭に参加するのを機に、現在も厳しい戦いが続いている「東日本大震災対応」という戦場への思いを新たにしてもらいたいものだ。
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