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産経新聞 より
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110622/stt11062201180002-n1.htm
首相の粘り勝ち 根負けした岡田氏 面罵された仙谷氏「ナントカに刃物…」
2011.6.22 01:16
最後は菅直人首相の粘り勝ちだった。
岡田克也幹事長との最終会談は21日午後9時すぎにもつれ込んだが、時間はわずか15分。
同席した枝野幸男官房長官は「こんな早く終わると思わなかった」と胸をなで下ろした。
実は岡田氏は会談前から根負けしていた。
いまさら首相は50日間延長には応じないだろう。
かといって120日延長では野党が納得しない。
8月31日まで延長すれば首相は平成23年度第3次補正予算案の編成作業にも携わることができる。
落としどころはこれしかない。
岡田氏は党本部で会食した民主党3回生議員にこう漏らした。
「50日でも70日でも一緒なんだよ…」
× × ×
21日の首相執務室には、岡田氏や輿(こし)石(いし)東(あずま)参院議員会長らが入れ代わり立ち代わり足を運んだが、仙谷由人官房副長官の姿はなかった。
20日夜の政府・民主党首脳会合で首相に「オレを追い落とそうとしているのか!」と面罵されたからだ。
すっかりさじを投げた仙谷氏は周囲にこう漏らした。
「ナントカに刃物だな…」
ギリギリまで話がこじれたのは、岡田氏が首相の意向を確かめずに野党側と話をつけ外堀を埋めようとしたことが大きい。
21日午前、都内で行われた民自公の3党幹事長会談でも、岡田氏は自民党の石原伸晃、公明党の井上義久両幹事長に50日間延長し、
特例公債法案と第2次補正予算案を成立させた上で8月上旬に首相が退陣するシナリオを自信満々に提示。
確認書を交わすことも明言した。
「これで本当に首相は納得するんですか?」
不安を感じた石原氏が念を押すと岡田氏はいきなり弱気になった。「打診してみます…」。
× × ×
案の定、岡田氏が首相官邸に3党幹事長会談の合意内容を報告すると首相は色をなした。
「ダメだ! 俺は絶対認めないぞ!」
延長幅が50日では再生エネルギー特別措置法案の成立がかなわないというのがその理由だが、額面通り受け取る人は誰もいない。
なぜ首相は9月までの延長にこだわったのか。理由はいくつもある。
東日本大震災の被災地の首長選や地方議会選の延期期限は9月22日。
これを過ぎれば首相の解散権はフリーハンドになる。
加えて小沢一郎元代表の政治資金規正法違反事件の公判が始まる公算が大きい。
訪米すれば支持率回復も期待できる。
「9月まで持ちこたえれば攻守逆転できる」
との首相の思惑を読み取った西岡武夫参院議長は警戒感を露わにした。
「首相の延命のための延長に国会が手を貸すのか。首相は目先の問題も処理しないまま脱原発を掲げて解散しかねない。だまされてはいけない」
× × ×
50日間延長案を首相にもろくも崩された岡田氏は21日夜、石原氏に70日延長案を電話で伝えたが、延長国会で自民、公明両党が協力姿勢に転じることはもはや期待できない。
民主党内にもしらけムードが漂う。
21日の衆院議運委員会理事会で民主党理事が「政党間協議調わず、本日の本会議は開かないことにしたい」と提案すると民主党の川端達夫議運委員長は自嘲気味に言い放った。
「どこの協議や…。どこの協議が調わんと言うとんのや!」
(坂井広志)
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【私のコメント】
議院内閣制の中枢を占める首相の衆議院解散権が、これほど首相の延命のために悪用されることは日本の憲政史上初めてだ。
菅直人は精神安定剤を飲んでもう一度冷静に日本の国政全体を考えるべきだ。
『キチガイに刃物』
菅直人に今最も必要なことは、精神科での治療だ。
菅直人は首相としての実績を何も残していないし、これからも残せない。
消費税10%にしろ、TPPにしろ、こんな無謀な法案を阻止するだけの力がまだ民主党には残っている。
菅直人が発案した法案の無謀性が、民主党によって否決されたことが、菅直人の異常性を示しているし、そのことが彼の精神をますます蝕んでいる。
しかし政治にとって大事なことは菅直人が実績を残すことではない。
首相としての能力に欠ける人間が首相という地位に恋々としがみつくことが一番危険なことだ。
ペテン師菅直人に決してだまされてはいけない。
首相の解散権を振り回す菅直人は本当に『キチガイに刃物』だ。
憲政史上まれに見る危険な事態だ。
こんな人物を党首に選んだ民主党執行部の責任は重い。彼に票を入れた民主党議員も含めて。
もしあの時、小沢一郎が党首に選ばれていたらこんなことにはなっていなかった。
つくづく昨年9月の不正選挙(党員・サポーター票の不正操作)が悔やまれる。
日本の議会制民主主義はあの時からおかしくなっている。
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