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民主執行部「菅降ろし」失敗 首相は余裕たっぷりに「まだ、やらねば」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110621/stt11062108010003-n1.htm
2011.6.21 08:00 産経新聞
菅直人首相の早期退陣に向けた攻防が最終段階に入った。しかし、「死に体」だったはずの首相に、民主党執行部は引導を渡すことができない。
20日夜、首相公邸に前夜と同じ政府・民主党幹部が顔をそろえた。
岡田克也幹事長、枝野幸男官房長官、安住淳国対委員長、仙谷由人官房副長官、玄葉光一郎政調会長、輿石東参院議員会長…。6人は首相に「花道」を説いた。具体的には、平成23年度第2次補正予算案や特例公債法案の成立と引き換えの退陣だ。説得は約2時間にもわたった。
しかし、首相は最後まで首を縦に振らなかった。
この日午前には、官邸に乗り込んだ岡田氏が首相に直談判していた。
「このままでは、党内も国民世論ももちませんよ。退いてもらえませんか」
疲労とプレッシャーから、その目はいつにも増して充血していた。
首相は余裕たっぷりに応じた。「まだ、やらなければいけないことがある」。そう言って早期退陣要求を拒否した。
岡田氏らは焦っていた。なぜなら、野党が首相退陣を会期延長の前提条件としているからだ。
この日夕、国会内の常任委員長室で行われた与野党幹事長会談。岡田氏は首相の早期退陣を求める野党側の集中砲火にさらされ、いらだち気味に押し返した。
「首相がいつ辞めるかは民主党内部の話だ」
安住淳国対委員長も同日、首相が3次補正予算案の編成を視野に入れていることについて「そんな先の話は人類がどうなっているかすら分からない。まだまだ先だ」とぼやいた。
居座りで腹を固めた首相と、目先の対応に汲々とする党執行部。勝負はほぼ見えている。
執行部が想定する延長幅は約120日で、延長後の会期末は10月中旬。この間に本格的復興に向けた3次補正の成立まで何としてもこぎ着けたい。
このために設定した首相の退陣時期は3つ。一つは、特例公債法案成立との引き換え退陣で7月上旬。それがだめなら、2次補正の成立を受けての7月下旬の退陣。ここまでなら、何とか会期延長に向けた野党の納得も得られるだろう。
最悪のケースは3次補正と関連法案の成立を受けての退陣で10月中旬。首相は念願の訪米さえも可能だ。
首相は20日の参院東日本大震災復興特別委員会で、3次補正成立までの続投を念頭に「与野党を超えて全体が機能する態勢をつくることがリーダーシップの一番重要な要件だ」と強調した。指導力不足の指摘など他人事だ。
これでは野党からの「居座り」批判は避けられない。
だからこそ、枝野氏は20日の記者会見で「延長と首相が言った『(退陣の)めど』は全く相関関係はない」と繰り返し強調した。
この日、ひとり気を吐いたのは「政界の水戸黄門」こと渡部恒三最高顧問だった。
「『(菅)内閣は辞めるべきだ』という世論が多ければ、私は菅くんに辞めるように言うつもりだ」
ただ、渡部氏の言葉も首相には届かないだろう。首相周辺はつぶやいた。
「9回裏なのに、まだ4回裏で、4回ぐらい打席に立てると首相は思ってるんだよな」。(小島優)
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