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精神科医も唸る!菅“異常執着”は駄目リーマンの良いお手本
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110620/plt1106201631004-n1.htm
2011.06.20 夕刊フジ
“総理の座”に対する菅直人首相の執着は、もはや異常というしかない。枝野幸男官房長官や仙谷由人官房副長官、民主党の岡田克也幹事長ら、政府・与党幹部に「早期退陣」を促されながら、菅首相は退陣時期についての明言を避け続け、20日に再会談することになった。「ペテン師」と揶揄されても権力の座に固執する菅首相は一体、どんな精神状態なのか。サラリーマンの立ち居振る舞いと比べながら、専門家が“大胆鑑定”した。
「激論を交わした!」
首相公邸で19日夜に開かれた会談。表向き、今国会会期の延長幅をめぐる協議だが、本題は、官邸籠城を続ける菅首相に対し、枝野、仙谷、岡田各氏と輿石東参院議員会長ら幹部が、早期退陣を直談判したもの。「殿、ご切腹を」という諫言に、菅首相は強い難色を示したという。
会談終了後、参加者の1人は興奮気味に冒頭のセリフを言い放ち、別の出席者は「この状況が続くかもしれない」と語った。
菅首相への直談判に先立ち、岡田、輿石両氏らは都内で協議。「自民、公明両党は『菅首相の退陣時期が明確にならない限り、2011年度予算の執行に必要な公債法案の成立に協力しない』という。速やかな退陣時期の表明が不可欠だ」と判断し、菅首相に決断を促す方針を確認した。
これに対し、菅首相は同日午後、インターネットを使った国民との対話で、「私にとって2つのキーワードがある。『あきらめない』と『参加民主主義』だ」と、自らの政治信条を披露。再生エネルギー特別措置法案や3次補正など、延命のための口実ともいえる新たな政策課題を次々と打ち上げ、政権維持に強い意欲を見せた。
民主党は22日にも両院議員総会を開く予定。菅首相への退陣要求は、2日の代議士会でまんまとだまされた党内の「反菅」勢力だけでなく、党執行部内からも噴出しており、開催すれば、事実上の「退陣要求総会」となるのは避けられそうにない。
執行部では、菅首相が早期退陣要求に応じない場合、党役職を辞任し退陣を促す案も浮上している。菅政権は今週、最大のヤマ場を迎える。
それにしても、菅首相の権力への執着は異常だ。
昨年の参院選や今年の統一地方選などで惨敗し、国民からは「ノー」を突き付けられている。閣僚や官僚を怒鳴り散らし、震災・原発事故対策で混乱を招いたのも事実。ところが、「反省」や「謙虚さ」といった素振りは皆無で、驚異の粘り腰を発揮している。
煩わしい人間関係や、リストラの危機に頭を抱えるサラリーマンには、ある意味、見習うべき点もありそうな精神的強さだ。実際、社会精神医学が専門の小田晋・帝塚山学院大教授は「注目に値する」という。
「菅首相は、周囲に否定的な意見を言われれば言われるほど、意固地なまでに強い精神状態となる性質がある。表面上の理解者が1人いれば十分で、『ワンマン指導者』にありがちな傾向。リーダーの資質としては問題だが、サラリーマンがあの開き直りを身につければ、組織のために身を滅ぼすようなことはなくなるはず。方向性さえ間違わなければ、周りの環境に惑わされずに良い仕事を残す可能性もある」
■ブレずにKY貫く鈍感さ
ただ、菅首相の場合、自らの政権延命やパフォーマンスのため、政府内や党内での熟議もなく、「消費税増税」や「TPP」「新エネルギー」などに、次々と飛びついていくからタチが悪い。
前述のインターネット対話で、菅首相は停止中の原発の再稼働を容認する発言をしたが、これも得意の口先だけ。本来は「電力危機」を回避するために、自ら地元自治体や住民に説明責任を果たすべきなのだ。
ちなみに、小田教授が指摘した「唯一の理解者」は、今でも公邸で菅首相を叱咤し続けている伸子夫人か。
漫画家のやくみつる氏も「周りが何と言おうと、お構いなしの折れない精神は、職場などの『現場レベル』なら、スタッフの士気向上に大きく役立つのでは」とみる。
「菅首相は『私の顔が見たくないなら法案を通せ』とのたまった、孫正義さん(ソフトバンク社長)との会見を見るまでもなく、シャレが一切効かないこの非常事態に、あそこまでブレずに“KY”を貫ける鈍感さ。国のトップの振る舞いとしては、誰もが『ドン引き』したはずですが、これが組織の中で現場を率いる親方レベルの人たちなら、わずかながらも見習うべき点は見いだせる」と“分析”する。
とはいえ、相手はわが国の首相。身内からも総スカン状態のリーダーに居座り続けられるのは、悪夢というほかない。被災地復興や新しい課題は冷静で見識ある次のリーダーに任せ、最大の理解者である伸子夫人とともに「お遍路」に出るのが世のため人のためのはずだが。
◇
「居座り」、若者にも悪影響=首相に早期退陣迫る−経団連会長 :時事通信
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011062000588
経団連の米倉弘昌会長は20日、退陣を表明しながら時期を明言せず、「居座り」を図っている印象が強い菅直人首相の姿勢について、「自分の言ったことをきちんと実行しないと、若い人たちの教育上も具合が悪い」と述べた。指導者が出処進退を潔くしないと教育的な観点からも問題を招きかねないとして、首相の早期退陣を強く求めた発言だ。
米倉会長は、東日本大震災の復興基本法の成立に震災発生から3カ月以上を要したことに「何と悠長なことをやっているのか」と改めて批判。「被災地の方々の生活を考えると、一刻の猶予も許されない。政治の実行力や判断力、全て物足りない」と述べ、政府や与野党に自覚と猛省を促した。
さらに、太陽光や風力など再生可能(自然)エネルギーの普及のため、発電した全電力を電力会社に買い取らせる制度を盛り込んだ「再生可能エネルギー促進法案」には、「唐突で理解できない」と否定的な見解を表明した。
(2011/06/20-17:14)
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