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「軍団」正念場 小沢氏の求心力は? 深まる急進派と穏健派の対立
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110620/stt11062001090001-n1.htm
2011.6.20 01:04 産経新聞
民主党の小沢一郎元代表が自らを支持するグループの結束に腐心している。内閣不信任決議案をめぐり内部に深い亀裂が入ったためだ。小沢氏側近を自任し、不信任案賛成に積極的に動いた「急進派」と、側近争いに嫌悪感を覚え、不信任案にも否定的だった「穏健派」の距離は一気に広がり、決議案否決後も解消されていない。小沢氏は次期代表選をにらみ、主導権奪還に向け、4つあるグループの統合を検討しているが実現のハードルは高い。政界随一の結束を誇る軍団は正念場を迎えている。(山本雄史)
国会内の一室に16日午後、鳩山由紀夫前首相、菅直人首相、前原誠司前外相、野田佳彦財務相の各グループに所属する若手議員や中間派の計約20人が集まった。目的は代表選に向けた若手の足場づくり。そこには小沢氏を支持する衆院2〜4回生でつくる「一新会」など小沢グループからも数人が参加した。いずれも、不信任案への賛成を拒んだ穏健派の面々だった。
小沢氏が進めた不信任案への同調を求める署名活動も一新会事務局長の岡島一正衆院議員ら急進派が仕切ってきた。穏健派の一新会会長代行、奥村展三衆院議員は署名活動を知らされてすらいなかった。
菅直人首相への批判の高まりから、不信任案採決の前日の1日には穏健派も含め71人が集まり、小沢氏は面目を保ったが、両派の対立は解消されるどころかエスカレートしている。
13日から5日連続で開かれた小沢氏との夜会合は急進派の議員が中心となって計画し、不信任案に否定的だった穏健派は誰一人招かれなかった。
だが、結束が高まったはずの急進的な「同志」の間でも、今後の戦略についてはさまざまな意見があり、方向性は共有されていない。
政治資金規正法違反事件の裁判を抱える小沢氏が、一審で無罪を勝ち取って復権し、「次の次」の代表選に出馬し首相を目指すべきだとの声は依然として根強い。小選挙区の当選組や政務三役ポストが視野に入る中堅は離党に否定的だ。
その一方で、民主党と決別し新党を結成し、政界再編を仕掛けていくべきだとの意見もくすぶり続ける。特に、民主党会派からの離脱を表明した16人のグループは全員が比例単独選出議員で選挙区がなく、小選挙区も空きが少ないため、小沢氏とともに党を飛び出すことを念頭に置く議員は少なくない。
小沢氏もその辺の事情は十分理解しており、グループ議員との意思疎通に優先的に時間を割いている。若手には「1年生議員なのに君たちは(不信任案で)大きく政治を動かした。なかなか経験できないぞ。みんな自信を持ってくれ」と激励し、「必ず選挙の面倒はみるから心配するな」と甘言も忘れない。
当面の小沢氏の課題は次期代表選にどう臨むかだ。一部の小沢系議員は鹿野道彦農水相の擁立に動いているが、グループ内には異論もある。小沢氏に近い海江田万里経済産業相の擁立についても、東京電力福島第1原発事故の影響を懸念し賛否が割れている。自主投票にすればグループが空中分解しかねない。
グループ統合計画は一新会に加え、衆院当選1回生でつくる「北辰会」、参院小沢系、旧自由党系の4つを束ねることで、意思疎通を円滑にし、結束をより強めようというものだが、大所帯になれば非小沢系議員から警戒感が一層強まるのは確実だ。
小沢氏の求心力は今まさに問われている。
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