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米国・タフト大統領と菅 直人の嘘
芥川龍之介が大正8年に出した手紙が見つかった、との記事が5月21日の産経新聞に載っていた。
あて先は当時大阪毎日新聞の学芸部長を務めていた詩人の
薄田泣菫(すすきだ・きゅうきん)だ。その泣菫が、同じ頃、
「前大統領の嘘」と題したコラムを書いている
▼題材にしたのは、米国の第27代大統領ウィリアム・タフトだ。体重140キロを超える巨漢だったという。
ある日、田舎町での講演を終え、停車場へ急いだ所、当てにしていた急行列車が止まらない。
▼ 早速、鉄道管理局当てに「大きな団体が待っている」と電報を打つ、やってきた急行列車の列車長が団体客を探すと、タフトはすまし顔で言った。「それはワシだ」。『成るほど大きな図体は、ちょっとした団体客ほどの重みがありさうに思はれた』と泣菫の筆がさえる。
▼ こんな嘘なら笑って済ませても、国家の緊急事態に関わる嘘となれば、見逃すわけにいかない。
東京電力福島第一原子力発電所の1号機で震災翌日の3月12日、東電が海水の注入を始めたところ、菅直人首相の意向によって、約1時間注入が中断していた事が解かった。
▼ 政府発表では、海水注入は『首相指示』だった筈だ。それに対して東電側が,「炉が使い物にならなく成る」と抵抗した、と当初報じられた。5月21日の読売新聞によれば、そもそも海水注入は,『東電が実施を決めた』という。
政府発表が嘘で、最近の報道が正しければ、首相は事故の収拾を
妨害したことに成る。
▼もうひとつ拡散した放射性物質を予測する、システムをめぐる疑惑も気に成る。 12日未明に官邸に届いた報告は、住民避難には活用されず、首相の視察〔こんな視察など全く必要のない菅のパフォーマンスだった〕の為だけに使われたのではないか。
政府は否定しているがこの事実は首相の犯罪として糾明されなければならない。
東電は、『政府が金銭の応援などで東電を護ることを条件に』この事実を公表しない約束を菅との間で取り付けた可能性が大である。国民の生命を危険に曝す菅 直人亡国内閣である。
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