日本では、ユニオンは単産と言う呼び名でニュースによく出て来るでしょう。

従来のユニオン・合同労組の多くは、上部団体である労働組合に属しています。
この上部団体は大きく３つに分類されます。

　・日本労働組合総連合（連合系）

　・全国労働組合総連合（全労連系）

　・全国労働組合協議会（全労協系）

40年くらいまでは三井三池闘争など、随分とユニオンが活動してましたが、そのうちに上部組織が労働貴族化するに伴い、御用労組と成り果てています。

ところが、最近は、○○○ユニオンと名付けた多くの独立系小労組が出てきています。

この労組の特徴は

　�@ 一人でも加入できる労働組合であることを強くアピールしていること。

　�A 正社員のみならず、契約社員・パートタイマー・派遣労働者、さらには管理職
にいたるまで加入対象としている労働者が幅広いこと。

　�B 労働者個人と会社との間に生じた労働トラブル（解雇・サービス残業・長時間
労働など）に関する相談・支援を組合活動の重点としていること

など本来の労組の目的を掲げて、今の連合組織などとは違う激しい労働運動を展開しています。

連帯労組などは、最も激しい方のようです。

この様な風潮を良しとしない集団が、竹の子のように出来るユニオンを牽制し始めていることは容易に理解できます。

マスコミの偏向報道、検察の横暴など、我が国の民主主義を損なう権力側の策謀を防止しなければなりません。

停滞した労働運動の再活性化のためにも、今後さらに進んで行く社会の2極化を防ぐためにも弱きものの発言力を担保しなくてはいけません。

連帯労組に関わらず、多くのユニオンが、自分達の身分の保証のための争議以外、広く社会の見直しのために、我々の市民運動にも理解を示していることも、ユニオン労組の特徴として捉えて欲しいものです。