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菅の元気は小沢の許しが出たから 来週から「仙谷抜き」に着手?
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2011年06月17日 | 日記 :世相を斬る あいば達也
今夜はレアでコアな現在の政局を、荒唐無稽に読んでみようと思う。この読みの原点は、菅直人が政治生命を今後も維持する為に、なんでもしてしまう男と云う事実に根差し推察する。これに弱小政党の亀井静香寝業師と被告人の汚名を着せられた剛腕小沢一郎の大人な政治的判断が絡みあう。
どうも、最近の民主党は菅総理官邸グループ、仙谷・前原・野田グループ、小沢・鳩山グループ、売名グループと日和見グループにボンヤリトだが分けられる。つまり五つのグループに別れているのだ。ただ現時点では、どのグループも衆議院300議席オーバーの与党のうま味を積極的に捨てようと云う状況にはない。 そうなると、マスメディアがどれ程“小沢グループに陰り”等と囃したてても、あとの祭りだ。100人超の最大派閥の影響は甚大だ。菅直人の次の候補者すべてが、小沢一郎を敵に回して勝てる環境ではない。
もう霞が関や検察の出る幕はないのだ。マスメディアも“小沢バッシング”の玉を切らしている。日和見な裁判所と云う存在は残るが、裁判だけは粛々と事を運ぶ時間を要するので、政局のようにチョロチョロ日替わりで風見鶏は出来ない。つまり、小沢一郎を追い落とす手立ては万策尽きているということだ。 仙谷・前原・野田グループに担がれ“脱小沢”に一年間奔走した菅総理だが、矢尽き刀折れる状況を呈している。
となると、政権の常道からするならば、鳩山・菅会談の言葉のやり取り通り、“退陣表明”をすることは妥当だろう。菅が突然“一定の目途発言”で、鳩山を煙に巻き、“ペテン師騒動”になったわけだが、この鳩山・菅会談で騙されたのは、意外にも岡田克也ではないかと云う推理も成り立つ。
岡田を騙す、平野を騙す、仙谷・前原・野田グループ、売名グループを騙す。自民党を騙す。筆者は此処に来て、途轍もない民主党の政権維持戦略が展開している気がしてならない。個別の政策で、菅と小沢両者の考えの違いはあるが、民主党政権維持の為なら、“呉越同舟同床異夢”もなんのその、と云う思いに至る可能性は高い。そもそも菅直人には政権慾はあるが政策欲は皆無なので、政策なんて金輪際興味を示すことはない。「それ良いじゃないか」と美味しそうなものに食いつくだけの政策音痴だ。
そのような政権慾のみな菅直人が延命、政治生命維持を願うなら、今さら仙谷・前原・野田グループに頭を下げても意味はなくなった。小沢一郎に頭を下げるのが最も有効な手段である。輿石・鳩山が再度動くポーズをとり、「小沢さんが静かにして頂く期間は過ぎたようである。この国難に際し、小沢さんは国益から鑑みても、今活躍していただくのがベストな選択だと思われる」等とナンチャッテ発言で世間をアッといわせ、小沢の党員資格停止を解除、何らかの重要ポストで処遇する。正直それしか、菅が生き残る道はない。
小沢一郎にも濡れ衣であっても刑事被告人としても立場もあり、現時点で総理に名乗り出る強行手段は穏当ではないだろう。小沢一郎は大人であり、保守政治家である。正統な道でしか総理を望むことはないと思われる。菅の退陣時期は、おそらく9月末が射程にあるから、それまで小沢は菅延命に手を貸すかもしれない。
菅排除よりも民主党にとって重大なことは“政治ゴロ仙谷”排除なのだと思う。薄汚れた油を浮かせるには、今回の一定の目途騒動は有効だった。 仙谷由人、安住淳、小沢鋭仁、樽床伸二、海江田等々の油を浮き上せた功績はある。大島、石破や石原と云うファシズム系の自民党議員のあぶり出しにも有効だった。案外、細野と云う政治家が小沢と菅の関係では重要な役割を演じた可能性もある。
本来、“死に菅”を延命させるくらいなら、小沢一郎は、前原・野田らも“清濁あわせ飲み”と行きたいところだが、彼等は気の毒にも“政治ゴロ仙谷”の黒い罠の毛バリにひっかかっていて、二進も三進も行かない立場に立たされている。流石に“政治ゴロ仙谷”は「濁」と云うより日本政治の病原菌のようなものだから、“政治ゴロ仙谷”排除はイコール前原。野田排除と云うことになる。彼等がいくら“心入れ替えます”といっても、未だ露見していない多くの毒饅頭を“政治ゴロ仙谷”と一緒に食している可能性が高いので、“政治ゴロ仙谷”と別れることが出来ないのだと思う。
野田の場合、必ずしも同一グループではないので、“政治ゴロ仙谷”から差し出された毒饅頭をどの程度食したか不明なので、小沢の許しが得られる可能性は残している。岡田の立場は今ひとつ判らない。反小沢・準反菅的なポジションでウロチョロしているが、政治的臭いを嗅ぎ分け、中途半端な立場に己を押し籠めているようだ。仙谷・前原グループとは距離を置いている。しかし、幹事長と云う立場で何も出来なかった男が今後幹事長以上の地位に就くことはないだろう。
枝野が奇妙なポジションをキープしている。流石に“政治ゴロ仙谷”と同業なだけに、仙谷の罠に簡単に引っ掛かっていない可能性は高い。官房長官と云う立場からか、反菅姿勢は示しておらず、今ひとつみえない。 まぁ枝野や岡田に数の力はないわけだから、現時点で民主党政権維持における価値は低いので、考慮する事もない。
政権を握っている菅直人。意外に降ろせそうで降ろせない内閣総理大臣の地位。しかし、命運が尽きている菅総理。仮に菅が小沢に9月末の約束をすれば、菅は望みの“目途”をつけることが可能になり、花道も出来るだろう。小沢にしても、折角政権交代をさせた民主党を割らずに済む。 9月代表選以降のネクストは誰なのか?今夜はそこまで読む気力がない。(笑)少なくとも、今取り沙汰されている候補者は消えるだろう。浮き上がってきた汚れた油は捨てるのみだ。
その意味では、亀井が菅に提案した来週にもあるかもしれない「内閣改造」が、この荒唐無稽な政局の読みが当たっているかどうかのカギだ。“政治ゴロ仙谷”を徹底的に無視した内閣改造を菅直人が行うかどうか、それにかかっている。嘘偽りなき、仙谷抜き「挙党一致内閣」の姿が見えるかどうかだろう。それを行わない時は、小沢一郎の激甚的菅倒閣運動の火ぶたが切って落とされる。筆者当面どちらでも小沢一郎にとって悪い流れではないと考えている。
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