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まるで進まぬ震災復興 原発収束 なぜ菅直人は権力にしがみつくのか
(日刊ゲンダイ 2011/6/14)
--延命のため故意に遅らせてきたという菅政権への重大な疑惑
--3カ月も過ぎたのに、メドがつくまで責任を果たしたいという更なる延命口実の卑賤すぎる破廉恥
ここまで人をバカにした話があるのか。大地震の被災者や原発犠牲者はもっと怒った方がいい。
退陣表明したはずの空き菅首相がノコノコと、先週末11日に岩手県釜石市を視察した。大津波による釜石の死者・行方不明者は1200人超。中心部の建物の99・5%が全壊し、町の機能が喪失するなど甚大な被害を受けた地域だ。
驚いたのはここからだ。インフラ整備や漁業再生支援を求める地元の悲痛な声に、菅はナント答えたか。「本当に必要な予算が分かった。できるだけ早く手当てしたい」――。
腰が抜けるとはこのことだ。震災から3カ月。釜石市の支援要請はとっくに官邸に届いているはずだし、それを2次補正予算案に織り込んでいるのが当たり前なのに、フザケたことに菅は「必要な予算が分かった」と言ってのけたのだ。被災者にすれば 「今頃、何を寝ぼけたことを言っているんだ!」 ではないか。
避難所には8万人以上が取り残され、義援金すら満足に配られていない。ガレキの撤去に追われ、復旧のメドが立たない被災地も多い。復興が遅々として進まないのは、すべてこのウスノロ首相が招いた「人災」だ。政治評論家の森田実氏もこう言う。
「被災地を回って現場の声を聞いていると、菅首相こそ復興の障害と断定できます。
被災自治体が独自に復興、防災、町づくりを計画しても、プラン遂行を裏付ける国の予算や計画が何も固まらない。津波で工場を失った業者が代替地を見つけて操業を再開しようにも、その土地の今後の方針を国が決めないから、必ず『待った』が入る。 復興に向けた菅首相のスピード感の欠落が、被災地の復興意欲に冷や水を浴びせているのです」
◆原発事故収束の遅れも 関心なし
原発事故の収束作業も「今さら何だよ!」の連続である。菅が東電をせっついて作らせた工程表は空証文の連続になっている。
汚染水対策の切り札だった浄化処理施設は、準備中から水漏れなどのトラブルが続発。本格稼働は、当初予定の15日から大幅にズレ込む見通しだ。4号機の使用済み燃料プールの冷却も、循環冷却に使用する予定の配管が、3月の水素爆発で折れ曲がっていたことが判明した。
3カ月も過ぎたのにこのザマである。「来年1月中旬までに冷温停止」という工程表を信じている国民は、もはや誰もいないが、それに対してスッカラ菅首相は怒るでもなく、最近は完全に東電と海江田大臣に丸投げだ。ヤル気がないのなら自分の言葉通りにサッサと辞めればいいのだが、その逆だからイヤになってくる。
「結局、菅首相が釜石市を訪れたのも、仙谷官房副長官らの早期退陣包囲網へのアテこすり。“俺は、まだヤルぞ”“2次補正は自分の手でヤルぞ”という被災者を利用した政権延命パフォーマンスに過ぎません。菅首相には誠実さのカケラもない。被災地の不幸を自分の延命に利用して恥じない恐ろしい精神の持ち主です」(森田実氏=前出)
被災者だって、口からデマカセ男にまじめに付き合っている場合じゃない。見殺しにされてしまうだけだ。
◆あえて「切れ目」と「メド」を作らない政治が狙い
こうしてみると、重大な疑惑が浮かんでくる。菅は自らの延命のために、わざと震災復旧や原発収束を遅らせているのではないか。
「切れ目のない対策を……」というのが菅の口癖だが、これがポイントだ。対策を少しずつグズグズ小出しにして、あえて切れ目を作らない。メドをつけさせない。
それこそがズル菅の作戦なのだ。
「震災対策と復興に関しては、小出しのチマチマした対策が一番いけない。補正予算は、最初にドーンと30兆円規模の大型にすべきだったのです。この規模なら、政府は本腰だと見られ、被災地は安心できるし、日本経済だって刺激されたのです」(経済アナリスト・菊池英博氏)
そういうことなのだが、この一発大型補正だと、成立と同時に菅の仕事は終わり、ケリがつき、お役ご免となりかねない。菅はそれを怖がって、逆のことをやってきたわけだ。
わずか4兆円の1次補正を仕上げたあとは、2次補正の規模も期限も決めずに、ダラダラと時間引き延ばし戦術に出た。そうやって政策課題や外交日程を引きずっていれば、だれも自分を降ろせないという姑息な計算である。
大震災から3カ月経った今も、菅は「一定のメドがつくまでは責任を果たしたい」とシャアシャアと言っている。3カ月も過ぎたのに、まだ一定のメドがつかないというのだ。しかも、わざと自分でメドがつかないようなチンラタ政治をやっているくせに、この言い草。本当に下劣な悪党だ。被災者や原発犠牲者を利用しながら延命を図る神経は、とても人間のものじゃない。破廉恥というしかない。
◆初めてのゼイタク生活を満喫中
一体この男の精神構造はどうなっているのか。なぜ、そこまでして政権にしがみつきたいのか。本当に理解に苦しむが、ある民主党関係者はこう言った。
「鳩山さんや小沢さんは、そのポストを降りても、子分もカネもあるから、影響力を発揮できる。しかし菅さんはカネなし、子分なし。いったん総理の座を降りたら、だれも相手にしなくなり、ホント、カミさんとお遍路をやってヒマつぶしをするしかない。だから辞めたくない。石にかじりついてでも手放したくないのです」
小沢一郎に対して、菅はクリーン政治家をウリにしてきた。しかし、それはロクな人脈も後援組織もなく、カネを集められないにすぎず、誇れた話ではない。たまにタカると相手は在日韓国人だったりする。その程度の器の貧乏市民運動家育ちが、ラッキーにも最高権力者の地位を手に入れた。財界人も官僚もチヤホヤ近寄ってくるしG8の要人とは会える。機密費など使い放題でカミさんとも高級料理店をハシゴできる身分にもなった。そんなゼイタクな生活を味わったものだから、もう貧乏なヒラ議員生活には戻りたくないということなのだろう。
しかし、成り上がり者特有のポストへの異常な執着を許していたら、この国は大変なことになってしまう。政治ジャーナリストの泉宏氏が言う。
「今週末の17日の民主党両院議員総会で、菅首相が辞任表明をする確率は限りなく低い。すると自民党や公明党は週明けの20日、参院で問責決議をぶつけてくる。野党の数が多いから可決する。
参院はあの西岡議長なので、首相に『あんた、辞めなさい』と言うし、参院は動かなくなります。2次補正や公債特例法案が残っているから、会期末の22日に国会は大幅延長されますが、菅首相が居座っている限り、補正も公債特例法も審議されず、7月、8月と時間だけが無駄に過ぎていく。
ガマン比べですが、戦後最大の危機を前に、そんな政治空白がずっと続いたら、この国は終わりですよ」
いよいよもって、被災地が救われる日は来ないと思うしかない。
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