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森田実の言わねばならぬ【469】
平和・自立・調和の日本をつくるために [469]
《今日の論点(2)》騙した者がほめられ騙された者がけなされる、いまの日本国の政界は悪が栄え正義が滅びるに等しい/この「悪」の悪循環を止め、「誠実」の政治を築かなければならぬ(森田実の時代を斬る)
「石が流れて木の葉が沈む」(陸賈)
政界では、いまだに「ペテン師とピエロの物語」が語られている。
前首相が現首相に簡単に騙されて、現首相を救ったあと、騙されたことに気づいた前首相が現首相に向かって「ペテン師」「詐欺師」と呼んで非難したが、その後、前首相は「ペテン師」と呼んで相手を非難したことを懺悔している。そして現首相の方は張り切って岩手県釜石市を視察し、第二次補正予算についての陳情を受け「何をすればよいかわかった」とばかり、自らの手で第二次補正予算案の編成に乗り出した。すべての目的は、自らの延命のためである。
以上が、ペテン師とピエロの物語のあらすじである。騙されてピエロになった者はけなされ、騙して勝者になった現首相はほめられ、新たな味方がつき、勢力を回復しつつある。
まことに「石が流れて木の葉が沈む」「太陽は西から昇り東へ沈む」がごときことが、日本の政界では現実となっているのだ。
現首相の支持者に問いたい。騙して勝った者を栄えさせることは悪が栄えることではないのか。政治においては騙された者の罪も問われなければならないが、しかし、騙されることに比べれば騙すことは大悪である。騙した罪は重罪であり、騙された方は騙した罪に比べればより軽い犯罪である。政治家にはこれくらいの常識はもってもらいたいと思う。騙した政治権力者は処罰されなければならない。政治の目的は「善が為し易く悪の為し難い社会をつくること」(グラッドストーン)にある。政治家はこのことを片時も忘れてはならない。
{「嘘」が罷り通る政治ほど怖いものはない/現実の政治においては「勝てば官軍、負ければ賊軍」であり、「嘘も方便」であり、「勝ちさえすればよい」との考えが政界で通用しているが、「嘘の政治」を許してはいけない}
「騙すに敵なし」「騙すに手なし」(日本の諺)
上記の言葉は「相手がその気になって騙せばいくら警戒しても防ぐことはできない」という意味である。この世に詐欺師は絶えない。政界でも詐欺師的政治家がはびこる。最近この傾向が強くなっている。平然と嘘をつき続ける政治家が増えた。それも指導的地位にある政治家のなかに増えている。由々しきことだ。
この世の中、多くの人は正直に生きようとしている。正直に生きている人の多くは相手も同じように正直に生きようとしていると思っている。だから詐欺師に騙されやすい。
政界も同じである。多くの政治家は、自分と同様に相手も正直だと思い込んでいる。あるいは、そう思おうとしている。このため詐欺師的政治家がはびこる。
正直に生きようと努力している者が大多数の社会においては、つねに相手を騙そうと狙っている者は、簡単に相手を騙すことができる。正直者は騙されやすい。
政界には「騙し」を武器にして生きている人、すなわち騙し屋が時折見られる。騙し屋は、騙しを武器に、ある程度までは成功する。しかし、最終段階では騙し屋の本質がばれてトップまでたどり着くのは希である。
しかし最近、少し変化してきている。騙し屋がトップになる状況が生まれている。それは、多くの政治家が「嘘」を武器に使い始めているからだ。政界全体が「嘘」に寛大になりすぎてきている。「勝てば官軍、負ければ賊軍」という考え方をもつ政治家が増えてきている。「嘘も方便」という生き方をする政治家が増えている。いま、政界に騙し屋が幅をきかせつつある。危険だ。嘘が武器として使われる政治ほど怖いものはない。「政治は誠心誠意」(勝海舟)、「誠実に勝れる知恵なし」(ディズレーリ)の教えを忠実に守り、貫き通す正義の政治家よ、出でよ!
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