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「古村治彦の酔生夢死日記」から掲題を下記に転載投稿します。
=転載開始=
6月2日に菅内閣に対する不信任案が否決されました。衆議院では菅内閣が信任されました。152対293という圧倒的多数で。それなのに菅総理を辞めさせようという動きがあらゆる方向から出てきています。自民党など野党が言うなら分かります。彼らは不信任案を出すほど、菅内閣がやっていることには批判的だったのですから。しかし、内閣不信任案を否決するように動き回った民主党や政府関係者から菅内閣の退陣の話が出てきています。
大変奇妙な状況です。菅総理を早く退陣させたかったのなら、不信任案が出される前に、緒方竹虎官房長官が吉田茂首相に引導を渡したように、辞任で花道を飾らせてあげるべきでした。菅総理の辞任をいち早く求めていたのは、いわゆる小沢氏に近い議員グループでしたが、鳩山前首相が菅総理の退陣の意思を確認するというパフォーマンスをして(退陣時期が明確ではない退陣表明など聞いたことがなく、続投表明であったと私は思います)、不信任案可決は回避されました。それなのに、菅総理に対する辞任要求を与党や政府の幹部が行うのは、国会の議決の結果を欺瞞で捻じ曲げておいて、政治家を騙していたという点で、言語道断です。これほどのワル知恵が一体どこから湧いてくるのか、と驚くばかりです。
現在の状況では、一部の閣僚や亀井国民新党代表が民主党や政府高官の動きを批判しています。まさにその通りです。日本のトップである総理大臣の出処進退とそれに関わる衆議院の解散については嘘をついても良いし、最後の決断は一人で行うことになります。ですから、いくら菅総理と言えども(私は全く支持していません)、これは例外ではありません。
以下の新聞記事を読むと、岡田氏を筆頭に民主党執行部は菅総理に対してどうして欲しいのか、良く分かりません。仙谷氏に苦言を呈したのかと思えば、自民党の石原幹事長に秋波を送られ、そうかと思えば、第二次補正予算は新しい首相の下で成立させたいような発言をする。これだったら、不信任案の前に、菅総理に退陣を説得するべきでした。不信任案が否決された以上、衆議院の信任を受けた菅総理を最後の最後まで支え続けることが仕事の人たちが、すでに泥舟からおさらばとばかりの行動をしている。民主党には人には政治とカネ云々、怨念を超える云々と説教がましい人たちばかりそろっていますが、まずは隗より始めよ、で自分たちがデモクラシーに則った行動を取ってもらいたいと思います。
また、現執行部は次期首相を自分たちで決めたいと思っているようですが、自分たちにこれまでの責任が全くないかのような行動です。心ある政治家なら、菅総理に殉じ、次のことなど全く考えないのが(パフォーマンスでも)重要です。一蓮托生、菅総理に殉じる気概がある政治家は今や政府首脳や民主党執行部にはいません。これがおかしいことです。三木内閣の時、中曽根幹事長は、一番合わないはずの三木内閣を支え続けました。それによって、中曽根氏の評価が上がったと言えます。今の執行部や政府首脳は腰抜けばかりで、次の総理の椅子の順番を待っているようなものです。
民主党執行部と政府首脳は一体何を考えているのか。衆議院の議決を何と心得ているのか。民主党の名に恥じる、民主政治にあるまじき行動ばかりの民主党。
(新聞記事転載貼り付けはじめ)
●「菅首相が7月中旬の2次補正を表明 党側は「月内退陣」を模索 綱引きが激化」
2011年6月13日付 MSN産経ニュース
菅直人首相は13日、国民新党の亀井静香代表と官邸で会談し、東日本大震災の復興のための平成23年度第2次補正予算案に関し「7月中旬に中身を取りまとめたい」と語り、少なくとも7月までの続投に強い意欲を示した。だが、民主党内では同年度予算執行のための特例公債法案成立と引き換えの月内退陣論が大勢で、辞任時期をめぐる綱引きが激化。仙谷由人官房副長官が進退の「節目」とする両院議員総会は17日に行われる見通しとなった。
会談で、亀井氏が22日までの今国会延長による2次補正の処理を求めたのに対し、首相は「延長にはきちんと対応する。1次補正で落ちた部分を2次補正の中身とする」と応じた。枝野幸男官房長官は記者会見で、「2次補正」は1次補正で漏れた復旧策が中心になるとの認識を示した。
だが、民主党執行部は特例公債法案成立による菅政権の幕引きを模索。亀井氏との会談に同席した岡田克也幹事長は13日の記者会見で「特例公債法案を何とかしたいというのが首相の強い思いであり、今の首相の下で成立させる」と強調しながらも、2次補正に関する首相発言について「記憶していない」と述べるに
とどまった。
●「「首相、辞める気配がないから」 自民・石原氏 民主党執行部と連携へ」
2011年6月13日付 MSN産経ニュース
自民党の石原伸晃幹事長は13日夕、横浜市内で開かれた党所属議員の会合で、続投に意欲を示している菅直人首相に対し、「一日も早く辞めていただきたいがちっとも辞める気配がない。(民主党の)今の執行部とどうランディング(着地)していくかを話していかなければならない」と述べた。岡田克也幹事長ら執行部と連携を取ることで、菅首相の早期退陣に道筋をつけたいとの考えを示したものだ。石原氏は同時に「今週は大切な週ではないかと考えている」との認識
も示した。
●「民主・岡田氏が仙谷氏に苦言「首相がいつ辞めるとか、議論すべきでない」」
2011年6月13日付 MSN産経ニュース
民主党の岡田克也幹事長は13日の記者会見で、仙谷由人官房副長官が公債発行特例法案成立と引き換えに菅直人首相が退陣するのが望ましいとの考えを示したことについて「私はそういう発想に立っていない。首相がいつ辞めるとか、その後どうなるとかの議論は絶対にするべきではない」と苦言を呈した。
(新聞記事転載貼り付け終わり)
=転載終了=
(投稿者)参照;@シリウス星人の逆襲:田中派政治への怨念が原動力 ―政策集団シリウス― (ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報)
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/804.html
A日本の政治抗争について ―菅不信任騒動以降を見て―
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/713.html
B話題にされない原発推進派の動機 : パワー・ポリティクスの文脈では核武装=脱・対米従属
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/820.html
CRe: 話題にされない原発推進派の動機 : パワー・ポリティクスの文脈では核武装=脱・対米従属
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/836.html
DRe:Re: 話題にされない原発推進派の動機 : パワー・ポリティクスの文脈では核武装=脱・対米従属
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/930.html
ERe: Re:Re: 話題にされない原発推進派の動機 : パワー・ポリティクスの文脈では核武装=脱・対米従属
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/937.html
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