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「あんなカンさんはじめて見た」とは、
この言葉はかつて菅首相が小沢一郎議員と話し合った時に大いに興奮したようで、小沢議員はなだめるのに必死となったようであり、この時の菅首相の様子を彼が語った言葉だった。
私が見たテレビのニュースでは亀井静香代表と国民新党の二人、そして菅首相と岡田と安住の会談の様子を写していた。
亀井氏はいつも通りの寝癖頭ではじめは集中力が無い顔をしていたが、話す段になると目つきが鋭くなっていた。
オカシカッたのは、カン首相と岡田だった。
カンの目が明らかにオカシカッた。
虚ろにポーとしていて焦点が定まらない様子で。目玉も動いていないのだ。
「放心したような有様」が適切な表現だろう。
口もかすかに開いて神経が行っていない有様。
右横に岡田が座っていたのだが、カンの方に横顔を向けて、
「いかにも心配そうな顔つき」でカンを見ているのだった。
「オジサン大丈夫かな?」とでも思っているような様子だった。
岡田のさらに右に安住が座っていたが、彼は若い人物らしくドライな顔つきですましていた。
私は思った。
「どうした? 遂にプッツンか?」
そうしたところ、
画面が亀井氏一人へのインタビューに移り、
彼はこう言った。
「お遍路に行かれると言っておられるんだから、ワイワイ言わなくてもね」…とまあこういった趣旨の事を言ったのだ。
「お遍路」?…ねえ?
確かノビ子夫人も迷い道新聞の報道で言っていたね。
「お遍路」を途中で切り上げてきちゃったのかな?
それなら駄目だよ。そうであったとしても回りきれるのかな最後まで。
杖でもつくか?
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