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2011/06/12 22:34
昨日から2日間、東京に行っていて、ブログを1回抜かしてしまった。それでも投票して下さる人がいることはありがたいものだ。
今の政治の話題は、ポスト菅の候補と、菅の居座り報道である。本来、菅の引きづり降ろし失敗の最大の責任者は鳩山であるが、購読している地方紙には見出しに「求心力がた落ち」と書かれていた。
記事には「鳩山氏の言動がぶれることは珍しくなかったが、今回は不信任案採決という決定的局面で、前言を翻して反対に回った。こんな鳩山氏に対する風当たりは、これまでになく強い。鳩山氏にとってより深刻なのは、不信任案可決を目指して同調者を組織した小沢一郎元代表を裏切った形となり、その信用を失ったことだ。」と書かれている。
鳩山が、「ペテン」と言ったとき、直ぐにも両院議員総会を開き、岡田幹事長、菅首相を引きずり下ろすと息巻いていたのは鳩山の側近の中山義活議員であるが、全くそんな動きは出ていない。今や小沢グループだけでなく自グループ内でも、前言を翻して味方を裏切って敵に通じては、誰も信用しない。
菅首相の居座り状態を作っているのは、菅の性格に根差している。この男、というか、いとこ関係にある似たもの同士の夫人との表裏一体の性格が根源となっていると考えている。この性格は、自分に敵対するものに対して、異様に対抗意識をもつことだ。好き嫌いが激しすぎる。菅が小沢氏だけを排除するならまだましであるが、小沢氏を支持した議員に対しても排除していることは、普通の常識からはあり得ない。
この性格では、絶対に会社ではやっていけない。ある意味、会社生活の経験のない、いきなり選挙区のオーナー社長になった集まりの議員会社だから成立する。菅のような性格は、一般企業では絶対に上には行けない。なぜなら、会社組織では、どんなに嫌いな部下や同僚、上司でも、如何にうまく付き合っていくかが求められる。それを出来る事が、社長になる条件である。
菅は、正に自分の意志に反して辞めざるを得ない状況で、野党、民主党内の反対勢力が声高に「辞めろ」というほど、辞めたくないと思うのであろう。そこには、被災地の人たちことなど頭にない。この状態はイソップ物語で言えば、「北風と太陽」の北風のようなもので、北風が激しいほど、身を守って辞めない性格だ。
特に、かつて自分の官房長官であった仙谷が自民党と裏で動いているのは、もっと許せないのであろう。仙谷と自民党の大島副総裁との密談で、菅首相の早期退陣が両党の協力の条件と言っているが、いよいよ、仙谷も大島も焦ってきている。今日、同じタイミングで両者、全く同じことを述べている。
「今週が限界」大島副総裁、首相の退陣求める
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110612-OYT1T00523.htm
首相、頑張り抜くと良くない…仙谷氏の発言要旨
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100806-849918/news/20110611-OYT1T00661.htm
両記事を見ると、どちらも6月中の退陣が、両党の協力関係の条件としている。仙谷はしたたかである。問責で官房長官を辞めさせられて、菅によってまた副官房官房長とカンバックしたにも関わらず、本人の意向を無視して早く辞めろという。これに対して、菅はある意味、小沢氏に対して以上に敵愾心に火が付いていると思われる。
今回、がれき処理が終わったらと言っているが、それが出来てきたら、新たな目標(目処)にすり替えて、原発事故報告と同じように「小出し」に延期すると思われる。やはり、この状態に終止符を打つためには、内閣不信任案のような法律、党則で決まった議決でしか有効ではない。
岡田による、小沢氏の不信任案の議決欠席に対する処分はまだ出て来ない。個人的な希望であるが、菅、岡田は小沢氏を除名処分にしてもらいたい。その方が、小沢氏の新党への決心に繋がる。小沢氏も、今のままでは世代交代の錦の御旗のスローガンの下では、代表選挙に出る目処は無くなる。塩漬けである。
それなら、岡田よ、小沢氏を除名してくれ。それが、小沢氏を働かす、日本のためのあなたの唯一の功績となるかもしれない。
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