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小沢“次の一手”谷垣と連携 干されれば新党結成→連立仕掛け
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110613/plt1106131229000-n1.htm
2011.06.13 夕刊フジ
★鈴木哲夫の永田町・核心リポート
民主党内で「ポスト菅」をめぐる駆け引きが激化するなか、小沢一郎元代表とグループ議員の動向が注目されている。菅直人内閣不信任決議では「自主投票」となり、「小沢時代は終わった」との見方もあるが、当の小沢氏は自民党の谷垣禎一総裁と連絡を取り合い、次期代表選や新党結成を見据えた動きを始めているという。20年以上の永田町取材を誇る、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が核心に迫った。
◇
「さあ、これからもうひと仕事しなきゃなあ」
小沢氏は不信任案否決後、近い議員たちにこう語った。意外にも、一連の騒動で手応えを感じているというのだ。
不信任案で自主投票に転じた小沢グループについて、菅首相側近やメディアは「菅追い落としに失敗」「小沢氏の求心力も落ちた」と論評した。
たしかに、不信任案採決前夜、賛成すると集まったのは77人。一気に不信任案を成立させる人数には足りず、かつて代表選で200票を集めたことからすれば、「たった70人そこそこ」となる。
しかし、私の取材では77人は脅威だ。小沢グループ幹部も「(集めたことで)この勝負は小沢の勝ち」と胸を張る。
緊迫した場面で集まった77人(6人は代理出席)は、いわば造反組。採決後には除名もあり得る。にもかかわらず集まって意思表示した。
「不信任案が成立しなくとも、このメンバーが除名されて離党・新党となれば、民主党は衆院で過半数割れになる。この時点で執行部は相当恐れたことは間違いない」(同グループ幹部)
現に採決前夜、仙谷由人官房副長官ら10人が緊急に集まり、菅首相の退陣の道を模索し始めたのも、この人数が背景にある。仙谷氏らは強がっているが、10人のうちの1人はこう明かした。
「不信任否決の自信はあったが、70人が造反すれば当然処分しなければならない。すると彼らは飛び出し、われわれは過半数割れになる。小沢新党が自民や公明と連立する可能性もある。だから、菅首相には退陣してもらうしかなかった」
実は、自民党との連立について、小沢氏は独自に水面下で動いていた。
自民党幹部によると、小沢氏は5月に入ってから谷垣総裁と連絡を取り合っていた。「不信任案を出せば賛成する。通ろうが通るまいがそのあとは連立しよう」という趣旨だったという。そして今回、77人を集めたのを見て、谷垣氏は小沢グループの結束に驚き、周囲に「(連立相手として)信じられる、と漏らした」(自民党幹部)。
さらに、公明党幹部も言う。
「わが党の場合、連立には2つの道がある。民主党の仙谷たちと組むのか、小沢や鳩山と組むのか。どちらも世間や党内の批判があるが、小沢さんとはこれまでも接触してきたから、信頼関係は依然強いものがある」
こうした下地があるからこそ、小沢氏は泰然と構えているのだ。
「まずは、民主代表選が勝負。小沢さん本人は党員資格がないが、すでに裏で動いている」(前出のグループ幹部)
小沢氏は、先週末から一新会の中堅議員や北辰会の1回生に個別に会い、「代表選の候補は誰がいいか?」とヒアリングしている。小沢氏自身は候補の名を具体的に明言せず、「大事なのは政策と党内の信頼だ。それが誰かということだ」とだけ話しているという。
1回生の1人は「政策と信頼というなら、明らかにいまの執行部ではダメということだ。独自に立てる意思は固いようだ」と話す。
前出グループ幹部が続ける。
「代表選で敗れて党内で干されれば、いよいよ70人が離党して新党を作る。その時は、かつての自自公のように小沢新党が連立を仕掛ける。その連立を経てもう一度、2大政党の一翼を目指す」
これが小沢氏の言う「ひと仕事」である。
鳩山由紀夫前首相とそのグループも小沢新党に合流する可能性は高い。
「小沢さんたちが新党を作れば、民主党は単独過半数ではなくなるし、仙谷さんたちとは政策的にも違う。小沢さんと一緒にやったほうがいい」(鳩山グループ議員)
今回、小沢氏は「また鳩山さんに振り回されたなあ」と皮肉を言いながらも、連帯感は「揺らいでいない」(小沢グループ議員)。鳩山氏も「(民主党の政党助成金)200億円を捨てるのはもったいないが、己の信念は捨てられない」と話し、新党への覚悟はできているという。
■すずき・てつお 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、東京MXテレビ編集長などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など多数。
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