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緊急大特集 菅総理7月末"退陣"が決定 次の総理は前原か枝野か
ニッポンよ、どこへ行く永田町これからこう動く「大連立」「民主分裂」「9月解散総選挙」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/8058
2011年06月13日(月) 週刊現代:現代ビジネス
辞めると言ったのに辞めない総理・・・。菅首相の神経は常人の域を脱してしまった。これでは政権どころか国がもたない。この異常事態を止める者はいないのか。
いったい何のための政治抗争だったのか。誰のための内閣不信任決議案だったのか。
「不信任案を出すということ自体がバカげている。国民を蔑ろにしています。地震や津波、原発事故の被災者の方々がどれほど大変な思いをしているのか、政治家には分からないのか。本当に呆れました」(ジャーナリスト・田原総一朗氏)
自民・公明・たちあがれ日本が6月1日に提出した、菅政権への内閣不信任案は、2日の衆院本会議で否決された。だがこれは、政界激動の始まりに過ぎない。
時事通信解説委員の田崎史郎氏はこう語る。
「菅直人首相の退陣表明の時期については、覚書≠交わしたという首相と鳩山由紀夫(前首相)さんの間でも認識の違いがあります。ただ、鳩山さんのほうが『二次補正予算案の編成にメドがついた時』と公言している以上、7~8月の退陣は決定的になったと見ていいでしょう。
今後、野党は問責決議案も出してくるでしょうし、赤字国債発行のための特例公債法案はもちろん、子ども手当にも反対する。参院はまったく機能しなくなります。その上、問責決議が参院で可決されれば、菅首相に批判的な西岡武夫議長が本会議を開かせない、という展開が予想される。菅政権は完全に死に体です」
では、菅政権が消滅した後、総理の座に就くのはいったい誰なのか。
「菅首相は2日の民主党代議士会で、若手にバトンタッチすることを強調しました。これは、小沢一郎(元代表)さんには絶対に主導権を握らせない、という意味でもある」(前出・田崎氏)
政治評論家の三宅久之氏は、次の候補≠ノついて、こう語った。
「若手に引き継いでいく、というなら、ポスト菅の候補は前原誠司前外相、枝野幸男官房長官、野田佳彦財務相といった面々でしょう。仙谷由人官房副長官の名前も挙がると思いますが、彼は裏方の人材。ポスト菅の候補を支える役回りでしょう。逆に言えば、仙谷氏を取り込んだ候補が有利になるということ」
〔PHOTO〕gettyimages 枝野氏は官房長官として震災・原発事故対応のスポークスマンになって以来、言ってみれば「ノリノリ」だ。5月31日は枝野氏の47歳の誕生日。この日、枝野氏は機嫌が良かったのか、口も滑らかで周囲にこんなことを語っている。
「不信任案をどう思うか? 本心は別にして『反対』」
「(菅首相のことを)外では愛称で菅ちゃん≠ニ呼ぶ。本人には言わないけど」
「やっぱり官房長官は面白いよね。幹事長よりずっとやりがいがあって面白い」
枝野氏によれば、菅首相は「機関」なのだという。怜悧を旨とする弁護士らしい言い回しで、首相を人間とみなさなければ、いくら菅首相が奇天烈な行動を取っても気にならないというのだ。これは仙谷氏も同様の態度らしく、二人は菅首相の扱い方の面で気が合うらしい。
「枝野氏は最近、『数年後の自分はどうしているか』というような言い回しをよくします。官房長官として名前と顔が売れたことをチャンスと見て、将来の総理の椅子を見据えているのは間違いありません。原発事故の処理で、ひときわ厳しく東京電力の責任を追及しているのも、そうしたほうが世論の歓心を得られるということを、きちんと見極めているからです」(民主党中堅代議士)
■樽床、細野、亀井の名も
一方、総理候補と言えば必ず名前が挙がるのが前原氏だが、このところは鳴かず飛ばず。5月24日には小沢元代表・渡部恒三元衆院副議長の合同誕生会の世話人を務め、「小沢氏に擦り寄っている」などと党内の顰蹙を買った。
「合同誕生会のことを、しきりと言い訳していました。自分が世話人になったのは、京セラの稲盛和夫元会長に頼まれたからだと。稲盛氏にはJAL処理の件で世話になったので、止むを得ず世話人になったんだと必死に言い訳をしていましたが、みんな『前原さんは打算的だなあ』って失笑しています。
結果的に、渡部さんと小沢さんのダシに使われたのだから、脇がやはり甘い人だということで、評価は下がりました」(民主党若手議員)
その他の総理候補としては、「樽床伸二国家基本政策委員長」(田崎氏)、「細野豪志首相補佐官」(ジャーナリスト・後藤謙次氏)などの名前も挙がる。
細野氏は原発事故対策の補佐官として、連日、東電で行われている記者会見に登場し、枝野氏と同様、知名度はかなりアップした。
「東電と政府とのパイプはオレがやる」とやる気満々だというが、結果的に他の補佐官らから「細野は東電に取り込まれた」などと陰口が飛び出すほど、摩擦も生じているという。
また、昨年6月の代表選で菅首相と党代表の座を争った樽床氏も、総理の座を狙っているのは間違いない。
「樽床氏は近い将来の公明党との連携に備え、同党とのパイプを太くすることに勤しんでいる。もともと大阪の選挙区選出なので公明党とはパイプがあり、『子ども手当や高速道路無料化などは、自民党より公明党のほうがすり合わせをしやすい』と見て動いています」(全国紙政治部記者)
さらに、今回は不信任案の否決で菅政権潰しに失敗した自民党だが、今後も追及を続け、「非菅、反小沢で民主・公明との連立政権を目指す可能性がある」(前出・田原氏)。その場合は現自民党総裁の谷垣禎一氏が総理候補となるのがセオリーだが、民主党とのパイプ役を期待できる「亀井静香・国民新党代表の名前も挙がるでしょう」(同)という。
亀井氏は6月2日午前に菅首相と面会し、
「自ら幕を引くのと、他人に強制的に辞めさせられるのと、どっちがいいかよく考えろ」
と、辞任を促した。他人の言うことを聞かないことで知られる菅首相も、「そうですね」と神妙に聞き入る様子だったという。
「参院のねじれ状況を考えると、新政権は自民、公明との連立を模索するでしょうから、自公とパイプのある仙谷さんが有利と言えるかもしれない。ただし、仙谷さんは国会答弁に不安な面もありますし、むしろ幹事長などの役職で首相を支える立場のほうがいいかもしれない。やはり、仙谷さんを取り込んだ人がポスト菅の座を射止める可能性が高そうです」(田崎氏)
こうした一方で、明らかに総理レースから脱落したのが、菅降ろしのクーデターに失敗した格好の小沢元代表の勢力だ。
「今回の不信任案否決は、小沢さんにとって計算違いの結果です。不信任案は、一国会に対し1回しか使えない切り札。小沢さんは野党のパワーを利用しながら、不信任案によって自らの力を強化しようとした。民主党内の争いを、永田町全体へと土俵を広げ、菅政権を倒す絵を描いた」
そう語るのは前出の後藤氏である。
「シナリオは用意周到に準備されていた。小沢さんは被災地出身の政治家であるにもかかわらず、ある意味で被災地復興を後回しにしてでも、菅政権打倒のシナリオ作りに相当の時間をかけてきた。
ところが、最後の最後で鳩山さんにハシゴを外された。鳩山さん本人にも確認しましたが、不信任案可決を目指すウラには、間違いなく新党結成の構想があった。しかし、自分が民主党を作ったというプライド、そして鳩山ブランド≠大切にしたい、という意識が、小沢さんとは決定的に違ったのでしょう」(後藤氏)
■原口はもうあり得ない
相も変わらず、有権者から乖離した宇宙人ぶりを発揮した鳩山氏と同様、小沢氏の政治生命は今回の騒動で風前の灯と化した。
「小沢さんは、いったい今後どうするつもりなのか。本人は、菅首相が退陣表明をしたことで一定の成果はあったとして、一旦矛を収めるつもりでいるようですが、民主党執行部は、強制的に離党を求めることになるでしょう。その場合、小沢さんは新党を作ることになるんでしょうが、果たして、その新党に意味はあるのか。私は、何もないと思います」(前出・田原氏)
政治評論家の有馬晴海氏も、小沢氏の今後については悲観的だ。
「小沢さんはうまく民主党の議員を誑し込めば、またそのうち何とかなるだろうとタカをくくっていたのではないか。しかし、結果的には単なる造反者になってしまいましたね。このままだと、現在50~70人程度の勢力が、今後はどんどん減って、もしも選挙になったらグループが10人も当選しないような、ジリ貧状態になると思います。万事休す、ということです」
小沢グループでは、小沢氏側近の松木謙公氏を中心に、原口一博前総務相を担ごうという動きもあった。
だが、自ら勉強会を立ち上げ、菅政権を盛んに批判して不信任案への賛成を公言していたはずなのに、鳩山氏が反対に回って風向きがおかしくなると、あっさり前言を翻して自分の保身に走ったのは大顰蹙だ。
「原口氏は小沢グループのほとんど唯一無二のカードで、松木氏はことあるごとに『原口をオレたちの世代の総理候補にしよう』と、バックアップをしてきた。ところが土壇場で手の平を返されてしまい、激怒しています。もともと日和見主義で人望のなかった原口氏ですが、これで完全に総理の目は絶たれました」(小沢グループ中堅議員)
問題は菅首相が、権力への妄執に取り憑かれたゾンビと化しており、容易に総理の座を手放そうとしないことである。
「菅さんは『いつまでに辞める』という期限について一切、言及していません。逆に、原発事故が一件落着するまで責任を持つとまで言っている。年内はもちろん、1年ぐらい先まで辞める気がないということです」(田原氏)
6月2日の菅・鳩山会談で、退陣の時期と条件を記した覚書への署名を求めた鳩山氏に対し、首相は、
「身内なんですから、私を信用してください」
「自分は総理の地位に恋々としない」
と話したという。にもかかわらず、直後にその発言を「なかったこと」にして総理続投を宣言する神経は、ほとんど異常に近い。
これでは今後、再び党内外で菅降ろしが激化すれば、今回の不信任騒動がそうであったように、菅首相が国民の声も顧みず、見境なく「解散総選挙」に打って出る可能性が残されている。
「今回の不信任騒動でも、菅首相は総務省に『震災の被災地でも選挙は可能か』と問い合わせていました。総務省の返答は『総理の専権事項である以上、総理が解散総選挙を宣言すれば、実施せざるを得ない』というもので、首相はその気になっていた。いざとなれば何をするか分からない人なんです」(官邸関係者)
二次補正予算案の編成が山を越すのは7月~8月上旬と見られる。それを機に菅首相が解散を宣言し、「9月総選挙」に踏み切るシナリオも非現実的とは言えない。
激震する永田町。しかし、そこに国民の目線は存在しない。
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