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2011年06月11日
民主党執行部や菅内閣の中枢にいる民主党議員の心は、菅直人の退陣後の己のポジション確保に向けて動き出している。
実態の定かではない「政治とカネ」問題で、内閣支持率アップの為に、党内ナンバーワンの実力者小沢一郎を排除した。そして、そのグループ内の政治家の殆どを排除して、政権を運営してきた。 前原代表時の偽メール事件で同党が解体の危機に際して、その政党立て直しに尽力したのは小沢一郎だった。
そして、09年の政権史上実質的にはじめての「政権交代」においては、小沢一郎は選挙の取り組みのすべてを担い、全力をあげて大事をなし遂げたのである。菅も仙谷も前原も野田も、この「政権交代」と云う大仕事には、殆ど関与していなかった事実を民主党議員は思い出すべきである。
菅・仙谷・前原らは、小沢一郎の政治理念の実行によって、あらゆる既得権を奪われる事を懼れた霞が関官僚組織が「暴力装置・検察庁」を動かすことで、小沢一郎の政治生命を奪おうと画策実行した。
検察は、己の法律家としての限界に直面、最後の手段で「素人集団・検察審査会」の悪用にまで手を染め、政敵の政治生命を奪おうと動いた。 この流れに便乗し、まんまと政権を泥棒したのが、現在の菅政権である。つまり、火事場泥棒政権である事は周知の事実と言って良いだろう。
その政権、平時でも十二分にミスにミスを重ねてきたのだが、東日本大震災以降は内閣自体が機能しないレベルまで崩壊した。 遂に堪らず、野党が菅内閣に不信任案を突きつけられると、岡田等々党内一致団結を声高に叫んだ。
しかし、その間蟄居謹慎幽閉状態で政治生命が弱っているに違いないと思っていた小沢一郎が動き、一夜にして不信任案が成立する可能性が出てきた。恐るべき小沢のパワーに、再び火事場泥棒政権の菅・仙谷・岡田等は鳩山と云う得体のしれな実力者の民主党オーナー気どりを利用することにした。そして、鳩山はまんまと騙され、不信任賛成の旗幟を取り下げ、民主党議員に反対票を投じるよう促した。
野党の不信任案提出とそれに呼応する与党内勢力の動きは、マスメディアは茶番だと云うようだが、違うだろう。鳩山と菅の詐欺文章が茶番だったと云うのが正しい。言った言わない論争は今では意味はないが、不信任案を否決したにも関わらず、菅内閣は大黒柱?一本を残して無惨な姿を晒している。その光景も愉快ではあるが、そうも言ってはおられない。
退陣を口にした以上、時期はどうあれ総理の力は削げ落ちた。それもこれも、何と云うことはない、経験・見識・能力・胆力において、数段差がある人物とタイトロープのような闘いをしてきたのだから、齟齬が生まれるのが遅過ぎたくらいだ。仙谷・前原・野田ら「反小沢グループ」は明らかに、小沢一郎の力の巨大さに、戦略の立て直しを模索しているが、手がなくなった。
小沢一郎を刑事被告人にまで追いつめた。党員資格停止にまで追いつめた。なのに、実力に陰りが出てこない。マスメディアは「小沢に陰り」と報道するが、彼等は肌で小沢の怖さを思い知っている。
今月末か来月にでも行われるであろう、民主党代表選挙(菅が7条解散を宣言した場合は異なる)で、小沢一郎に刃を向ける事は、小沢グループや鳩山グループ以外の、烏合民主党議員までを敵に回すことになり、得策ではない。少なくとも代表選が終了するまでは。この辺を考慮して、仙谷がうろちょろしているわけだが、11日になって、仙谷は以下のような事まで言い出した。
≪ 仙谷氏も早期退陣要求=次期代表選で党内融和を
仙谷由人官房副長官は11日午前のBS朝日の番組で、菅直人首相の進退について「早くけじめを付けた方がいい。次のステップに 踏み込むため(首相に)身を投げ出してもらうしかない」と述べ、2011年度予算執行に不可欠な特例公債法案など重要案件処理に野党の協力を得るため、早期退陣を求めた。
首相は退陣表明したものの、時期を明確にしておらず、野党の反発で重要法案成立の見通しは立っていない。首相は8月以降の続投にも意欲を示すが、仙谷氏は「(首相)本人が無理に頑張るのは本人のためにも良くない」と強調。首相を支える立場にある仙谷氏が公然と早期退陣を促したことで、首相への退陣圧力は一段と強まりそうだ。
一方、首相退陣後の民主党の代表選びに関しては、「党内も恩讐を超えてもう少し高みに立てないか」と述べ、小沢一郎元代表を対立軸に繰り返してきた党内抗争に終止符を打ち、党内融和に努めるべきだと強調。自身の代表選出馬については「資格も能力もあるとは思っていない」と消極姿勢を示した。
仙谷氏は 自民党などとの大連立構想の期限にも言及し、「2012年度予算編成を一緒にやれれば、5月の予算関連法案(処理)まで一緒にやってもらいたい。1年くらいは休戦状態で予算を組み、財源を探してくるということではないか」と語った。≫(時事通信)
火事場ドロウボウの首謀者が口を拭って、傍観者の如き言動をするのだから、三百代言の極みだが、今やフィクサー気どりだ。野中のフィクサー気どりに感染したのだろう。あのテレビ屋評論家・田原総一朗等は、BPnetのコラムで、このフィクサー気どりを総理のNO1に推挙していた。相当の耄碌だが、言論の自由だからな。(笑)
小沢・鳩山グループが、この「党内融和」のキャッチフレーズの真贋を見極める能力や事情があるか、と云うことが民主党代表選における決め手だろう。しかし、今名前が出ている代表候補で話が簡単に進むとも思えないわけで、もう少し状況の推移を見守らざるを得ないようだ。仙谷が立候補しないとは限らない。
それにしても、日本の政界は与野党全体にぼんやりとした対立軸しか見当たらず、ここ数年以内に再編を行わないと官僚組織政治が継続し、官僚にも、政治家にも、国民にも、不毛な政治が繰り返されるのだろう。
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