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<水谷建設の裏献金証言>小沢・民主元代表 窮地に/「スライドさせ石川被告に」「テーブルの下から手渡し」/陸山会公判
「しんぶん赤旗」 2011年6月10日付 14面
民主党元代表の小沢一郎被告の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、衆院議員石川知裕被告(37)ら元秘書3人が政治資金規正法違反罪に問われた公判が一連の証拠調べを終え、8月の結審にむけて大詰めを迎えています。1億円の裏献金を渡したとする中堅ゼネコン水谷建設(本社、三重県桑名市)の元幹部らの証言で、小沢被告側はいよいよ追い詰められています。 (「政治とカネ」取材班)
事件は、陸山会の2004年の政治資金収支報告書に陸山会が小沢被告から借りた4億円を記載しなかったことや巨額の虚偽記載が罪に問われています。
検察側は、水谷建設からの裏献金を隠すことが不記載の動機だったと主張しています。
リアルに詳述
法廷での関係者の証言は具体的でした。
4月27日の公判では同社の川村尚元社長(54)が「ごあいさつし、『この紙袋をお納めください』とお願いし、極力目立たぬようにスライドさせて石川様に近づけた」と、04年10月15日に5000万円を石川被告に手渡した場面を詳述しました。
元社長は、05年4月19日の元公設第1秘書・大久保隆規被告(50)への現金受け渡しについては、次のように証言しました。
「まず『お約束の品ですので、どうかお納めください』とテーブルの下で目立たないように(5000万円入りの紙袋を)渡した。(大久保被告は)『ありがとうございます』ということだった」
同席した関係会社社長は、ホテル内の喫茶店で、大久保被告が「何か、体にいいものを飲みましょう」といって、3人ともヨーグルト飲料を注文したことなど、元社長と一致する証言をしました。
また関係会社社長は「(元社長が)『税金みたいなもんや』といっていた。お金を渡したと思った」とのべ、「テーブルの下を滑らせるように」した紙袋の受け渡しを見届けていました。
2人の証言のリアリティーは、授受の場所となった東京・赤坂の全日空ホテル(現、ANAインターコンチネンタルホテル)に行くと、よくわかります。
フロント前ロビーで川村元社長と石川被告が「はす向かいに座った」とされるソファに記者も座ってみました。一見するとフロントの真正面にあるため目撃されやすそうです。しかし通行人の動線から外れた場所にあり、ソファやテーブルが囲むため、接近して会話ができる場所であることがわかります。
2回目の授受で3人が座った階段の陰になった席も、こうした好条件″の場所です。
水谷側は一貫
裏献金の調達過程についても、水谷側の証言は一貫しています。
5月16日の公判では、元業務本部長が管理する同社の裏金金庫から5000万円を2回捻出し、元専務と元社長にそれぞれ託したことを証言。運び役″の元専務は、04年10月13日に元業務本部長から紙袋を受け取り、本社から東京支店まで5000万円を運んだことを認めました。
そして、水谷功元会長は、小沢事務所側に提供した計1億円を「私が手配した」と証言。元社長と石川被告との一対一での現金授受については「渡ったかはわからない」とのべるものの、小沢氏側に1億円を提供するにいたった経過については元社長と証言が一致しています(目的について、元会長は「大手ゼネコン鹿島と、水谷の受注の話ができているので、了解してほしい、横やりをいれないでほしいという感じだった」と説明しました。
これに対し、大久保被告は「政治的謀略ではないか」と否定。しかし05年4月に、元社長らとホテル内の喫茶店で会ったことは認めました。一方、水谷建設関係者の証言で明らかになった現金を渡したとする日時と、小沢事務所が土地購入直前に資金の出し入れを繰り返した時期が重なります。
今回、罪に問われている虚偽記載が小沢被告がいう「形式的なミス」で済まされるのか。偽証をすれば罪に問われる法廷での関係者の証言は重いものがあります。
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