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朝日新聞東京版2011年6月9日朝刊投書欄
首相の評価、減点方式では酷
医師 尾世川 正明(千葉市花見川区 61)
5日の本紙世論調査を見ると、国民の多くは菅直人首相の早期退陣に必ずしも賛成ではなく、45%が辞任時期を設間中最も遅い「原発事故の収束のめどがついた後」と答えた。政府対応
に野党が言うほどの決定的不備があったとは思えず、なぜ菅首相が早期退陣しなければならないのか私には理解できない。危機的状況では非常に多くの要素に優先順位をつけて判断しなくてはならない。今回は地震、津波、原発事故と未曽有の事態が起き、このような有事にリアルタイムで行う指導者の判断は、決定的な情報不足の中、臨機応変を求められ、引き起こされたかもしれない最悪の結果が回避できればまずは合格とするべきだ。評価はそこからの加点方式でされるべきであって、結果論による最善の結果からの減点方式には無理がある。例えば救急医療現場を考えよう。救急医はたとえ患者に関する情報が乏しくても、経験や想像力を駆使して臨機応変に最善の治療をする。この行為や経過に、後から逐一細部まで正当性をあげつらって責任を間えば、神ならぬ人間の医師は誰も患者を診られない。検証は大事だが減点方式の評価は妥当でない。国会も揚げ足取りをしていては良い政治家は現れようがない。
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